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インチキvsカウンタフォイルvsコンヴィヴィアリティ

この記事はなんというか中間素材のような記事だ。しかしここで厳密な定義づけを行わぬまま曖昧に言葉を振り回し、後の記事を単なる言葉遊びにするのを防ぐためにもここでつまらない記事を書いておかないといけない。

なお、インチキもカウンタフォイルもコンヴィヴィアリティも大まかには一緒だ。それらは「人々に自律性をもたらすためのもの」という点で全て共通している。しかしこれらの三つの語彙は微妙に持つニュアンスが違うのだ。この記事ではそれらを順に定義していこう。

1.インチキ
この語はアングラな印象を抱かせる。場合によっては悪いことと受け取られる。柳宗悦が「下手物(げてもの)」を「民藝」に言い換えたのも同じ理由だ。なんか自分たちの歩みが邪道みたいであまり好ましくない。自身を卑下するのはよいのだが、これらを外向けに使うとあらぬ誤解がそのまま自身の活動に埋め込まれる可能性がある。

2.カウンタフォイル
この語はイヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』に、今日の消費至上主義の研究に対抗すべく「管理にたちむかう研究」の読みに振られていた。Counterfoil researchらしい。ただしこれは当然(社会管理にとって)対照的なという文脈が必要だからちょっと難しい。
一言でいえば、社会管理に対抗するという言葉を一言で内包できる。

3.コンヴィヴィアリティ
自立共生を意味するイリイチの代名詞ともいえる語だが、自立共生という明るい意味だからニュートラルであって、この語そのものに根本的な対立構造を持たない。

という違いだ。これは後々重要な記事になってくるだろう。いつか見返すときが来るはず、と信じている。

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