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旅の記憶(エッセイ)

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これまでの一人海外旅のエッセイです。実際の旅の順とは関係なく、基本的に一話読み切り。今は2005年のオーストラリア一周の旅を時系列で書いています。(古い情報も含まれますので実際に… もっと読む
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2023年7月の記事一覧

【旅の記憶】ミケランジェロの筋肉

ウフィッツィ美術館の話は以前に書いたのだけど、フィレンツェでは他にも美術館を訪れている。 アカデミア美術館へはクリスマス・イヴの朝に出かけた。 ここは泊まっていた場所からドゥオーモ方面へ向かう途中で毎日のように横を通っていた。 ウフィッツィに比べるとずっとこぢんまりとして外観もさして特徴がなく、 最初は横を通っても何の建物かわからなかったぐらいだ。 こちらの目玉、というよりフィレンツェの目玉と言ってもいいが、は何と言ってもダヴィデ像。 市庁舎前のダヴィデ、町を見渡せる高台、

【旅の記憶】OK、セニョリータ

【旅の記憶】は前回までサン・ジミニャーノの話を4回に分けて書いたのであったが、 ポッジボンシで乗り換えた、スピード出し過ぎバスを降りた後の話も少しだけ。 バスを降りて、すでに日の暮れたフィレンツェの中心にあるレプッブリカ(共和国)広場を目指して歩いていると、 突然ものすごい数の夜店風のお土産屋がずらりと並んでいる、人だらけの通りに出た。 まるでアジアの都市に迷い込んだようで大層驚く。 こんなところはフィレンツェに来て一度も通りかかっていない。 一体どこだろうと、頭の中に地図