2014年 フロンターレU-18戦績
川崎そだちが始まる前年である2014年は、2013年のプリンスリーグ関東2部、桐蔭学園戦で大きなけがを負った三好康児の不在で迎えたシーズンとなった。
プリンスリーグ関東はこのシーズンから2部制から1部制に変更。
フロンターレは、開幕戦は、大宮アルディージャユースに0-1で敗戦。
等々力で行われたホーム開幕の第2節では、前年のチャンピオンで鈴木德真、渡邉凌磨、小泉佳穂といった現在J1でプレーする選手たちも並んだ前橋育英を相手に、最後の最後に牧寛史がハットトリックとなるゴールを決めて、引き分けに。
しかし、その後もなかなか勝つことはできず、第9節までの前半戦は、2勝2分け5敗、勝ち点8と黒星が先行。勝利した浦和レッズユース戦は4-1、山梨学院大附属戦では5-0と、いずれも快勝だったこともあり、得点は16を積み上げたものの、失点は17で得失点差は-1。
後半戦も第10節、第11節はいずれも0-1で連敗。いよいよ残留争いに巻き込まれることになる。
しかし、第12節の桐光学園戦で2-0、第13節の國學院久我山戦に3-1で勝利すると、第14節の湘南工科大付属戦では三好が復帰し、3-1で勝利。
以降も負けなしを続けていくと、等々力で行われた第17節では、優勝を争い、結果的にプレミアリーグへの昇格を決めることになるFC東京U-18を相手に、三好の2ゴール、キャプテンを務めていた板倉も、三好のアシストからゴールを決め、2年生ながら攻撃の中心となりつつあった岸もゴールを決めて、4-0と快勝。
後半戦だけみれば、5勝2分け2敗、勝ち点17、得点18、失点7、得失点差+11。見事に息を吹き返し、プリンスリーグ関東残留を勝ち取ることになった。
日本クラブユース選手権、Jユースカップでは決勝トーナメントに進むことはできず、大きな戦果は残せなかったかもしれないが、2年生だった岸晃司が6ゴール、三笘薫も4ゴールを決め、1年生の田中碧も早くから多くの試合に出場するなど、その後のフロンターレU-18にとっても、選手それぞれにとっても大きな足掛かりを得たシーズンだったのではないか、と思う。
ベストゲームをあげるとすれば、上記でも触れたFC東京戦か。
4バックで戦っていたフロンターレが、3バックを導入。板倉滉はもちろんのこと、諏訪部徹も何度も好カバーを見せるなど、守備陣の頑張りが印象深い試合でもあった、と思う。
個人的には、Jユースカップのグループリーグ最終戦、ガイナーレ鳥取U-18
戦を見るために、品川発の夜行バスで10時間くらいかけて、鳥取まで行ったことが思い出深い。
(文中敬称略)
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