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フロンターレU18 – 桐光学園 / プリンスリーグ関東2014第3節

 2試合の“リモートマッチ”を経て、Jリーグは、サポーターたちを入れての試合が行なわれ、7月11日、川崎フロンターレはホーム等々力陸上競技場で柏レイソルと対戦した。

 5000人の上限を設け、チャントやコールなどもない。それでも、選手たちがいいプレーをすれば、拍手が起こる。選手たちを励ますような拍手が起こる。本当はいけないことだったのかもしれないけれど、コーナーキックのときには自然に手拍子が送られる。とてもいい雰囲気の等々力に、何だかじんとさせられるものがあった。

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昔のノートからフロンターレアカデミーの試合を振り返る。第76回は2014年4月26日のプリンスリーグ関東第3節。ホーム等々力陸上競技場で行なわれた第2節、前橋育英戦を3-3、牧寛史のハットトリックで追いついて引き分けた川崎フロンターレU-18は、桐光学園との試合に臨んだ。


【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第3節 vs 桐光学園】

2014年4月26日(土)午後1時キックオフ 保土ケ谷公園サッカー場 晴れ


フロンターレの先発は、GK1深谷星太、最終ラインは右から2緒方和、4長谷川隼、5諏訪部徹、25島崎竜、ボランチはキャプテンの6板倉滉、8牧寛史、右MF7金子俊志、左MF18三笘薫、前線には23岸晃司、9岡田優希。


三好康児は怪我のため、長期離脱中。

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プレミアリーグEASTから1シーズンで戻るかたちとなった桐光学園。先発は、GKキャプテンの1白坂楓馬、最終ラインは右から7池田友樹、4東海林隼介、6樋口弘毅、2星野智博、ボランチは16小林陸、10大谷晃平、右MF15桑原孝太郎、左MF14曽木友樹、前線には23有馬侑希、11イサカゼイン。

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試合は早々に動く。1分、桐光、右サイドからのボール、エリア前に走り込んたのは大谷。フリーでシュートを打つと、これが決まり、0-1。フロンターレはいきなり追いかける展開となってしまう。


フロンターレも、10分には板倉のスルーパスに、岡田がエリア内へ仕掛けていき、右コーナーキックを得るが、キッカー岡田が右足で入れたボールは、シュートにはつながらない。


15分にはさらにフロンターレ、右サイドでフリーキックを得ると、緒方がすばやくリスタート。エリア右へ岡田が抜け出し、鋭い切り返しからシュートを打つが、桐光の体を張った守備に阻まれ、さらにセカンドボールを拾った板倉がミドルシュートを打つが、これも桐光のブロックに阻まれてしまう。


桐光もフロンターレ陣内で何度もセットプレーを獲得するなどしていくと、20分には、右サイドを仕掛けた桑原が、鋭い切り返しでフロンターレを翻弄。左足で右クロスを入れると、イサカが抜け出しシュートを打つが、ポストを叩く。


24分には、さらに桐光、高い位置で前を向いた池田が、深谷が前に出ているところを突いてミドルシュートを打つが、枠はとらえられず。


フロンターレも人をかけてエリア前に迫れるようになっていき、36分には岸が抜け出しシュートを打つが、白坂がセーブ。さらに右サイド、仕掛けた金子がエリア右へ。シュートを打つが、ここも桐光の体を張った守備に阻まれてしまう。


なおも続くフロンターレの攻勢。39分には右コーナーキックを得ると、岡田が入れたボール、板倉が頭で合わせるが、ここも桐光がブロック。


しかし、43分、フロンターレは岸がスルーパスを出すと、岡田がエリア右へ。桐光の選手を巧みなタッチでかわし、シュートを打つとこれが決まり、1-1。フロンターレが同点に追いつく。


前半は1-1でタイムアップとなる。


後半、フロンターレは三笘に代わり24渡邉啓太郎が入り右MF、桐光は星野に代わり12堀内凛太朗。


立ち上がりはフロンターレ、金子がエリア前に。ターンで相手を振り切り、シュートを打つが上に。


さらに7分には、岡田がエリア左へ。こちらもうまく桐光の選手をかわしてシュートを打つが、白坂がセーブしていく。


一方の桐光も10分には立て続けに3度のコーナーキックを得るが、フロンターレは深谷を中心に守り抜き、最後は桐光にファールがあり、シュートには至らない。


13分には、フロンターレ、岡田が下がり目でボールを受け、左へ展開。金子がまたもやシュートを打つが、右へ。


すると16分、桐光はエリア外正面で前を向いた大谷が、深谷が前に出ていたところを突いてミドルシュートを打つと、これが決まり、1-2。フロンターレは再び追いかける展開となってしまう。


19分にはフロンターレ、島崎がエリア外左へ。ここで桐光にファールがあり、フリーキックを得る。キッカーは岡田。直接右足でシュート。際どいものになったが、バーを叩いて惜しくも決まらない。桐光はここで小林に代わり13堀川慎二。


21分にはフロンターレ、左サイド、金子がエリア外左へうまくパスを出すと、岡田が抜け出すが、シュートは桐光がブロック。


24分には、コーナーキックのセカンドボールを拾った長谷川がエリア外正面でファールを受け、フリーキックを得る。キッカー岡田がエリア内へボールを入れると、牧が頭で合わせるが、わずかに枠はとらえられず。


ここで桐光は、桑原に代わり28西川公基。西川がトップ下、有馬が右MF。


27分にはさらにフロンターレ、板倉が左サイドを突くパスを出すと、金子がためをつくり、エリア左へ島崎が抜け出すが、桐光の守備に阻まれてしまう。


桐光も直後には、有馬がエリア前に。切り返してシュートを打つが、枠はとらえられず。


桐光が後ろで構え、フロンターレが板倉、牧を中心にボールを動かす展開は続き、桐光の陣内で時間をつくっていくが、なかなか得点機には至らない。


32分には金子に代わり31田中碧。牧が左MF。フロンターレは押し込み、コーナーキックやフリーキックを得ていくが、キッカー岡田の入れたボールはなかなかシュートには結びつかない。


44分には、岸に代わり、17瀬川ヤーシャ。右サイドから持ち込みシュートを打つが白坂がセーブしていく。


ロスタイムに入り、桐光も選手交代を重ね、試合はまもなくタイムアップ。1-2。

フロンターレとしては決定機をゴールに結びつける、という部分でまだまだ、と感じさせられたかたち。それでもボールを動かすこともできており、そのことが必ずや今後につながっていく、と思わされた試合ともなった。


前半1-1 後半0-1 計1-2 

得点:岡田優希(フロンターレ) 大谷晃平2(桐光学園)


フロンターレの先発:1深谷星太、2緒方和、4長谷川隼、5諏訪部徹、25島崎竜、6板倉滉(c)、8牧寛史、7金子俊志、18三笘薫、23岸晃司、9岡田優希


交代:三笘→24渡邉啓太郎 金子→31田中碧 岸→17瀬川ヤーシャ

控え:19名良橋拓真 11伊藤健太 20武田太一 14原島亨太 22猪狩和真 35藤井柾人

先日、東京都リーグ2部のTOKYO CITY FCが深谷星太の加入を発表した。東京農業大での4年間のシーズンを終えて、1年のブランクがあって、またピッチに戻ってきたことがとても嬉しい。再びサッカーを思う存分みられる日が来たのなら、ゴールマウスを守る深谷の姿を見に行きたい。

(文中敬称略)




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