見出し画像

自然の感覚を身に着ける

生物資源学部 自然環境リテラシー学プログラム 

参加コース Aチーム第1回 7月3日,4日

はじめまして.

私は,7月3日,4日に南伊勢町,ロッジ新桑で行われた第1回自然環境リテラシー学実習に参加しました.今回は,シーカヤックに乗ることを中心に,外にテントを張って寝るなど,山も海もすぐ近くにある環境に身を置き,自然を体験してきました.この2日間で,感じたことや学んだことなどを記録します.

画像6

最初に,ロッジ新桑があるこの地域では,高級な塩を作っており,実際に作っているところを見せていただいたり,南伊勢町の歴史についてお話を聞かせていただきました.この地域の塩は,1窯40リットルあり,その中で塩として出来上がるのは2キロしかできません.毎日とても暑い塩釜の中で仕事をするのは,大変だがその分,できた時の達成感は経験した者にしかわからない.わかりたいならここで仕事をするのもいいということを教えていただきました.ここで作られている塩をいただき,夕食時に食べたが普段口にする塩よりもおいしく感じました.南伊勢町では弓引きが盛んに行われており,祭りがあるたびに都会に出ていった若者が戻ってきて,弓引きをしていた.しかし,現在では少子高齢化問題や,都会に出ていった若者も帰ってこないという問題から,今後継続していけるかは話し合っていかなければならないということを教えていただきました.昔は当たると危険な素材で弓は作られていたが,今は弓道で用いる弓のように先端が丸くなっており,安全面も考慮された形になっていた.

画像7

スタッフのけーさんからカヤックについてのレクチャーを受けている.

画像1

私はそもそもカヤックをどのように漕いだらよいのか,何を使って漕ぐのかということすら知りませんでした.カヤックを漕ぐときのコツは,パドルを使い,8の字を描くように水をキャッチすることだと教えて頂きました。耳で聞いて,分かったつもりになっていましたが,陸上で実際に8の字を描いてみると,ぎこちなく,上手くパドルを使うことはできませんでした.

画像2

カヤックのペダルの調整中.カヤックには,ペダルという足裏を置き,踏ん張るためのものがあります.このカヤックのペダルは,想像以上に重要な役割を果たします.初日は,あまりペダルを意識することができず,手の力だけで漕いでいました.初日のカヤックを漕いだ距離は,6km,2日目は8kmと,圧倒的に2日目の方が長い距離を漕いでいるにも関わらず,柴田さんに教えていただいた,右側を漕ぐ時には右足を踏ん張り,左側を漕ぐ時には左足を踏ん張るということを意識するだけで,1日目より2日目の方が楽に感じました.2日目に,ペダルをうまく利用し,身体全体を使ってカヤックを漕ぐことで楽に感じたため,今後も全身を使って長い距離を楽に漕げるようになりたいと思いました.

画像3

初めに出艇する時は,お尻から入って,足は後に入れるという手順でカヤックに乗り込みます.最初はカヤックから落ちたらどうしよう,前に進めなかったらどうしようといった考えばかりでしたが,思っていたよりも落ちそうになることもなく,カヤックを楽しむことができました.また,カヤックから降りるときは,乗るときと逆の順番で両足を出してから,最後にお尻を出すという方法で降ります.カヤックから降りる場所に蠣の殻が多くあったため,カヤックを傷つけないように慎重におりました.海に行くまでは,考えたことすらありませんでしたが,カヤックでその場にとどまるためには,その時の波の状況によっては,漕ぎ続けていないといけません.波があるところに浮いていたら移動していくといった,考えたらわかるようなことも私生活では考えたことがありませんでした.このように,普段とは違った感覚,視点を身に着けることができたのは,海と山に囲まれた自然の環境に身を置いたからこそであると思いました.

画像4

夜は,自分でテントを立て,テントに寝ました.寝る前に,靴を裏返しておかないとムカデなどが入ってしまうということを聞いたため,靴を裏返して寝ました.しかし,朝起きると数匹のカニが靴に入っていました.私はそれに気づくことなく,靴を履いてしまい,後から気づきました.このことから,虫が入らないような対策をしていても,しっかり確認はすることの重要性を感じました.

画像5

7月2日金曜日の時点では,土日ともに雨の予報でしたが,2日間ともに晴れや曇りの時間が長く感じました.天候の移り変わりが激しく,曇っているからサングラスは必要ないと思っていましたが,直ぐに晴れてくるなど予想が全くあたっていないと感じることも多くありました.今回の第1回,自然環境リテラシー学に参加して,あらゆる事前準備の大切さや自然を予測することの難しさ等を感じました.今回の実習では,景色を堪能したり,海気を感じたりする余裕がなかったため,次回以降は準備をしっかりし,これらに気を向けられる自然環境リテラシーにしたいと思いました.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?