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フロンターレU15 – 横浜FCジュニアユース / 関東ユース2013第18節

2012年にベストアメニティスタジアムで行われたフロンターレとサガン鳥栖との試合を見返していた。解説者は、注目選手に、フロンターレは中村憲剛、サガンは藤田直之(現・セレッソ大阪)をあげていた。


この試合ではなく、同じ年のナビスコカップの予選リーグを見に行ったときのことだったと思う。

前座として行われた小学生たちの試合で、藤田直之のようにロングスローを武器にする女の子が出ていたことを思い出した。


「やはり身近な選手をお手本にするんだ」「あの女の子はきっと藤田のプレーを、何度も見返してロングスローを身につけたんだろうな」と、思わされたことを覚えている。

その女の子はピッチの上に立つどの選手よりも輝いて見えた。



見返した試合は、鳥栖のペースで進んだが、田坂祐介のヘディングでのゴールでフロンターレが先制し (田坂は小柄だけれど、何度も美しい頭でのゴールを決めた)、西部洋平が何度も好セーブを見せ、フロンターレが1-0で勝利している。


この試合を見て、GKってかっこいいな、と思って、GKを目指すようになった選手もいるかもしれないし、田坂を見て、ヘディングを何度も練習して、やがては小さいけれど、「利き足は頭」とも言えるような、ヘディングシュートのうまい選手も生まれているかもしれない。


Jリーグがシーズンの再開へ向けて、動き始めている。はじめは観客を入れずにやるようではあるけれど、スタジアムで子どもたちが、お手本となる選手を、間近で見られる日が戻ってきて、未来につながればいいなと思う。




昔のノートからフロンターレアカデミーの試合を振り返る。第34回目は、2013年9月29日の関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第18節。

第19節の東京ヴェルディジュニアユース戦を、高宇洋が2得点を決め、勝利した川崎フロンターレU-15は、横浜FCジュニアユースとの試合に臨んだ。


【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第18節 vs 横浜FCジュニアユース】

2013年9月29日(日)午前10時キックオフ 横浜FC LEOCスポーツセンター 40分ハーフ


本来なら第19節のヴェルディ戦の前週に行われるはずだったが、変速日程のためにこの日の開催となった試合。


ここまで9勝5分け4敗のフロンターレ。先発は、GK1渡辺優三、最終ラインは右から2藤森悠斗、5淡路昂宏、24伊従啓太郎、11川崎晶弘、ボランチは6三浦岳文、キャプテンの10田中碧、右MF26池谷祐輔、左MF13柿沼亮祐、トップ下9高宇洋、前線には14栗脇拓人。



横浜FCの先発は、GK1杉本将哉、最終ラインは右からキャプテンの5西条正輝、2斉藤遼太郎、22菅原道人、13藤富涼南、中盤の底に14小澤知也、右に8毛利大河、左に10服部剛大、トップ下9山本凌太郎、前線には11中村拓真、18本藤悟。




朝早くのキックオフとなった試合。立ち上がりはともにセットプレーからゴールに向かう場面をつくりだす。


横浜FCは、早々にフリーキックを得ると、藤富が右足でエリア内へボールを入れてくるが、渡辺がしっかりセーブ。


一方のフロンターレは、5分には田中のフリーキックのこぼれ球を拾った淡路が、ミドルシュートを打っていくが、右へ。さらにエリア外やや左、柿沼がシュートを打つが、GKの杉本の正面を突く。


ここからフロンターレが田中、三浦を中心に、ボールを動かす展開に。17分には、正面に仕掛けた高がシュートを打つが、横浜FCも体を張って守っていく。


17分には、やや左にいた田中のサイドチェンジで右へ展開。藤森が高い位置でクロスを入れると、エリア内に池谷が飛び出すが、これはオフサイド。


一方の横浜FCはドリブルで打開を図りに。22分には本藤がエリア内へ進入するが、渡辺が粘り強くセーブ。ところが直後、横浜FCは左からの攻めに。エリア外左、藤富がミドルシュートを打つと、ゴール右へ決まり、0-1。先制点は横浜FCに入る。

 

