7/13(土)は日本ジョージア戦 ジョージアラグビーのご紹介
過去の対戦結果は日本の4勝1敗
7/13(土)仙台ユアテックスタジアムで日本代表対ジョージア代表の試合が行われます。
過去の対戦成績は日本の4勝1敗ですが、RWC2019と2023の間にジョージアもフィジーと引き分け、イタリアにホームで勝ちウェールズにアウェイで勝利するなど着実に力をつけています。
世界ランキングも現時点で日本が12位、ジョージアが13位と今回も好勝負が期待できそうですが今回はジョージアのラグビースタイルと選手について久しぶりにnoteを書こうと思います。
2019年以降のジョージアラグビーのスタイル
スクラムは勝負どころが強い
RWC 2019終了後はミルトン・ヘイグHC(元サントリーHC)からレバン・マイサシヴィリHCに体制が変わりました。現在は元イングランド代表のリチャード・コクリルHC体制となっています。
ジョージアといえば「強いスクラム」「FW輸出国」などFWの強さが強調されています。
「スクラム」を見たいという人は(私も含め)多いですね。
でも実際には「勝負所で必ず押し勝つ」という点が特徴です。
2022年のウェールズ戦では後半75分からのスクラム2本で相手のペナルティーを誘い勝利しています(09:15あたりからになります)。
ディフェンスが良い
以前のジョージアはFWは強力ですがディフェンスが弱いというイメージでした。
2019以後はディフェンス力も高まりフィジー・イタリア・ウェールズ戦では相手が自陣ゴール前まで攻め込んでも守り切って引き分けと勝利につながっています。
そこには若手キープレイヤーの存在も関係しています。
BK陣もフランスのTOP14で活躍
ジョージアラグビーはU18やU20からいきなり正代表入りする選手が多いのが特徴です。
インターナショナルマッチでの出場機会も多くなりますので海外チームからのオファーも多くなります。
以下RWC2023スコッドを中心にバックスの代表的な選手を挙げておきます:
・ダヴィト・ニニアシヴィリ(WTB/FB)
U18から正代表入りしたニニアシヴィリ選手の誕生日は7/14で日本戦翌日が22歳の誕生日になります。TOP14リヨンのレギュラーで活躍中。ポジション的には15番を任されることが多くジョージア代表キャップはワールドカップ前で28でした。ハイボールキャッチとランの評価が高い選手です。
・ワシル・ロブジャニゼ(SH)
・ゲラ・アプラシゼ(SH)
ロブジャニゼ選手はTOP14のヴリーブを経てトゥーロン所属の27歳(2023年8月までで87キャップ)、アプラシゼ選手はモンペリエでプレーする26歳のSHでともにU20から正代表となっています(62キャップ)。
ロブジャニゼ選手は攻撃型SHで現在の代表だと藤原選手にプレースタイルが似ています。
SHは他にもU20から正代表になったミヘイル・アラニア選手(フランスPro D2オーリヤック)などもいます。
・テド・アブジャンダゼ(FH)
・ルカ・マトカヴァ(FH)
アブジャンダゼ選手はPro D2モント―バン所属の25歳、マトカヴァ選手はジョージア版スーパーラグビーチーム「ブラック・ライオン*」に所属する23歳でそれぞれジョージア代表42キャップ、19キャップです。
アブジャンダゼ・マトカヴァ両選手ともに歴史的勝利となったウェールズ戦に出場、マトカヴァ選手のPGが決勝点となっていますが距離の離れた難しいゴールキックも良く決めていますね(超ロングキックはニニアシヴィリ選手が蹴ることもあります)。
*2019以降ジョージア版スーパーラグビーチームに「ブラック・ライオン」が誕生してヨーロッパのクラブチームが参戦するスーパーカップに出場、そこから正代表に昇格する選手もいます
メラブ・シャリカゼ(CTB・キャプテン)
シャリカゼ選手はブラックライオン所属で104キャップ。U19から18歳で正代表になっていますがジョージアラグビー史上7番目の若さでの正代表デビューだそうです。イギリス留学経験もあり「黙って俺についてこい」タイプの寡黙なキャプテンですが体を張ったプレーが魅力です。
アカキ・タブツァゼ(WTB)
