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フロンターレU-18 - 市立船橋 / 練習試合2014

8月13日、フロンターレは静岡学園のDF田邉秀斗の加入内定を発表した。2019年度の高校サッカー選手権。右SBでの活躍が印象に残る選手。大胆な攻め上がりを時には見せるそのプレーぶりが、フロンターレでどう発揮されるのか。まだまだ、2020年のシーズンは真っ只中だけれど、来季以降がますます楽しみとなるニュースだと感じさせられる。

昔のノートからフロンターレアカデミーの試合を振り返る。第84回は2014年5月17日の川崎フロンターレU-18と市立船橋との練習試合。前週、フロンターレは湘南工科大附属高校とのプリンスリーグ関東第5節を引き分け。リーグ戦は中断期間に入り、翌週には日本クラブユース選手権の関東予選が行われる、という日程になっていた。


【川崎フロンターレU-18 練習試合 vs 市立船橋】

2014年5月17日(土)午前9時半キックオフ 船橋法典公園 40分×4 晴れ



舞台となった法典公園は、2012年のプリンスリーグ関東最終節以来。フロンターレにとっては、残留を懸けた試合で、岡田優希のゴールで先制したが、現在は水原FCでプレーする石田雅俊に終盤に2点を決められ、1-2。8位となり、2部に降格することになる。


1本目、フロンターレのメンバーはGK1深谷星太、最終ラインは右から11伊藤健太、4長谷川隼、3九島克成、14原島亨太、ボランチは31田中碧、8牧寛史、右MF24渡邉啓太郎、左MF22猪狩和真、トップ下7金子俊志、前線には23岸晃司。



市立船橋は以下のようなメンバー。9は川崎フロンターレU-15出身の高宇洋。当時1年だった田中碧とは同期対決となった。




1本目はともに決定的な場面は少ない。フロンターレは牧、田中を中心にボールを動かし、長谷川がフィードを入れたり、深谷が長いボールを入れたり、原島がドリブルで仕掛けるなどしていくが、シュートまではいくことができない。


市立船橋も、なかなかエリア前での場面には至らない。そんななか、20分には高が縦に抜け出し、1対1に。決定的な場面となるが、シュートはサイドネットを叩く。


22分、フロンターレは金子がスルーパス。これに抜け出したのは岸。ようやくめぐってきた決定機となるが、シュートはバーに阻まれてしまう。


さらに24分にはフロンターレ、中央、田中がエリアやや左寄り、岸に縦パスを入れると、これを岸がダイレクトではたいて、金子がエリア内へ。シュートはいったんはGKがはじきながらも防ぐが、こぼれ球を拾った金子が自ら決めて、1-0。フロンターレがゴールをものにする。


1本目はその後は、シュートまでいく場面はなくタイムアップ。1-0で終えることになった。


2本目。フロンターレのメンバーは、GK21名良橋拓真、最終ラインは右から11伊藤健太、4長谷川隼、3九島克成、14原島亨太、ボランチは8牧寛史、31田中碧、右MF24渡邉啓太郎、左MF22猪狩和真、トップ下7金子俊志、前線には23岸晃司。




市立船橋は以下のようなメンバー。



2本目。立ち上がりは市立船橋がエリア前に抜け出す場面をつくるが、名良橋が好セーブ。しのいでいくと、12分にはカウンターに持ち込んだフロンターレ、岸のスルーパスに猪狩が抜け出す。しかし、市立船橋のGKも前にいい飛び出しを見せ、これを防いでいく。


16分には、今度は岸の縦パスに、金子がエリア前へ。しかし、シュートは、GKがセーブ。直後には、後ろで回していこうとするフロンターレに対し、市立船橋が前からプレス。44が奪い最後は85がシュートを打つが、これはミートしきれたものにはならず。名良橋がセーブしていく。


フロンターレは、23分、猪狩に代わり18三笘薫、原島に代わり25島崎竜。直後には、田中が中央でボールを奪い取り、受けた牧が、前に運んでスルーパスに金子が抜け出そうとするが、GKがまたもや阻んでいく。


さらに29分には、高い位置でおさめた岸が仕掛けてシュートを打つが、右へ。


32分には、金子が1対1となるが、シュートは右へ外れてしまう。


しかし、37分、フロンターレは左サイドを仕掛けた三笘がクロスを上げると、頭で合わせたのは岸。今度はゴールネットを揺らして、1-0。フロンターレがゴールを挙げる。


市立船橋も38分には、40が右クロスを入れると、36が頭で合わせるが右へ。


すると39分、フロンターレは三笘、島崎と左サイドでつないで、島崎がややマイナス気味に正面へ入れると、ボールは金子のもとへ。金子がダイレクトでシュートを打つとこれが決まり、2-0。2本目は2-0でタイムアップとなる。