さらに24分には、横浜FC、山本のフリーキックにエリア内、中村拓真が合わせるが、渡辺がセーブしていく。


追いかけるフロンターレは、32分、右サイド高い位置へ仕掛けていった池谷がマイナスのボールを正面へ入れると、走り込んだ田中がミドルシュートを打つが、左へ。


さらに人をかけて前に出ていくフロンターレ。38分には池谷の右クロスに、エリア内、藤森が合わせるが、左へ。前半は0-0でタイムアップとなる。



ともにそのままのメンバーで始まった後半。2分には、横浜FC。エリア外正面やや左でフリーキックに。キッカーは山本。右足で直接シュートを放つと、巻いたような軌道のボールが、ゴール左へ決まり、0-2。フロンターレは突き放されてしまう。


ここからたたみかける横浜FC。5分には、左からエリア右へ持ち込んだ本藤がシュートを打つが、右へ。9分にはフロンターレが自陣でボールを失い、本藤がエリア左へをシュートを打つが右へそれていく。


フロンターレは14分、川崎に代わり22岡崎多佳良、伊従に代わり4清治大雅。最終ラインは右から藤森、淡路、清治、柿沼、中盤の底に三浦、その前に田中、栗脇、右に池谷、左に岡崎、前線には高。


18分には三浦が前に持ち出しミドルシュートを打つが、左へ。


直後には横浜FC、左から本藤が仕掛けてシュート。バーを叩くものとなり、フロンターレのゴールをおびやかしていく。


横浜FCはここで本藤に代わり16中村厚太。


23分には、フロンターレ、池谷がエリア内へ進入。シュートを打つが、杉本がセーブしていく。


フロンターレは田中が痛めるアクシデント。27分には、池谷が高い位置へ。クロスを上げると、栗脇が飛び込むが、横浜FCの守備に阻まれ、右コーナーキックに。


ここでフロンターレは田中に代わり8横山尚貴。直後のコーナーキック、田中に代わりキッカーを務めた柿沼が左足でボールを入れると、清治が合わせるが、左へ。


横浜FCはここで菅原に代わり4鷹取新。直後にはフロンターレ、池谷が右からクロスを入れると、高がエリア内、合わせるが左へ。決定的な場面をつくったが最後のところで決められない。ここでフロンターレは池谷に代わり15牛島拓哉。


横浜FCもコーナーキックを得て、山本の正確なボールからバーをかすめるようなシュートを打つなど、3点目をうかがっていく。


横浜FCのコーナーキックが続き、なかなか前に出られなくなったフロンターレは、39分には攻めに転じると、エリア外右から入れたボール、左サイドからエリア左へ柿沼が飛び出しシュートを打つが、右へ。


41分には、横浜FC、正面で前を向いた山本がシュートを打つが、渡辺がはじきながらも防ぐ好セーブ。最後まで望みをつなごうとプレーを重ねていったフロンターレ。しかし、試合はタイムアップとなり、0-2。勝利したのは横浜FCとなった。

同じ神奈川県のライバルである横浜FCのアカデミーとの試合はこのあとも何度も見ることになる。フロンターレが負ける試合も多くあり、LEOCトレーニングセンターへ続く長く急勾配の坂を、「今日はどんな試合になるのだろう」と思いながら、何度も登っていくことになる。

川崎そだちの横浜FCユース戦の記事→
https://kawasakisodachi.net/?s=%E6%A8%AA%E6%B5%9CFC%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9

川崎そだちの横浜FCジュニアユース戦の記事→
https://kawasakisodachi.net/?s=%E6%A8%AA%E6%B5%9CFC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9

前半0-1 後半0-1 計0-2

得点:藤富涼南、山本凌太郎(横浜FC)



フロンターレの先発:1渡辺優三、2藤森悠斗、5淡路昂宏、24伊従啓太郎、11川崎晶弘、6三浦岳文、10田中碧(c)、26池谷祐輔、13柿沼亮祐、9高宇洋、14栗脇拓人


交代:伊従→4清治大雅 川崎→22岡崎多佳良 田中→8横山尚貴 池谷→15牛島拓哉



横浜FCの先発:1杉本将哉、5西条正輝(c)、2斉藤遼太郎、22菅原道人、13藤富涼南、14小澤知也、8毛利大河、10服部剛大、9山本凌太郎、11中村拓真、18本藤悟


交代:本藤→16中村厚太 菅原→4鷹取新



(文中敬称略)




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