子ども達のインターネットリテラシーをどう高めるか?

タイトル通りなのですが、子ども達のインターネットリテラシーについて危惧しています。デジタルネイティブの子ども達ですが、必ずしもリテラシーが高い訳ではありません。

リアルよりもインターネットの方が、人生への影響が大きいですから、子ども達を守るためにインターネットリテラシーをどう高めるか、についてつらつらと書きました。

ご存じの方も多いと思いますが、Instagramを中心としてバイトテロや回転寿司テロが話題になっています。10年くらい前にもTwitterで同じような事があり「バカッター」なんて揶揄されました。

インターネットの個人を特性する能力は恐ろしく、名前や学校や住所まですぐに晒されてしまいます。そうなれば、デジタルタトゥーと呼ばれるように、延々と残り続けてしまします。

もちろん、他者に危害を与えていますから犯罪です。バイトテロも回転寿司テロもイタズラなどではありません。前回はコンビニからおでんが消えましたし、回転寿司もその瀬戸際に立っています。目の前の店だけの問題ではなく、他店舗でもそれらを利用するお客さんに対して、さらにはその業界で働き関わる人達の生活を脅かす行為でもあります。

そのような行為がなぜなくならないのか?といっても完全にゼロにすることは難しいと思います。ですが、別のルートを選択できる可能性がある子ども達には、罪を犯して自分と関わる人達の人生を台無しにするような行為は、止めたいですよね。

子ども達は、インターネットリテラシーを学んでいない

そもそも、子ども達はインターネットリテラシーについて学んでいるのでしょうか?私は学んでいない、と考えます。一般的には、携帯会社や専門家と呼ばれる人達が

「インターネットは危険です」
「時間を守りましょう」
「運動して寝ましょう」

なんて知識だけ伝えたとしても、そんな行動レベルの話は子ども達は知っています。それは大人だって同じで、やっちゃいけない事、やったほうがいい事を知っていたとしても、その通りに行動できたりはしません。

リテラシーとは「知識や能力を活用するチカラ」です。ただ知っているだけでは、リテラシーは高まりません。子ども達が、日常で活用できるイメージを持たせるまで行なってこそ「リテラシーを高める」という事です。

昨年は、インターネットリテラシーについて、小学校での親子活動や、高学年に対して授業を行いました。学校の先生方と事前に対話し、私の考えと先生方のニーズとをベースとして講座や授業を開発しました。

そこでお伝えした事を抜粋すると

・いたずらやいじめは犯罪である。
・自分の言動を多角的に捉え、対人トラブルを減らす。
・インターネットの怖さを知り活用する。
・失敗した時に、助けを求める環境を作る。

これらを軸にしながら、実際に活用できるようにワークとして、授業では自作教材文を用いて道徳授業のように行いました。この内容は「生徒指導提要」に書かれている内容と合致したプロアクティブの対応です。

大切なのは、失敗した時の対応を明確にする事です。失敗は誰もが隠したいものですが、インターネットのトラブルでは発見が遅れるほど事態が深刻化しますからね。

その失敗から学び成長を繰り返すことで、社会の中でしなやかに生きるチカラが育まれます。子ども達だけでなく、先生も保護者も同じです。

来年度の授業等について色々な方から相談を受けています。民間の外部講師として、子ども達のインターネットリテラシーを高める活動を行い、いじめと不登校をなくしたい。そうする事で、子ども達だけでなく、先生方や保護者達にとっても笑顔が増えると思っています。

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