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2022年4月7日 クボタスピアーズ記者会見

本日行われたオンライン記者会見にオレンジリポーターとして参加させていただきました。

記者会見の内容をできるだけ詳しく報告させていただきます。()は参加者の質問となります。

田邉淳アシスタントコーチ  

 ホームアンドアウェイの第2ラウンドが開幕します。一度対戦しているチームともう一度対戦するというところがメンタルの難しいところかなという感じがするのですが、非常に楽しみな一戦ですので良い試合を期待していただきたいと思います。 

 (新しいリーグのフォーマットの中で感じていることは) 

  各チームはホームスタジアムで試合を行いたいと一番思うのですが、我々は今回大阪で行います。クボタは今週の月曜日に 創業133年目を迎え、(会社が)始まったのが大阪ですのでそういうところもチームでシェアしながら、我々が今ここでラグビーをできているのも133年前に始めたからだということを認識しながら今週挑みましょうという話もしているので、大阪でやるというのも我々のホストゲームと考えています。本社からも多くの方々が来られますので試合のパフォーマンスで恩返ししたいという気持ちがあります。スピアーズは関西出身の選手が多くいるという意味でも非常に楽しみです。 

 (スピアーズはFWのチームというイメージですがアウトサイドバックスにも非常に若くて可能性のある選手が多くいて結果も出ています。どんな感じで今の成長・進化を見ていますか)  

 バックスリーで僕が求めているのは決定力です。今元気な根塚選手、山﨑選手、金選手もそうですが、この4月から出られるハラトア(ヴァイレア)選手、木田(晴斗)選手であったり今後代表クラスを狙えるような選手がたくさんいると思うので決定力が第2ラウンドで一つのキーになると考えています。 

 ※クボタスピアーズ船橋・東京ベイ2022年度 新入団選手のお知らせ

https://www.kubota-spears.com/news/2022/01/12/140000.html 

 (バイウィークでやったことは)

  リカバリーです。WINGSはバイウィークの中日の水曜日にシャトルズさんと試合を行いましたがゲームタイムを与えたい、しっかりとゲーム感覚を失わないようにしていくというのがありまして木金土日とリカバリーして昨日今日を迎えたという感じですね。 

 (FWとBKのバランスはフラン・ルディケHCとどのように打ち合わせしていますか)

  うちは南アフリカの色が濃いように思われるかもしれませんが決してFW頼みではないというのが特徴で、スタッツを見るとパスの数もキックの数も多いです。おそらくは南アフリカの選手やHCがそういう印象を与えているのかと思います。大きいのは間違いないのですがFWを前に持っていく役目がBKとしてあり、バーナード・フォーリー選手や岸岡選手を中心にゲームを組み立てているので大きいFWが前に出ている印象があるのかと思います。ウイング陣が活躍しているのもそういうところがあるのかと思います。 

 (ウイングに関して皆さん活躍していますがそれぞれの持ち味がどのように伸びてきているか。どういうテーマを与えているのか教えてください)

  近年のラグビーではウイングに外国人を配置することが多くなっていますが、日本人の一番の強みであるアジリティ(機敏性)で勝負してほしいのと、ウイングにはボールを持ってないときにどれだけボールをもらいに行けるか、ワークレート(運動量)を多くするように要求しています。根塚選手はボールをもらう回数が多いからこれだけクリーンブレーク※が増えているのでそういうところで差をつけなさいと常にコーチングしているのと、またチームによって違いますけど国際レベルで活躍したいならハイボールをマスターしていかないといけない、ウイングには大きくその二つを言っています。 

※ クリーンブレーク:相手にほとんど触れずにディフェンスラインを突破すること

 (根塚選手がボールを多く持つが何が光っているか)

  ただ単に動いていればボールをもらえるわけではなく、チームとして持っている形がありその形をコントロールするのが9・10・15番だと思うのですが、優れてくると我々の形の中でボールをもらうところとタイミングに顔を出しなさいと言っていると、そういうシチュエーションを練習するわけです。そういうシチュエーションをどれだけ試合で出せるか、同じようなシチュエーションを何回も出すようになればそこでボールがもらえると分かってくるので、若いバックス陣が良く動いているのかと思います。

