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2022年 宅建試験合格 3ヶ月

宅建業を開業したい

私は外国人相手に通訳や翻訳を基本として様々な仕事をしています。
外国人のために書類作成をしていると資格がなければ行政書士法違反になる書類にぶち当たるため時として行政書士として真面目な書類作成をしています。

そんな仕事をしていると外国人は全員アパートを探しているし日本に長く住みたい人は購入用の家を探しています。またビジネスをしている人は事業用の物件の購入なども探しています。
しかしながらそんな外国人の方と英語で会話をしながら物件探しを手伝ってくれる不動産屋が少ないように感じました。

実際私が外国人について不動産屋さんに伺った際もあまり本気で探してくれていない感じがありました。こんなに近隣の不動産屋が外国人に非協力的なのであれば私が開業してはいかがなものかと考え悩んだ末に宅建を受けることにしました。

行政書士と不動産業は兼業できるのか?

ネットで調べると行政書士と不動産業の兼業はある程度制約があることがわかりました。法人はダメだとか個人開業でも100%大丈夫とは言えないとの事でした。

もし私が苦労して合格しても開業できないのでは苦労も水泡に帰すのではないかと一抹の不安がありました。それが原因で行政書士合格後にすぐに宅建を受ける気が起こらなかったのでした。

しかしながら行政書士で同時開業している方も何人かおられ「不動産業の方がタイミングが合えば楽に儲かることがある、行政書士なんかやってられなくなる」などと言われている方もおられました。

一年前に開業した行政書士業も段々と忙しくなりつつあり「受験は面倒くさいからやりたくないけど、このまま忙しくなったらもう宅建の勉強は無理なんだろうなー。寂しいなー。」など思い受験申込ギリギリまで悩んだ挙句、結局7/18にオンラインにて申し込みをしました。試験当日の90日前でした。

宅建試験準備開始 試験まで90日

受験申込をオンラインでちゃちゃっと済ませてその日に本屋で「みんなが欲しかった宅建士問題集」というものを購入しました。

とりあえずこれを覚えれば何とかなるんだろうと思い勉強を開始。1日平均3時間ぐらいで8月は家族で島根の海にキャンプに行ったりしたので試験日までの総日数90日のうち10日程度は勉強できない日がありました。

そのほかに購入した教材は直前模試2冊(各4回分)でした。

作戦としては問題集を全部覚えてこの模試で80%以上合格する状態で受ければ1回か2回受験すれば2回連続で落ちる可能性は1/25(1/5×1/5)なのでそれで大丈夫だろうというものでした。

模試1回目(38点) 残47日

購入した問題集を3周ぐらい繰り返し95%以上覚えました。この段階でそろそろ模試で実践を積もうと考え初めて模試を解いてみました。

合格基準点が35点に対して38点でした。時間もゆっくり問題を読んでも10分あまりゆとりがありました。
後で答え合わせをしてもラッキーに救われて合格しているわけでも無さそうだったのでこれはすでに合格ラインの実力に到達したんだろうと思いました。

後は実力維持しながらやれば大丈夫だろうと思いました。

模試2回目以降


2回目 42点/合格基準点34点
3回目 38点/合格基準点36点
4回目 43点/合格基準点37点
【緑の模試】
1回目 38点/合格基準点38点
2回目 40点/合格基準点36点
3回目 35点/合格基準点36点 不合格
4回目 36点/合格基準点34点

模試は何度受けても合格が続いたので途中から勉強時間を減らして子供達と遊ぶ時間を増やしました。「みんなが欲しかった問題集」も全て覚えてしまったのでアプリをダウンロードして問題集に載ってない過去問も覚えていきました。

試験当日までにこのアプリ↑の85%程度までは覚えていたと思います。

試験までの準備でできることは合格する実力をつける事。当日は見たことがない問題が出たりして運の要素もあると思うので誰でも落ちることはあると思います。
実力をつけることが出来ていることが模試で確認できているのであれば不合格になっても冷静に受け入れ粛々と翌年に再受験すればいいだけの事だと思いました。

試験日の5日前。初めて模試で不合格になりました。不合格といえど目標の模試合格率80%は達成していたので予定通りではありましたが少し焦りました。10年分の過去問のアプリ100%覚えておいた方がよかったかなと思いましたがもう試験まで時間もないので諦めました。

試験当日

とにかく実力は付いてるので不運さえ無ければ合格すると思い落ち着いて一問一問ミスがないようにゆっくり正確に解いていきました。

2時間の試験時間でしたが20分余りました。残り20分で「マークミスがないか?」「間違っているものを選ぶ問題なのに正しいものにしてないか?」そういった基本のミスがないように繰り返し確認しました。

受験結果

結果は自己採点では37点でした。予備校が予想した点でも37点というのは最高点だったのでまず大丈夫だろうと思いました。マークミスはあれだけ何度も確認したのでないだろうと思っていました。

結果として合格点は36点で何とか合格していました。結論から言うとアプリの過去問10年分も100%覚えておいた方が良かったです。

最後に、受験というものは必ず合格する人がいれば不合格になる人がいます。資格というものは使う人によって価値は変わります。苦労して取得しても使わないのであれば意味がありません。
誰かの犠牲の上に与えられた大切な資格です。私は遊びで受験したわけではありませんのでこの資格を持って開業して自分のためだけではなく人のために役立てたいと思います。

行政書士試験と比較


行政書士 六法 必要
宅建   六法 不要
宅建は六法を開くことは無かったです。過去問を覚えればいけました。行政書士の場合はいろいろな条文を調べました。六法は必須です。ちなみに私は法律はよく変わるので無料の六法アプリを使用しました。法律はアプリやネットで調べます。

民法
行政書士の2/3程度の知識
宅建の民法は借地借家法が詳しくなりますが他がかなり簡略化されていました。記述もないので正確に文言を覚える必要もないと思います。

その他の法律も1/2程度
自分の暗記用にまとめたメモを比べると宅建の方の分量が半分ぐらいでした。

一般的に理解しにくそうな内容が1/3程度
宅建は受かるが行政書士は受からないと言う方がある程度存在すると思います。
宅建も行政書士も記憶量はそこまで変わりませんが法律の理解力は個人差があります。ここが宅建は受かるが行政書士は受からない人が発生する理由だと思います。

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