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嬉しかったこと。『匠』マークは伊達じゃない

お久しぶりの取引先から電話。
見積もりの案件があるという。

話を聞いてみると、私が「工賃値上げするから」と言った製品が見積もりに回っているらしい。

私より安くやってくれるところを探しているようだ。

電話の相手の社長も
「これ、あんたがやってるんちゃうかなぁ、と思って聞いてみてるねんけどな」

私「あ、そうですね。OOとなってます?XXとなってます?ああ、間違いないですね。私の加工です」

社長「やっぱりなあ」

私「この前、あんまりにも安い値段のままやから、値上げするって言ったんですよ。それでそこらに見積もりとってんのとちゃいます?」

社長「そうかいな。まあ、他に出来るところないから、大丈夫やろ」

私「えらい嬉しいこと言ってくれますけど、そんな難しい加工と違いますよ」

社長「そら、あんたにとってはどうってこと無い加工かもしれんけど、よそにやらしたら、ビビリまくって使いもんにならん仕上がりになるねん」

私「そうなんですか?意外です」

社長「どこも嫌がるし、あんたみたいに綺麗に仕上がらんわ。ウチもコレ頼むとしたら、あんた以外におらんし。ほな、この見積もり、断るわ」

私「えらい評価高いですね。ありがたいですけど。でも、よそはそんなに出来ないもんなんですね」

社長「ま、よそがやっても、あんたほどうまいこと出来ないのは間違いないし。安いからって飛びついたら、イタイ目あって余計に高くつくことになるわ。まあ、値上げも通るわ。安心しとき。ほな」

なかなか、気分の良くなる電話だったな。

取引先から高く評価されてるのは嬉しいもんだ。

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