S東京ベイ田邉コーチ②


 ピーター"ラピース"ラブスカフニ選手 

  しばらくチームを離れていたのでまた試合ができることにエキサイティングな気持ちですし、あとはパック(チーム全体)としてどれだけできるか楽しみにしています。 

 (コンディションについて、リハビリ期間はどのように過ごしたか)

  ケガはもちろんフラストレーションもたまりますし、確実にやって早く戻れるようにする、あとは言われたことをやって問題点を解決することなどをやってきました。 

 (長期間の離脱は初めてですが)

  もう少し早く戻れると思っていたのでがっかりしましたが、それでもコントロールできないことではあるので、見方を変えてチームのために何で貢献できるのか考えて過ごしていました。 

 (これから残された期間どんなプレー、シーズンにしたいですか)

  チームとして良い調子でいっているので、自分がどれだけ貢献できるか。チームメイトには誇りに思ってもらいたいし、チームがうまくいくようにどれだけやれるのかエキサイティングな気持ちです。あとはラグビーができることと、チームとしてどれだけ先に進めるかです。 

 (ジェイミー・ジョセフ日本代表HCと食事されていましたが話の内容は)

  しばらく会っていなかったので彼と会えて良かったですし、ランチを共にしただけです。今は日本代表というよりは今はスピアーズの試合に集中してプレーするだけです。 

 (キヤノンイーグルスに対する印象、どのような準備をしてきたか、両チームステップアップしてきているが)

  特に自分から言うことではないと思いますが良いラグビーをしますし、良いチームですね。タフな試合になると思いますし、どれだけ自分たちのたやりたいことにフォーカスできるのか、もちろん相手も同じようにやると思いますが、プレッシャーにどのように対応してコントロールできるのか楽しみです。 

 (マフィ※を止めるところを期待しているが)

  自分ができるべき場所でできることにフォーカスするだけです。彼は良い選手ですし、他の選手も良い選手です。(相手と)どれだけやりあえるのかにフォーカスして遂行できるのかということです。

 ※ マフィ=アマナキ・レレイ・マフィ選手 

S東京ベイラピース選手①


 谷口和洋選手 

  これまでスピアーズは調子よく来ているので、終盤戦になってきて相手のことだけを考えるのではなく自分たちのプレー、システム、プロセスにフォーカスして勝ちにこだわっていきたいと考えています。 

 (FWが大きくて相手が嫌がっているチームですし、バックスリーも谷口選手と年齢の近い選手が成長してますがゲーム運びで意識していることは)

  FWが大きくて強いということでどこのチームもマークしてくると思いますが、そこは絶対避けられないのでそこがうちの強みならどんどんボールを渡しますし、彼らもどんどんボールを持ちたいと言っているので早くボールを渡す、パスを放ることを意識しています。バックスリーに関しても今までもそうでしたが今シーズンも特に頼りがいのある選手がそろっているので彼らとコミュニケーションを取ってディフェンスとオフェンスをやっていければと思っています。 

 (FWを動かす役割ですが)

  相手(FW)からも要望がありますし僕も要望は出しますし、コミュニケーションを取ってくれるのですごくやりやすいですね。言わなくてフラストレーションがお互いにたまってミスするということが今シーズン1回も起きていないので、どちらもフラストレーションがたまっていないからこそ思い切り良いプレーができているのかと思います。 

 (今季成績も良い形で進んでいますが、今年加わった「良さ」について)

  ディフェンスに関しては失点数も少ないですし、ハードワークは全チームがやっていることなので、それに加えてしっかりコミュニケーションを取れているところが一番大きいのかなと思います。スモールトークというプレー中に隣の選手と話すのが練習中からできていますし質も上がってきているので、それが今年はすごく多くなってレベルアップしているのかなと感じています。 

 (スモールトークなどはコーチが指示しているのですか、それとも選手個々のコミュニケーション能力が高まっているからですか)

  そうですね。どちらかというと選手主導です。それに加えてコーチ陣がサポートしてくれて「これはどうだ」などアドバイスをくれますしそういったところでできているのかなと思いますね。ベストコーチは誰かと言われたらプレーヤー同士と言っていますし、プレーヤー同士でコミュニケーションを取ってレベルアップにつながっているのかなと感じます。

 (圧力がかかる中でも正確なパスを出していますが、正確なパスを出すために何をやっていますか)

