試金石
9月3日、大宮アルディージャU-18に3-0で勝利。プレミアリーグEAST再開初戦を飾った川崎フロンターレU-18。
9月10日の第13節は、アウェー流通経済大柏戦に臨む。
焦点となるのは、DF5土屋櫂大、DF17柴田翔太郎がU-17日本代表のフランス遠征のため、不在となる最終ライン。
特にCBは、プレミアリーグの前半戦の全11試合に先発出場してきたDF20山中大輝が日本クラブユース選手権で負傷し、登録外。さらに3年生のDF3髙橋悠斗も登録を外れた。
流通経済大柏戦は、プレミアリーグに出場している本職のCBは、DF30林駿佑のみ、という状況で迎える。
8月末の練習試合、日本大戦では、MF6由井航太が、CBとしてプレー。さらにSBとしての出場が続いていたDF32関徳晴も、CBとしてプレーした。
由井はU-15時代にCBでの経験があり、日本大戦でも、違和感なくプレーをしていたように思う。
由井、関に加えて可能性があるとすれば、2人の1年生、MF36藤井漣祐とDF35楠田遥希。藤井は、JユースリーグではCBとしてプレー。U-15ではボランチとして、主軸を担ったこともあり、組み立てで強みを発揮していたように思う。
8月の和倉ユースで経験を積んでいる楠田も、U-15ではボランチの選手。足元の上手さと対人の強さもあり、面白い存在になるかもしれない。
ここまでのプレミアリーグでは、メンバーに入ったことのないこの2人の台頭もあるのかも、注目されるところだ。
振り返れば、昨年は、DF4高井幸大、DF3松長根悠仁、DF13信澤孝亮がCBとして、最終ラインを支えた中、松長根の出場停止で迎えた10月22日の第19節の桐生第一戦では、1年生だったDF35土屋櫂大がCBとして初先発。
試合は引き分けに終わったものの、局面局面で、何度も好プレーを披露。その後の3試合も、SBとして先発出場を続けるなど、プレーする時間を増やしていった。
それは、今季の活躍につながる大きなきっかけになったのではないか、と思う。
加えて、11月にはU-17ワールドカップがあり、土屋、柴田が、11月のプレミアリーグの2試合(FC東京U-18戦、柏レイソルU-18戦)と、12月の最終節(尚志高校戦)で不在になるということも想定される。
流通経済大柏戦は、そうした状況が今後考えられるフロンターレU-18にとっての、試金石となる一戦になるのではないだろうか。
これを大きなチャンスにして、プレミアリーグEASTのこれからの戦い、そして、選手たち自身のこれからの成長につながっていけばいいな、と思う。
(文中敬称略)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?