クライアントが本当に求めるもの

実際運用更新をはじめてから、全然スキルアップができていません。
というのは言い過ぎかもしれませんが、スキルは深くはならず、どっちかというと幅が広くなりました。

今までの経験を振り返ろう、第52話。

大企業クライアントの案件であるあるな話。ある上の人の一言でガラっと変わってしまうことが多々ある。それが予算だったり、好き嫌いだったり。原因は様々。

納期直前でひっくり返ること、いままでもよくありました。
そういうのが嫌で「そういうクライアントはお断り」という話もよく聞きます。が、それはヒアリング不足なのではと思うことがあります。

「クライアントが本当に求めているもの」はなにか。
それが本質的なものかどうかを精査する必要がある。

「これがしたいんだよね〜」という言葉だけを信じて、そのままクライアントのいうとおりにやるだけでは、本質的にクライアントの要望に沿ってない。

クライアントが言ってることを、細かく細かく分解して、こういうことがやりたいという根本的なことをつきとめ、それに提案を肉付けしていく。
そうして、モノを作っていくと、クライアントも満足できるモノができる。(はず。)

たまに本当に見た目のデザインだけの要望があるときもあって、それで満足してもらえるクライアントもいる。しかし、それは運用していくと問題がポロポロ出てきて、「やっぱりあぁすればよかった」など、結局振り出しに戻ったり。

そういうときってやっぱり本質的な部分を見ていなかったのでは?といまでも思う。

運用更新をやっていて、なるはや修正ばかりしていると、一時的なその場しのぎのパターンが多く、それを何年も積み重ねてしまうと、結局つぎはぎ状態。だから、落とし穴はいっぱい。
そんな状態で、毎回毎回一生懸命穴を埋めることだけを考えてしまうと、どこかでそのひずみが爆発。

というようなものを何度もしていると、なんとなくやっていることがバカバカしくなってきた。
スキルアップもできていないし、強制的にやるwebの仕事に違和感を感じてしまうようになった。

私がやりたいことはそういうことではない。

先日、「ディレクターってどこが楽しいの?私この前やってみたけど、ぜんっぜん楽しさがわからない」なんて言葉をもらいましたが、私の場合のやりがいは、長年経験していて、クライアントが喜んでいる姿を見るのがいちばん嬉しいです。無理難題を解決したりとか。依頼してよかったーって言われたりとか。

というかその前に、本業がディレクターである私に言うべきことではないですよね。(笑)
ま、言い方にもよりますが、こういうことを素で言ってしまう人もディレクターには向いていないでしょう。

変なしめくくりになっちゃった。


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