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なんでも経験してみる

生物資源学部 自然環境リテラシー学プログラム

参加コース 川x 11月13,14日

こんにちは。

私は11月13,14日に紀北町のキャンプin海山で行われた自然環境リテラシー学実習に参加しました.

一日目

紀北町のキャンプin海山に到着し,班分け等の説明を受けた後,早速テントサウナに行きました.私はテントサウナという言葉を聞いたことがなく,「テントの中にサウナがあるのだろうか」くらいの気持ちで向かっていました.そして,テントサウナまで歩いて向かっている途中に,テントサウナは最高,気持ち良い,今までにない感覚を得られるということをインストラクターの方から聴きました.小さいころから寒がりで冬が嫌いな私にとって,11月に川の中に入るなど考えられず,インストラクターの方が言ってくれていることも,気を紛らわすための手段の一つでしかないだろうと思っていました.実際にテントサウナがある場所についてみると,想像していた通り,テントにサウナがあるという名前そのままのテントサウナがありました.

今回の実習でのテントサウナとは,サウナで体を熱し,汗をかき,銚子川に飛び込んで,山と空を眺めながら外気浴することで,テント内は約80度に設定されています.川の水との寒暖を繰り返すことにより,血行を良くし,自律神経を整えることができるといったメリットがあります.

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いざ,服を着替えてテントサウナに入ってみると,久しぶりのサウナの暑さに驚きました.私たちは4人でテントサウナに入り,一番入り口に近く温度が低い場所にいたにも関らず,一番早く外にでてしまい,自分の根性の無さを痛感しました.感覚的には,体の芯まであったまり,外の出たものの川に入ってみると冷たすぎてすぐに川から出ました.そしてまた,テントサウナに戻りました.次こそは,川の水が冷たいと感じないくらい長時間テントサウナ内にいようと思いました.2回目の時は,体感温度を上げるために「ロウリュ」をしてもらいました.(「ロウリュ」とは,熱せられたサウナの石に水をかけることで水蒸気を発生させ,急激に体感温度を上昇させること.)そして1回目の時よりも長時間テントサウナ内で過ごし,外に出た時には1回目よりも寒さを感じることなく,川まで入ることができました.川の水は,やはり冷たいと感じましたが川の中で身動きをとらずに10秒以上止まっていると,冷たいという感覚がなくなりそこにずっといられるような感覚になりました.その後,外に用意された椅子に座り,目をつぶっていると今までに感じたことのない感覚に陥りました.頭のてっぺんから指先まで浮いているように感じ,しばらくすると心臓がドクドクしている音だけが聞こえてきました.そして,11月に川に入り,半そで半ズボンでいるにも関らずしばらくの間寒さを感じませんでした.ついに,テントサウナ前には,インストラクターの方が私たちのために気を紛らわすために言っていると思っていた気持ちが良い「整う」という感覚にすらなってしまいました.

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このテントサウナを体験し,一番感じたことは「なんでも経験してみる」ということは本当に大切だということです.テントサウナに限らず,人には好き嫌いがあるが,経験してから良し悪しを判断するか,経験しないで良し悪しを決めるかには,大きな差があると感じました.私も実際に,11月に川に入るなど考えられず,正直,テントサウナにも行きたくありませんでした.しかし,自環境リテラシー学実習に参加し,体験することで,他のことを全く忘れてスッキリした気分になることができました.このテントサウナをきっかけに,経験の重要性に気づき,様々なことに挑戦したくなるような気持ちが芽生え,一気に視野が広がったように思います.


テントサウナの後には,自転車ツーリングの体験をしました.行き道は上り坂が多く大変でしたが,帰り道の下り坂では大きい声を出して日頃のストレスを発散することができました.

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夜にはキャンプin海山の支配人である田上至さんのお話を聴くことができました.お話の中で,地域の課題として人口減少が深刻な問題であり,交流人口(よそから訪れる人のこと)を増やそうという対策が行われていると聞きました.この問題は,私の住んでいる大紀町も抱えている問題であり,周りの自然を生かした集客を行っているという点でも似ていると感じ,地域を守っていくには現状維持ではなく,成長,育てていくことが重要であるということに気づかされました.

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二日目

便石山に登りました.登山は久しぶりで,上りの時点で疲れてしまいました.便石山の山頂には,像の背という突き出た大きな岩がありました.山頂からの景色はきれいと聞いていましたが,想像以上の絶景に,今までの疲れを忘れてしまうほどでした.

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私は小さいころはよく,地元で登山をしていました.登山で山頂まで行っても,周りの木であまり景色が見えなかったり,上空は開けていても周囲を見渡すことはできなかったりと,あまり山頂から景色を楽しむということができていなかったため,登頂の達成感が得られました.

下山では,下山前に山本先生から登山では,一番疲れている人に合わせるチームワークが必要だということを教えていただきました.また,先頭でペースをコントロールするのは一番後ろの人のことまで考えて,声掛け等も必要になるため,難しいと感じました.

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午後は,カナディアンカヌーを体験しました.今まで体験していたシーカヤックとは異なり,水深が浅く,三人で乗ります.三人で乗っている分,方向のコントロールにはチームワークが必要だが楽に進むことができ,より川魚や景色を楽しむことができました.カナディアンカヌーのパドルは,木製のパドルで,水深が浅いということもあり,地面にパドルをさしたり,大きな石にパドルを当てたりして方向をコントロールすることもできました.

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今回の実習では,今までに経験したことのないテントサウナ,カナディアンカヌーや久しぶりの山登りを体験しました.特に,初めて経験したものは,経験する前と経験した後で感じ方が異なることも多く,経験してからものごとを判断することの大切さに気付かされました.自然環境リテラシー学実習では,新たな体験をする機会が多くあります.次回以降の実習でも,一つ一つの新たな経験を大切にし,経験の前後で感じ方,考え方がどのように異なっているかについて深く考えられる実習にしていきたいと考えています.

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