タブツァゼ選手はブラックライオン所属で39キャップの26歳。赤いヘッドキャップをしているのですぐにわかります。セブンズ経験者でトライの嗅覚がすごいです。
サンドロ・トドゥア(WTB)
100キャップ超えの超ベテラン。自分は「脅威の36歳」と呼んでいます。ウェールズ戦でもキックパスからのトライを取り存在感を示しています。ブラックライオン所属。36歳でレギュラーは正直すごいです。
他にも紹介したい選手は多くいるのですがFWも魅力的なのでそろそろ移動します。
ジョージアFWも当たり前ですがすごい
ここからはFW編です。とにかく紹介したい人は多いのですが好きな選手?中心にいきます。
まずはプロップから
・ベカ・ギガシヴィリ(PR)
・ミヘイル・ナリアシヴィリ(PR)
32歳40キャップのギガシヴィリ選手はTOP14トゥーロン所属。ナリアシヴィリ選手は34歳65キャップでTOP14モンペリエを経て現在はバイヨンヌとブラック・ライオン所属です。プロップは人材が多すぎるのと最近若い選手も多いのでただいま顔と名前を覚えるのに必死です。
フッカーです。
・ジャバ・ブレグバゼ(HO)
・シャルヴァ・マムカシヴィリ(HO)
ジャバさんは皆さんご存じですね。70キャップ超えの現在37歳でジョージア国内リーグDIDI10のコチェビ・ボルニシで元気にプレーされています。今シーズンはプレーオフ準決勝まで進みました。
マムカシヴィリ選手は33歳でTOP14を経て現在はブラック・ライオン所属。100キャップで彼がスクラムに入ると正直強いです。ひげが濃いのですぐにわかります。
他にはチコイゼ選手(ブラック・ライオン)、ニオリゼ選手(Pro D2オーリヤック)、RWC2023でポルトガル戦の最後でトライを決めたザムタラゼ選手(ブラック・ライオン)がいます。
ロックはコワモテが多いです。
・コテ・ミカウタゼ(LO)
・ノダール・チェイシヴィリ(LO)
ミカウタゼ選手は33歳でTOP14バイヨンヌ所属、77キャップの選手です。200cm 130kg。
チェイシヴィリ選手も33歳、ブラック・ライオン所属で203㎝ 117kgです。最近試合後に公開プロポーズしていました。
他にもPro D2のUSONヌヴェールに所属するジャイアニ選手(26歳)やチャチャニゼ選手(23歳)など若手プレイヤーも活躍しています。
バックローはいわゆるイケメンが多いですね。
・ベカ・ゴルガゼ(FL・No.8)
・ベカ・サギナゼ(FL・No.8)
ゴルガゼ選手は28歳で50キャップ、TOP14ポー所属でキャプテンを務めています。
サギナゼ選手も26歳40キャップ、TOP14のリヨンでプレーしています。
サギナゼ選手はひげ濃いめと覚えましょう。
知り合いの方はゴルガゼがカッコいいと言ってましたが、プレーも献身的です↓
その他トリビア
・ジョージアラグビーチームの別名はレロス(LELOS)と言いますが300年以上続く国民的行事・民族スポーツのLELO BURTIに由来しています。二つの村でボールを奪い合い自分の村まで持ってきた方が勝ちという単純明快でわかりやすく恐ろしい?行事です。
・ラグビーの試合でトライを取ったときは「レロ!」と叫びます。
・ジョージアは人口370万人(2023年、外務省データ)、首都はトビリシで公用語はジョージア語、キリスト教(正教会)です。格闘技王国の名前の通り柔道・レスリングなども強いです。ジョージアワインもおいしいですし松屋で有名になったシュクメルリをはじめとした料理もおいしいです。
・応援はジョージアの正式な名称「サカルトヴェーロ!」が一般的です。「サカストヴェロス・ガウマルジョス!(ジョージア頑張れ)」と言う時もあります。
・ジョージアの人はジョージア語で話しかけられるととても喜んでくれます。「ガーマルジョバ(こんにちは)」「(ディディ)・マドロバ(どうも)ありがとう」などぜひ覚えてください。「さようなら」は「ナフバムディス」です。
試合当日は日本代表を応援する人が多いと思いますので私はジョージアンスタイルで会場で応援します。
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