3本目。フロンターレはGK19浅川将輝、最終ラインは右から20武田太一、26粕川雄哉、27清治大雅、25島崎竜、ボランチは30横山尚貴、32栗脇拓人、右MF35藤井柾人、左MF28川崎晶弘、トップ下18三笘薫、17瀬川ヤーシャ。




市立船橋は以下のようなメンバー。




3本目は立ち上がりから市立船橋のペース。5分には右クロスからエリア内に抜け出すが、浅川が好セーブ。さらにフロンターレ陣内での市立船橋の時間帯は続き、10分にはこぼれ球に反応、エリア右からダイレクトでシュートを打つが、浅川がここでもセーブしていく。


13分には今度は36がエリア外左へ。シュートを打つも、ここでもまた浅川がセーブ。さらに44がエリア前に。シュートを打つが、ワンタッチあり、決まらない。


23分には、ようやくフロンターレ、清治のフィードに瀬川がエリア前に。しかし、シュートは市立船橋がブロック。26分には三笘のスルーパスに、瀬川がエリア内へ。しかし、ここでも市立船橋のGKがセーブ。


すると34分には市立船橋。左クロスから頭でシュートを打つが、上に。その後も次々にコーナーキックを得るなど、市立船橋がいい時間をつくっていくが、清治がうまくボールを奪い取るなど、フロンターレはしのいでいく。3本目は0-0でタイムアップとなる。


4本目。フロンターレはGK16新居俊介、最終ラインは右から20武田太一、26粕川雄哉、27清治大雅、25島崎竜、ボランチは30横山尚貴、32栗脇拓人、右MF35藤井柾人、左MF28川崎晶弘、トップ下18三笘薫、17瀬川ヤーシャ。




市立船橋は以下のようなメンバー。再び高宇洋も9をつけて出場する。




立ち上がりには市立船橋。立て続けにコーナーキックを得ていくが、新居がパンチング。また、ニアに55が迫る場面をつくるが、フロンターレはクリアしていく。


さらに、こぼれ球に10が迫るなどしていく市立船橋。フロンターレはなかなか相手陣内での時間をつくれない。


フロンターレは、16分、三笘に代わり13柴原周平、島崎に代わり15下野洸樹。下野が前線、柴原が右MF、藤井が左MF、トップ下は瀬川、左SB川崎。しかし、なかなかボールを回すことができずに、市立船橋が迫っていく。


23分には、高が、エリア前に。シュートは新居が阻み、拾った55がさらにシュートを打つが、上に外れる。31分には10がエリア前で、巧みなターン。シュートは枠をとらえるが、新居が阻み右コーナーキックに。78が左足でボールを入れていくが、これはシュートにはつながらない。


しかし、29分、市立船橋は右サイドからの攻めに。右サイドからエリア前に速いボールが入ると、これに左へ走り込んだのは高。シュートを打つとこれが決まり、0-1。高のゴールで市立船橋がついに得点を挙げる。


フロンターレはコーナーキックこそ得るものの決定的な場面をつくれずにいると、38分には、市立船橋。最終ラインからの縦パスをエリア外左で高が奪い取る。そのパスにエリア正面へ抜け出した55が決めて、0-2。試合はタイムアップとなり、0-2。この日の練習試合を終えることになった。



ここまでリーグ戦では未勝利のフロンターレ。サポーターとしては、この日の練習試合がいいきっかけになれば、という試合に。そして、U-15までフロンターレで育った高の活躍ぶりもとてもうれしくなるものがあった。


なお、市立船橋時代の高のプレーを見たのは、これが最初で最後になった。



➀1-0 

得点:金子俊志


フロンターレのメンバー:1深谷星太、11伊藤健太、4長谷川隼、3九島克成、14原島亨太、31田中碧、8牧寛史、24渡邉啓太郎、22猪狩和真、7金子俊志、23岸晃司


②2-0

得点:岸晃司、金子俊志

フロンターレのメンバー:21名良橋拓真、11伊藤健太、4長谷川隼、3九島克成、14原島亨太、8牧寛史、31田中碧、24渡邉啓太郎、22猪狩和真、7金子俊志、23岸晃司


交代:猪狩→18三笘薫 原島→25島崎竜


③0-0

フロンターレのメンバー:19浅川将輝、20武田太一、26粕川雄哉、27清治大雅、25島崎竜、30横山尚貴、32栗脇拓人、35藤井柾人、28川崎晶弘、18三笘薫、17瀬川ヤーシャ


④0-2


フロンターレのメンバー:16新居俊介、20武田太一、26粕川雄哉、27清治大雅、25島崎竜、30横山尚貴、32栗脇拓人、35藤井柾人、28川崎晶弘、18三笘薫、17瀬川ヤーシャ


交代:三笘→13柴原周平 島崎→15下野洸樹




(文中敬称略)








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