「お手伝いしましょうか?」は、よくよく考えるとエラそう?

 ビジネス街を歩いていると、向かいから、白杖を大きく左右に振りながら歩いてくる人がいた。
 歩道には、点字ブロックがなく、左右にふらつきながら歩いていた。

 近寄っていき
「お手伝いしましょうか」
と声をかけた。

 ご本人にすれば、急に声をかけられているのだから、一瞬、?な表情。
もう一度
「お手伝いしましょうか」
と声をかけた。

 今度は聞き取っていただけたようで、にっこりと笑って
「大丈夫です」
とおっしゃった。

「はい。失礼します」

とわかれた。

 一人で歩きながら
考えてみれば「お手伝いしましょうか」ってエラそうかなぁ、と思った。

 なんか、上から目線?

 いつも、どういう声かけをしていただろう、と思い返すと
「どちらまで行かれますか」と声をかけることが多いような気がする。

 なぜ、今回は「お手伝いしましょうか」だったんだろう。
大きく白杖を振って、左右に揺れながら歩く。
点字ブロックがない。
そういったところから出てきた言葉だったんだろうな。

 言われた本人は、おそらくそんな言葉のことは気にしていないだろう、と
笑顔の様子から思われるが、一人で歩きながら、そんなことを思いめぐらしてしいた。

言葉遣いって大事ですね。

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