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喜劇の天才になるための覚え書き〜コントロールパス!? 劇団長ブリム編〜

はじめに

正直ブリムの記事はもうお腹いっぱいだよ……と思っている皆さんこんにちは。そうおっしゃらずにお腹が張り裂けるまで記事を読んでください。こっちはブリムの記事0の状態から地道に増やしていっているのじゃ……。おぬしも書くのじゃ、ホレ……書いてみぃ……。
さて、もはや説明する必要もないかもしれませんが今回もまずはラクドスが誇る「喜劇の天才(諸説あり)」の能力の確認から始めましょう。

  1. 殴る!(ブリムが戦闘ダメージを与えると)

  2. 渡す!(自分のパーマネント一つを対象に、戦闘ダメージを与えたプレイヤーにコントロールを移し)

  3. 数える!(その後、元々のオーナーが自分ではないパーマネントをコントロールしている各プレイヤーに)

  4. 失う!(その数に等しいハンデスとライフルーズをさせる)

他の複雑なテキストを持つクリーチャーに比べて、なんとシンプルな効果なんでしょう!カードゲームにおいてシンプルなテキストは強いと聞きますし、これは最強カードに間違いありませんね!
茶番はともかく、こいつの強みは戦闘ダメージを与えるという条件がありつつも、『継続的に何回も』『自分のパーマネントを渡せる』という部分にあります。
また、効果量は薄いですが『各プレイヤーに対して』『ハンデスとライフルーズを同時に行う』という全体に影響を及ぼす能力もあります。『各プレイヤー(ブリムのオーナー含む)』が『各対戦相手(ブリムのオーナーは含まない)』にエラッタされる日をお待ちしております。

今までの記事では、私が普段使用している『ブリムのライフルーズ効果をフィニッシャーに据えた型(ブリムラストラン型と呼称)』の紹介とそれに相性のいいカードの紹介をしてきました。
このほかにも『ブリムの効果で害悪パーマネントを複数回相手に贈る型(ブリムプレゼンター型と呼称)』のデッキが有名ですが、実はもう一つブリムの効果を使っためちゃくちゃな型があります。
それが、『ブリムの効果で他人から一時的に奪ったパーマネントをまた貸しする型(ブリムレンタル型と呼称)』です。
今回は、このブリムレンタル型について説明させていただきます。

ブリムデッキの分類の簡易説明

とはいえ、先ほど言ったデッキの型についてもう少し詳細に語らないと違いが分かりにくいと思います。
なのでまずそれぞれのデッキの違いをざっくりと表にまとめてみました。

こう見ると『レンタル型』は『プレゼンター型』にとてもよく似ていることがわかりますね。どちらもブリムが恒常的に殴ることを目的としたデッキであり、統率者であるブリムの効果を最大限利用しようとしています。
では、この二つの大きな違いは何かというと、それは『他人に送りつけるものが自分が用意したものか他人が用意したものか』という部分です。
『プレゼンター型』は自前で用意したデメリットパーマネントを送り付けるのに対し、『レンタル型』は人から一時的に奪ったクリーチャーを他の人に送りつけるという型なのです。
つまり、借りパクからのまた貸しをするわけですね。こいつまじで何でもアリだな。

統率者におけるコントロール奪取のルールについて

さて、本題である『レンタル型』の説明に入る前に一つ統率者クイズを出したい。
クイズの内容は以下だ、

Q、プレイヤーAが今、『灰色熊』をコントロールしている。
  それをプレイヤーBが『初子さらい』でコントロールを奪い、
  奪った『灰色熊』を『喜劇の天才、ブリム』の効果で
  プレイヤーCに『灰色熊』のコントロールを渡しました。
  その後に以下の状況になった場合、『灰色熊』はどうなるでしょうか? 1、プレイヤーA(『灰色熊』の元々のコントローラー)が敗北
2、プレイヤーB(『喜劇の天才、ブリム』のコントローラー)が敗北
3、プレイヤーC(『灰色熊』のコントロールを渡されたプレイヤー)が敗北

A、以下の通りになります。
1、『灰色熊』のオーナーが敗北したため、プレイヤーCの場から『灰色熊』が居なくなります
2、効果発動後は『灰色熊』と関係ないためプレイヤーBが敗北しても『灰色熊』のコントロールには影響がありません
3、プレイヤーCにコントロールを与えている効果が終了するため、
 『初子さらい』が使用されたターンであればプレイヤーBに(ターン終了時までコントロールを得る効果が優先されるため)コントロールが移ります。もちろん、ターン終了時にはプレイヤーAの元に戻ります。
 『初子さらい』が使用されたターンでなければプレイヤーAにコントロールが移ります。

さて、追加の問題となりますが、そもそも『初子さらい』の効果が切れるターン終了時にプレイヤーCからプレイヤーAの元に『灰色熊』のコントロールは戻るでしょうか?
なんとなく察しているかもしれませんが、こちらの答えは「コントロールが戻りません」。これをよく覚えておいてください。

