ヒアリングと費用の妥当性
今までの経験を振り返ろう、第35話。
前回出張に行った話をしましたが、そのときのヒアリングでとても勉強にさせられたことがありました。そして反省点もたくさん。
どういう打ち合わせかも詳細は聞いてなかったのですが、受注はすでに決まっていて、いわゆるこれがキックオフミーティングだった。
クライアントがやりたいことをテキストレベルでつらつらと並べていた。
私は新しい会社に入ったばかりだったので、そもそも社員のスキルレベルもわからないし、もしかしたら「技術的にできない」という問題もでてくるかもしれない。あと、地方の単価レベルがまったくわからない。
東京の見積感覚と大きな誤差があったのを覚えている。
すでに見積は提出済みで、なんとなく見せてもらったけど、やっぱりヒアリング内容と全然違う。やりたい機能を網羅した見積ならいいけれども、これは違いすぎる。でも予算は決まっている。
もし、これで金額が倍になるとするともちろん受注はなくなるだろう。
となると、やはりその予算内でできることを精査していき、プロジェクトを進行するしかないので、ヒアリング内容から機能を詳細にしていきエンジニアに再度工数を算出。
予算と照らし合わせて、再交渉しプロジェクトを進めた。
しかし、やはり予算内にあわない機能も十分あったし、そこはしょうがなくやるしかないなということもあり、そこはもうディレクターの判断。
ここで注意しなければならなかったことは
・機能が詳細でない場合は、概算見積で提出
・ヒアリング後、プライオリティをつけて機能と費用を再提案
・機能が増える=納期がのびることも念押しする
最初から見積が詳細すぎて嫌われる場合もあるけど、逆にそれを逆手にとってくる人もいるから要注意。
こういうことが起こるとどれだけ最初のヒアリングが大事か、そしてそれに合わせた見積をきちんと出さないといけないかがわかると思う。
まぁそんなこんなでプロジェクトを進めたけど、ヒアリングミスからはじまったいわゆるガバガバな仕様でプロジェクトははじまり、五月雨で進行するというパターンとなった。
仕様が増えたのに納期は変わらない。さて、これをどう進行するか。
戦いは続く(笑)
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