【旅の記憶】午前3時のシャルル・ド・ゴール
早朝3時のパリ、シャルル・ド・ゴール空港は閑散としていた。
フィレンツェ行きの飛行機は10時まで出ない。それまでの時間、私はただただ待機するしかないのだった。
少なくとも空港内のカフェなり何なりが開くまでは。
一体何時間かかって私は移動を完了するのだろう。
昨日の日本時間の午後早くに家の最寄りの駅を出てから、丸一日が経過しようとしていた。
いや、もちろん初めからこんな長時間トランジット(乗り継ぎ)を予定していたわけではない。
伊丹→成田→パリ→フィレンツェと、さくさくさくと