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必勝祈願のしゃもじをウクライナのゼレンスキー大統領に岸田総理が贈った点について。

総理のウクライナ訪問は絶対的に支持します。特に習のモスクワ訪問にぶつけたのは最高。ただ、しゃもじはいろいろ突っ込みどころ満載で、以下以外のつっこみは、小泉悠さんの「なんでやねん」でひとまとめにして、ここでは一番重い話を。(ver1 2023/3/25)

ロシアが二度と侵略しないようなウクライナの解放を目指すとうのは一貫した立場ですが、そもそも勝敗をいうこと自体が戦争をするという土俵に乗ってしまうので、平和主義に立つべき日本は、勝敗には絶対言及すべきでないという立場です。

しかし、両方の違いって差を説明するのは難しいです。「ロシアが二度と侵略しないようなウクライナの解放」=事実上ウクライナの勝利かつロシアの敗北ですが、それでも言及すべきでないと思うことを具体的に考えると以下のような理由が挙げられますのでご参考まで。

1. 事実上の敗北が起こったとしてもロシアは絶対認めないですね。なのでロシアが認めるまでと言うことであれば、ウクライナがロシアを征服しないといけない。この事実誰も言及してないのは不思議です。そもそも第三者の立場で、ウクライナ側の立場での勝利だけに言及するのは片手落ちでは?

2. 当然ウクライナを正式に支援して、平和憲法がない西側諸国がウクライナ側に立って必勝祈願するのは自然です。そもそも巻き込まれたのでやむを得ないという因果関係ですが、それでも可能な限り戦争自体を否定する立場を貫く国が多くあって欲しいです。特に日本は。

3. 当然ロシアのウクライナ侵攻ですが、実際にはプーチンの戦争です。むしろプーチンを非難すべきで、ウクライナの必勝(ロシアへの非難)ということにもっていくのはロシア国民全体を敵に回す言い方になるので、この戦争の本質を見誤ってしまう。

4. (こちらは上記の崇高なはなしとは逆に現実的な実利の話も含みますが)日本は平和主義的に支援できる国で、そう言う国として国益にプラスで、国際社会の利益にもなる貢献が出来るので、ここでわざわざロシアに負けるという言い方をしなくてもいいでしょう。言いすぎるとロシアだけでなく中国とも敵対関係になりますけど、ちゃんとその覚悟はありますよね?

と言った点でしょうか。

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