  僕は試合の前に集中してしまうと一つのプレーしかできなくなるのでリラックスして入るようにしているんですけど、ラグビーをしているといろいろな声が聞こえてくるのですが誰の声か聞き分けて、(受け手の)ポジションによって投げるパスも違いますししっかり声を聞いて顔を見て手を見て投げるように考えています。もちろんプレッシャーもかかりますけどプレッシャーとともに戦っていくスポーツだと思っているので割り切ってリラックスして(気持ちを)変えるようにしています。 

 (ブレークダウンでプレッシャーをかけられて投げることはあまりないですがFWとの連携含め確認されていることは)

  ブレークダウンは日々の練習でコーチ陣からもそうですが僕やアタックリーダーからも口酸っぱく言っているので、そこでしっかりプロセスを守って激しくやってくれているので僕があまりプレッシャーがかからない状態で投げている状況になるのだと思います。 

 (天理大学時代はポジション争いが厳しい中で4年間過ごしてきたと思いますが、スピアーズに入団してどういう思いで挑戦して今に至っていますか)

  同期の末永、海士、桑江、川向(注:現在レッドハリケーンズ)、(テアウパ)シオネ、彼らは名の知れた選手でU20日本代表とかとか関西代表とか、僕だけ空白だったんですよ(笑)。面白いなと思っていたくらいですけど、恥ずかしいみたいな感じで(笑)。スピアーズに入ってから試合に出られない時期もありましたがその時期があったからこそ今こうやって試合に出てチャレンジさせてもらえる、そこは意識してチャレンジは続けていきたいと。前向きにどうやったらうまくなれるか、どうやったらチームにコミット(結果に対して責任を持って関与)できるかとかあとは同じポジションの井上大介さんとか(岡田)一平さんに教えてもらってましたし、しっかりコミュニケーションを取るようにしています。自分一人ではどうにもできなかったので助けてもらうことが多かったです。 

 ※2017年度新入団選手 

https://www.top-league.jp/2017/03/15/kubota20172016/ 

 (ハーフだと天理3兄弟※が印象的ですが、それぞれのキャラ、ハーフ同士でコミュニケーションをどのように取っているのか) ※ 井上選手、谷口選手、藤原選手

  ハーフは5人いて天理が3人、井上(大介)先輩はリーダーシップをしっかり取ってくれますし、プライベートに関してもベテランですけどエネルギッシュに過ごしていますし、コロナ前はよくみんなでハーフ会といってハーフだけで飲みに行ってました。(藤原)忍(選手)に関しても彼少しユニークで(笑)、すごく親しみやすく話してくるのと、彼の持ち味も(自分に)似ているところもあるので、お互い高めあっていければと思っています。壁もないですし風通しのいい関係で練習できています。

 (上と下はやんちゃですね)

  そうですね、本当にイメージの通りです(笑) 

 (試合に出れなかった時期の田邉コーチの存在は)

  アタックはかなり教えてもらい、ハーフのスキルももちろんですがゲームコントロールをすごく教えてもらいました。FWの動かし方とエネルギーのコントロールの仕方など教わりました。今もショートパス、エリアコントロールのスキルなどレベルアップさせてもらっています。

 (WINGSもしっかり活躍すれば試合に出られるとソアカイコーチが言われていますが)

  WINGSの選手が練習で影響を及ぼしてくれるかでその週のゲームがすごく変わってくるんですけど、WINGS主導で行ってくれるのですが僕も2年前まではそうだったので強く感じています。WINGSにフォーカスする練習は少ないのですが、少ないからこそその前の段階でWINGSにフォーカスしたところにピークを合わせないといけないですし、アピールできるところはアピールできるようにみんなやっていると思います。

S東京ベイ谷口選手②

 

※ WINGSは「翼を授けてチームを飛び立たせるような存在」という意味です。昨シーズンまではBOLTSと呼ばれていました。(広報 岩爪さん)

 ※ 今シーズンは3月にブレイブルーパス、シャトルズと練習試合を行い新入団選手も全員出場しました。(広報 岩爪さん)


今回は大阪での試合です。大阪でもスタジアムをオレンジ色に染めましょう。

建機、体験会、スタンプラリー、メッセージ&応援フラッグなどイベントも盛りだくさんです。

#ラグビー
#クボタスピアーズ

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