Defi による稼ぎ方
伝統的金融の歴史に変革をもたらす
Defi(分散型金融)の市場が今年の1月から現在(11月)で大きな成長を見せている。
この表全体の平均成長率は278%になる。
この中でも、ずば抜けた%を叩き出しているものが金融サービスを中心としたテクノロジーを持った通貨である。
今年8月のBANDは5903%に続いて、AAVE4334%、Yearn.finance3031%を更新している。
MakerDAO(分散型質屋)
Defiの成長の物語の最初の王様はDeFiプロトコルであるMakerDAOであり、MakerDAOは仮想通貨の価格の不安定さを解決し安心して資産を預けられるプラットフォームを提供する。
MakerDAOが大きく成長したのが、イーサリアム(ETH)もしくはBasic Attention Token(BAT)で担保として預け入れられた暗号資産をもとにメーカーダオは融資を行い、ドルに連動したステーブルコイン「ダイ(DAI)」を発行する。というサービスである。
仮想通貨は、どこの国からも規制を受けていないので、
一時期的な情勢や、投機的な理由からボラティリティが激しいのが特徴です。
これでは、安定した取引が難しいのですが、ステーブルコインは固定されたレートを持つことができる。
これにより、ステーブルコインがDefiに大きな影響を与えた。
その次にヒットしたのがCOMPOUNDである。
COMPOUND(分散型銀行)
COMPOUNDはインターネット上で分散型銀行と言える存在です。
今までの金融システムは、お金の余っている人と、必要な人の間に、銀行、ベンチャーキャピタリスト、そして、信用格付け会社などが中間搾取者としてビジネスをしていました。
それが、ブロックチェーンによって、民主化され、非中央集権化され、お金の余っている人と必要としている人が直接やりとりできる仕組みが今後、当たり前になっていくということです。
仕組みはシンプルで、トークンを長期保有する目的の人やお金の余っている人は、Compoundが扱っているトークンをMetamaskなどのウォレット経由で、預けます。
受け取れる金利は、各トークンの借り手側の需要に応じて変わります。需要が大きいほど、受け取れる金利は大きくなります。上の図は、その金利の需給関係を表したもので銀行の預金額に相当する預け入れの総額と、借り手側の借り入れ総額がわかります。そして、この金利は、現状は、Compound側が作ったアルゴリズムによって変動率が決まります。いずれ、この辺りもDAO化が進むでしょう。
そして、借り手側の借り入れと返済、そして返済不能な場合の精算のメカニズムは、基本、MakerDAOのそれと同じモデルです。預けているトークンの資産高を上限に、借り入れ額が決められています。
では、実際にCOMPOUNDでドルを借りてみる。
例えば、この図であれば、現在、あなたは、4264ドル相当の仮想通貨、ETHやBATなどを預けている状態です。では、いくらまで借り入れできるかというと、1.5 = 150%ということで、預けている担保額の評価額が、借入合計の150%以下にならない範囲であれば、自由に借り入れが可能です。
そして、もし仮に、150%を下回ることになった場合は選択肢は二つあります。一つは、借り入れ額を減らすか? もう一つは、担保の仮想通貨を追加するか?です。
いずれの選択肢も実行しない場合、あなたの借り入れ契約は自動的に清算され、預けていた担保から全返済分が回収されます。つまり、ルールがあらかじめ決められているため、銀行融資のように、融資の都度、契約を交わすということはしません。
ですから、中間搾取が起きないわけです。
MakerDAO(分散型質屋)と COMPOUND(分散型銀行)違い
もう一つ、理解しておくべきことがあります。それは、MakerDAOとCompoundの違いです。多くの人は、よく同列扱いしているのですが、プロダクト開発を専門とする僕の中では、全く違うものです。
まず、MakerDAOの中核機能は、ステーブルコインを非中央集権的に運用することです。そのための機能として、自分でレンディング機能を持っています。自分の保有しているトークンを預けてDAIというステーブルコインを借りるシステムですね。
ですから、レンディングモデルも基本、「質屋システム」と同じで、自分で預けて自分で借りるというモデルです。
Compoundで稼ぐ <インカムとキャピタルゲイン>
