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ペーパー試験とは


この世はとにかく何かあればペーパーテストで能力を測定する。そしてペーパーテストは内容こそ多岐に渡れど東京大学に合格する人間はどの試験でも合格する。 
 つまり試験は違えど基本は同じ能力の測定をしている。

 社会は高学歴であったり難易度の高い資格保持者を無条件で尊敬する傾向があるが、そもそもその高学歴や難関資格を取得する人物の能力はどのようなものなのか考えているのだろうか?その点を検討しなければそういった人物を真に評価することはできないのではないだろうか?学歴を過大評価あるいは過小評価してはないだろうか?

 まず私は学者ではないし子供の頃から馬鹿にされることが多かった人間なので以下の事柄は個人的かつ独善的な分析である可能性が高いことをお断りしておく。

結論から言えば
 ペーパー試験によってその人物の「考える力」はある程度測ることができる。
 しかし上位3%が計測の上限のためそれ以上の人物を見出す事はできないと考えている。

「考える力」とは

考えるとは
「よく分からないと思っているもの」を
「よく分かっていると思うもの」に
置き換える作業である。

その置き換え作業は他の事象に照らしてみると
正解であったり不正解であることがわかる。
「考える力」が高い場合は正解を導く可能性が高い。
この能力が高いほど本を読んでも簡単に理解でき人に簡潔に説明でき複雑な内容も簡単に把握して応用することができる。

試験はこの「考える力」をある程度測定することができる。

高学歴になる者とは

医者や弁護士や高級官僚になるのに必要な試験に合格する率は上位1%である。

現実には「異常な勉強時間で低い能力をカバーして合格する者」もいれば「極度に机につけない者」あるいは「家庭の事情で勉強できない者」もいるため真の考える力で見れば感覚的には上位3%までは合格するかもしれない。

従って国立大卒の医者で「考える力」が上位10%程度の者はいないと考えている。

皆さんの多くは公立中学を卒業していると思いますが公立中学は地域からランダムに学生が集められているため上手い具合に社会の縮図になっています。
もし仮に学年に200人生徒がいたのであれば6人程度は医者や弁護士になり得、その中の2人程度が現実になる訳です。残りの4人は何らかの事情で医者などにはなれない。しかし「考える力」は遜色はないし場合によっては遥かに上かもしれない。

学歴による人材評価の問題点として

学歴は「考える力」が上位3%程度の人物を探索するためには有効である。高学歴な者から採用すれば必然的に上位3%の条件は満たすことができる。

もし「世界の競争に勝てる科学者」や「新しいシステムを作る人物」を探すとなると上位3%では足らず上位0.01%の者を探す必要があるかもしれない。

その場合に高学歴者の中からさらに探すにしてもなかなか骨の折れる作業になる。
結局現行の試験は上位3%程度以上の人材を探すには有効であるが、さらに優秀な人材を見つけるにはそれほど有効とは言えない。

そのためより優れた人材を探すためには別のタイプの試験を用意する必要がある。
より優れた人材分析が可能になれば科学はもっと早く発展するだろう。

最後に

非常に雑な意見であったかもしれないがここまで国民を巻き込んで半強制的に施行しているペーパー試験の意義を過大評価も過小評価もなく正確に知ることは人生の様々なポイントにおいて非常に有意義なことではないかと思う。

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