『レンタル型』のブリムデッキの戦い方

先程の話で、なんとなくわかったかと思いますが、『レンタル型』デッキは前項で紹介したルールを活用したデッキになっています。
つまり、殴るときは、「ブリムの攻撃通してくれたら、さっきこいつからパクったこのクリーチャーあげるけどどう?」と伝え、ヘイトコントロールは「私が敗北してもクリーチャーのコントロールは帰ってこないけど、あいつ倒すとお前のクリーチャー戻ってくるで?」と伝えるわけです。さながら喜劇の配役を考える役ですね。やられた側には悲劇でしょうが、彼にとっては面白いので問題ないです。
また、上記を繰り返すほど元々のプレイヤーが自分ではないクリーチャーのコントロールが各プレイヤーに溜まっていくので、ブリムの効果も少しずつ強くなっていくわけです。うーん、死の商人というか傭兵斡旋で儲けるみたいなことやってんなこいつ。

なお、このデッキには重大な問題があり、まずコントローラーが変わっただけで強力なクリーチャーは戦場から一切消えていない。パワーバランスの調整は出来るが全体のパワーを下げているわけではない。
次に、ブリムの能力を最大限発揮させるためには、それらのクリーチャーが出来るだけ生き残っている方が相性がいい。そのため、どんどん強くなる盤面に対し、誰からクリーチャーを拝借して、誰にクリーチャーをまた貸しするかを考える必要がある。
最後に、結局奪ったクリーチャーが自分の手元には一切残っていないため、自分の盤面強化は一切されていない。
つまり、他のブリムデッキ同様に他のプレイヤーと自分の盤面に差が出やすいという根本的な問題は何一つ解決していない。そもそも、こいつの効果を使うたびにこっちのパーマネント数は-1、相手のパーマネント数は+1で差は2になるわけだからそりゃ難しいわけだよ。ほんとに何なんだこいつの効果は。

レンタル型ブリムデッキの構築

実際に構築しているわけではないのでここでは一例としてざっくりとしたデッキのカード割合についてまとめる。まず、このデッキの一番強い動きはこうだ。

  1. ブリムをキャスト

  2. 相手クリーチャーのコントロールを一時的に奪取

  3. ブリムで対戦相手にダメージを与える

  4. 1~3を繰り返す

本当に強いかコレ?という質問は一切受け付けておりません。
とにかく、上記が最もいコンセプトに即した動きであり、このデッキ最強のムーブといえる。
それを実現させるためのデッキと考えるならば以下のような構成になるだろう。

  • 2割:自由枠

  • 1割:ブリム戦闘補助

  • 2割:コントロール奪取カード

  • 1割~2割:マナ加速 

  • 3割~4割:土地

大体上記のような形が『レンタル型』のデッキ構成になります。
私が普段使っている『ラストラン型』に比べると自由枠がかなり多く、『プレゼンター型』と比べるとコントロール奪取という、統率者で使いやすいカードを入れられるため、かなり戦いやすいデッキとなっています。
これで、明日からみんなもブリムデッキを握ろう!

なお、このデッキ、『ラストラン型』『プレゼンター型』と違って、戦略自体がそもそも友達をなくすコンセプトになっています。当劇団はこのデッキを使ったことによって友人をなくしたとしても責任の一切を負いませんのでご了承ください。

最後に

統率者においてコントロール奪取が嫌すぎることは、『金粉のドレイク』や『徴収』を頻繁に撃たれている皆様ならご存じのことでしょう。この『レンタル型』のブリムデッキも相手からコントロールを奪うため、ヘイトを買いやすいです。しかも、自分がコントロールを得るわけではないのになぜか普通のコントロール奪取よりヘイトではなく単純に恨みを買いやすいです。なんでだろうね。僕がコントロール持ってるわけじゃないのにね。
ただ、他のブリムデッキより戦いやすく勝ちに繋がりやすい動きがしやすいです。基本的に毎ターン統率者が殴るような動きであることや、そもそも一時的ではありますが、コントロール奪取で強力なクリーチャーをパクって殴れるようになっているので、ダメージを稼ぎやすいようになっています。
戦っている最中は、「あいつを倒せばお前のクリーチャーは帰ってくるぞ!」を合言葉に頑張って対戦相手をそそのかしましょう。「とりあえずややこしいことになる前にみんなであいつを殴らないか?」という発言でフルボッコにされるところまでついてきます。
そんなことにならないように、ちゃんと「使嗾」させて本当に殴りたい相手が誰なのかを思い出させてあげましょうね。
または、ただただ壁として強いクリーチャーを置いておくだけでも抑止力になります。ダメージを与える役はブリムとパクったクリーチャーにやらせると割り切って、接死持ちのクリーチャーを並べて置くだけでもかなり耐えられます。
ブリムで他人のクリーチャーをうまく割り振ってあげて、みんなで喜劇を完成させましょう。多分笑って見れるのは使ってる自分だけですが。
それでは、また次回。

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