宮廻郁丸

田舎の小さな神社に神職として奉仕しています。日々、自然の中に淡々と感じる様々な変化に、…

宮廻郁丸

田舎の小さな神社に神職として奉仕しています。日々、自然の中に淡々と感じる様々な変化に、生命を実感します。神道の「中今(なかいま)」を座右之銘としておすすめします。

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「一霊四魂」の文献的出自と歴史的展開:古代から現代まで

こんにちは、宮廻です。 1.はじめに 日本の思想史において、「一霊四魂(いちれいしこん)」という概念は特異な位置を占めています。この概念は、人間の魂が一つの本質(霊)と四つの側面(魂)から成り立っているという考え方を表しています。「一霊四魂」は、古代から現代に至るまで、日本人の精神性や世界観を理解する上で重要な鍵となってきました。 本記事では、「一霊四魂」の概念が日本の文献史上でどのように登場し、発展してきたかを詳細に追跡します。古代の神話文献から始まり

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       こんにちは、皆さん。宮廻です。  私が「神道」について書くことにしたのは、ネット上の世間一般(特にスピリチュアル方面の人々)が、神道という言葉を使っている割には、意味も意義すらも説明していないという現実があるからです。  このnoteでは、自分のつれづれ想う所をボチボチと書いてみたいと思っています。そのスタートにあたって、大前提となる私が想う「神道」とは何かという部分を解説していきます。  現在、神道は「シントウ」と清音で訓読されるのが慣例とされています。一宗教教団と

      • 神道の「中今」思想とマインドフルネス

         こんにちは、宮廻です。  今回は、いまスピリチュアル界隈で流行っている「マインドフルネス」を調べていて、私が想う神道の「中今(なかいま)」思想に似ているけど異なる点を纏めてみました。 はじめに  さて、日々の生活をより豊かに、より充実したものにする方法について、お話しさせていただきます。現代社会において、私たちは常に忙しさに追われ、ストレスを感じることが多くなっています。そんな中で、「今」この瞬間を大切に生きることの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

      「一霊四魂」の文献的出自と歴史的展開:古代から現代まで