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よりぬき1

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しばらく数えていないので正確な文字数は不明ですが、10万字を超えていることはまず間違いありません。
それぞれ単体で110円の記事であることを考えるとめちゃくちゃお得になっています!!
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#DNA

【DNA鑑定】ナポレオン3世、あの伯父とY染色体が不一致の怪

ナポレオン3世、その出生の疑惑 フランスは、今も昔も不倫大国である。2018年に発刊されたジャニーヌ・モシュ=ラヴォ『フランスの性生活』によると、フランスでは「不倫よりもセックスレスのほうがタブー」であるという。  現代のフランスでは、不倫は特にモラルに反するとはいえないから、不倫の噂を立てられても名誉毀損にはならないのだとか。2015年12月17日、同国の最高裁判所がそのように判例を示した。  ところで日本には、フランス書院という官能小説を得意とする出版社がある。この社

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【奇譚】奴隷の子孫、突然王子になる:DNA鑑定でベナンの王家の末裔と判明!

はじめに:先祖への関心 とある民家での会話だ。「うちのご先祖、槍の名人がいたんですって」。鴨居に飾られている一本の槍を指さしながら、少女は語った。  また別の民家での会話だ。「ひいおじいさんが殿様に拝領した盃じゃ」。立派な桐箱の中から取り出した盃を愛おしげに眺めながら、老婆は言った。  よその家の先祖自慢を聞いて、磯野家の長男・カツオはすっかり羨ましくなってしまった。自宅に帰るや、彼は父・波平にこう尋ねた。「お父さん、うちの先祖で有名な人いないの?」  その問いかけに対

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【落胤譚】オーストリア皇太子ルドルフの「隠し子」騒動記:ハプスブルク一族として公式認定されたものの、後のDNA鑑定の結果は…

 オーストリア皇太子ルドルフ。近代ハプスブルク家のファンであれば、その名を知らぬ者はまずおるまい。「マイヤーリング事件」で謎に満ちた死を遂げた、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と美貌で知られるその后エリーザベトの長男である。  さて、ルドルフには、数多くの「ご落胤」がいたとされる。これから語るのは、間違いなくルドルフの子孫だと司法認定されるも、のちのDNA鑑定でハプスブルク一族ではないという結果が出た、あるオーストリアの家族についての奇妙な歴史物語である。 ルドルフ皇太子とマリ

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