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創作のお話を寝かしつけで聞かせてみた結果

子育て中の忙しい一日の総仕上げといっても過言ではないのが『子どもの寝かしつけ』

部屋を暗くしたら勝手に寝てくれるよ、という素晴らしいルーティーンのご家庭もあるようですが、我が家はぜんっぜん寝ません。

自分はいったいどうやって眠りに入る子だったかな、と記憶をたどるうちに、ある思い出がよみがえりました。

それは、大好きだった祖父のしてくれた『川から永遠に持ち帰られない桃太郎の話』

祖父の家にお泊まりに行くと、川の字になって横になる私たち姉妹に祖父がお話を始めます。

部屋を真っ暗にして、絵本や紙芝居ではなく、言葉でお話をつむぐのみ。

「おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川へ洗濯にいきました。」

「おばあさんが洗濯をしていると、向こうのほうから大きな桃がどんぶらこ〜どんぶらこ〜……」

「ふがっ…どんぶらこ〜……」


どんぶらこ、から先にぜんぜん進みません。


祖父が誰よりも先に眠り、桃が川に流され続けるというお約束の展開に、三姉妹でクスクス笑いながら眠りに入る楽しい時間でした。


少し話がそれてしまいましたが、終わらないお話にもやもやしながらも、自然と入眠できたのは、部屋を真っ暗にしてお話をしたからかも!と思い至り、息子にも試してみることにしました。

すると、どうでしょう。

いつもなら、部屋を真っ暗にすると「やめて!」とぷんぷんするワガママボーイが「お話するからお布団においで」と声をかけただけで、猛ダッシュでやってくるようになりました。

大成功です。
いつもより布団に入る時間が30分は短縮しました。

お話の内容は、私がその場で思いついた創作。

主人公を息子の名前で話すと、本当に嬉しそうです。

「……そうして、ムスコ君は無事にお家に帰れましたとさ。」

おしまい!と、続けようとすると、すかさず息子から質問が繰り出されます。

「あ、でも、お家にはお菓子がないから、買いにいったんじゃなーい?」

「え。」

「家から出るときお菓子持ってっちゃったからね」

「そ、そうだね。じゃあ買いに行こうか」

「ムスコ君はグミが好きだと思うよ」

「ムスコ君はお菓子屋さんでグミを買いました。とっても美味しいグミでしたとさ(早口)」

おしまい!……

「あ、クッキー買い忘れちゃったみたい!たいへん!」

……終わらない。

「パパとママのお菓子をムスコ君は買い忘れちゃいました!」

……終わらない!!!

3歳が巧みな話術で、お話を延長させにかかってくるのです。

真っ暗闇に目が慣れて、息子の表情がよく見えます。

目がキラキラと輝いている、ようにも見えますし、ギンギンに冴えわたっているようにも。

お布団には早く入るようになりましたが、就寝時間は逆にオーバーするようになりました(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)

大失敗!……という気持ちにはなりません。

絵本ではなく、創作のお話を寝かしつけにつかってみた結論、早く寝るという目的は果たされませんが、とっても楽しい夜ふかしができました。

1時間早くお布団に入れば……完璧?
早く眠れる方法。まだまだ試していこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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