一方、債権は、金利は一定レベルで保証されています。Compoundの場合は、BATやETHなどは株式と同じく値上がり益を期待できつつ、「貸し株」として金利収入も得られます。ステーブルコインの場合は、債権と同じ金利を得ることができます。なので、より汎用性の高いプラットフォーム設計になっていることがわかります。
また、この業界では、BATのように、ユーザーがトークンを稼ぐこともできるため、Compoundはその機能自体は持っていませんが、この価値を活用することもできます。ですから、将来的に、株や債券に投資している人が、Compoundに流れてくる可能性が大いにあると評価しています。
この2つのプロジェクトからDefiは大きな市場へと進んでいった。
Yearn.financ(分散型金融収益分配自動アドバイザー)
次にDefi界に突如現れたYearn.finance
まず、このサービスはどんなものかと言うと、投資家から預かったお金をYearn Financeが自動で最も利益の出る分散型金融サービスに投資し、非常に高い利回りでそれを還元するというもので、だれでも簡単に高利回りの投資ができる。更には「YFI(Yearn Financeのガバナンストークン)」と組み合わせる事によってキャピタルも、もらえることができる。他にもY系の金融サービスがどんどん生まれている。
YFIIのスマートコントラクトによる運用
①利回り貯金
この下の表はYFIIのスマートコントラクトにそれぞれの通貨を預けると自動で運用してくれる。
②STAKE(ステーキング)
YFII専用プール(pool5)にYFIIを預けると年利4.93%のYFIIを貰うことができる。
③FAME(ファーミング)
ファーミングは種を植えて育ったら収穫する事をいい。
Defiに例えるとスマコンの技術を用いて、ガバナンストークンを預けて運用して同じガバナンストークンを収穫してくれます。
このFAME(ファーミング)が莫大な利回りを出しています。
その立役者となったのが、
UNISWAP(分散型取引所)
Uniswapは、イーサリアム(Ethereum)上で動作する、ETHやERC-20トークンを交換するためのプロトコルです。
ユーザーは、交換手数料である0.30%の固定料金を支払うことで、流動性の提供がなされている任意のEther(ETH)やERC20トークンの交換を行うことができる。流動性プールへの流動性(EtherやERC20トークンのペア)の提供は誰もが行うことができ、提供できるトークンは既存のトークンに限られないため、新たなトークンをUniswapを使って流通させることが可能である(Initial DEX Offering)。流動性の提供者は、LPトークン(Liquidity Tokens)の発行を受けたうえ、トレーダーから支払われる交換手数料の分配を受ける権利を取得する。また、LPトークンを償却することで、流動性プールに預け入れたトークンペアと、ロック中に自己に分配された交換手数料を獲得することができる。
今まで大手取引所は莫大な上場費用を取っていたが、UNISWAPの存在により、大きく変わる必要に迫られている。
取引所の分散化、いわゆる民営化により誰でもタダでコインを上場させることができる。それを可能にしたのが、UNISWAPである。
他にも大きな影響を受けたのがガバナンストークンである。
FAME(ファーミング)ではガバナンストークンを購入して参加するのだが、ガバナンストークンの意味は投票権であり、最初から価値は決まっていない。
UNISWAPによって、これらのガバナンストークンがETHで購入できるようになり、ファーミングによる莫大な利回りとガバナンストークンの価値の上昇が起きたのである。
上の画像はファーミングによる年間利回りであるが、orbというガバナンストークンをuniswapで買って参加できる。他にもETHやUSDCでも参加可能。
この時は、5ETHファーミングしてorbを掘り、その後orbをファーミングした結果、たったの3日で25倍の計125ETHに増やすことに成功した。
8月ではsushi、sake、pickleというふざけたガバナンストークンをファーミングして、8~9月はそれぞれETH計算で平均三倍ものガバナンストークンをファーミングすることができた。
このように、毎日数十のDefiプロジェクトが誕生しており、2017年バブル以上の盛り上がりが来るのも遠い未来ではないと私は思う。
今からDefiに参加し、Defiの未来を共に見届けましょう。
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