「生涯おひとりさま」の経済学

高度経済成長期にフォーマットが固まった日本のサラリーマン役というのは、約3億円とも言われている(いた?)生涯賃金で、家族の生活費、子供の養育費・学費、35年ローンで購入価格の約倍額払う持ち家、そして老後の資金を賄うのが前提で作られてる。

ということは、生涯おひとりさまを貫けるなら、若い頃無理してがむしゃらに働いて蓄えてから早めにリタイアするとか、細く長く非正規雇用で働くとかでも十分成り立つんじゃね、とふと思った。

以下、かなり適当に試算してみると

大卒22で就職、30で結婚、パートナーは家事専業、35歳までに子供2人

1) 結婚前8年間の生活費
年180万として1440万、めんどいので1500万w
2) 結婚してから子供成人まで家族3、4人で25年間の生活費
年300万として7500万
3) 子供1人か2人を大学までいかせる学費
全部公立で1000万、全部私立なら2500万が相場らしいので、1人1500万として3000万
4) 23区へ通勤可能なエリアに持ち家購入
4000万ぐらいの家を35年ローンで元利均等固定金利4.5%なら8000万(今は金利安いからもうちょい安上がりで済むかもっと都心近くの高い家買えるね)
5)子供成人して独立してから65歳で(まだ定年60歳のとこ多いのかな)退職まで夫婦2人で10年、年240万で2400万
6) 退職して死ぬまで20年、年金+年180万で3600万

しめて2億6000万。適当な割にいい感じの数字。

さて、結婚せず、子供を育てず、家も買わずなおひとりさまのケース。

7) 年間180万で20歳から年金開始までの45年で8100万
8) 年金後は年金月6万+年間120万で15年で1800万

合計9900万、4人家族持ち家ありケースと比べて1.6億円もコストダウン!

月の手取りが15万でずっと賃金上がらないとかって、いかにも非正規さんって惨めなイメージだけど、年金後の分が余裕ないだけで65歳までは、生き延びれそう。後は生活保護に頼るしかないけど。

手取り20万で45年なら900万お釣りがくるし、手取り18.3万で45年なら収支トントン。手取り18.3万っていうと、時給1250円で1日8時間、月20日の派遣社員(バイト)やってると貰えるイメージです。

あるいは、若いうちにちょっと無理して、手取り40万で運送屋とかダブルワークとかキツい仕事見つければ20年7ヶ月(40歳)で生涯必要なお金が稼げちゃう。手取り30万なら27年6ヶ月(47歳)。

夫婦共働きの場合は、とか色々パターンは派生すると思うので自分の描く人生と、その人生に必要なお金の総額を見据えて、これからの働き方を逆算してみるのも面白いと思いますよ。



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