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愛知県の皇室伝承

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・壬申の乱の敗者、弘文天皇の生存伝説(岡崎市) ・文武天皇が「三河行幸」中に儲けた皇子「竹内王子」(豊橋市) ・なぜか渥美半島に渡った後小松天皇の皇女「松代姫」(田原市) ・うつ…
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2023年5月の記事一覧

【愛知県の皇室伝承】11.景行天皇の皇子「大我門別命」の御墓? 「行明神社」の古塚(豊川市)

1.「大我門別命」の御墓か? 行明神社の古塚 日本三大稲荷の一つとして挙げられる豊川稲荷で知られる愛知県豊川市。その南部の、豊橋市との境界に位置する行明町に、行明神社というお社が鎮座している。  明治時代中期に刊行された『三河国宝飯郡誌』によれば、江戸時代初期の慶長七(一六〇二)年に津島牛頭天王を勧請したことに始まり、明治五(一八七二)年に素戔嗚神社へと改めたそうだ。現在の社名に改めたのは大正時代のことだという。  さて、その『三河国宝飯郡誌』には次のように書かれている。