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私の履歴書: Apple 編 (その 1)

就活のことを書いてからずいぶん時間がたってしまいました。これまでの自分の経験を備忘録的に書き留める目的が大きいわけですが、もしよかったらお付き合いください。

大学を卒業してすぐの 1996 年 4 月、アップルコンピュータ株式会社に入社しました。当時のメインオフィスは千駄ヶ谷。話題の(?)国立競技場の脇、千駄ヶ谷インテスというガラス張りのかっこいいビルです。

かっこいい割に全館ガラス張りのせいで冷房が効かないとか、逆にそのために冷房を強くかけてるからものすごく寒いところがあるなんていう問題があったり、はたまた心霊スポットとして有名な千駄ヶ谷トンネルが近いからか、お化けが出るなんて話もあったりしました…。

就職活動中にはお会いする機会はありませんでしたが、その当時社長だった人は、自分が入社した頃にはいなくなっていました。当時は本当に Apple はいつ潰れるか?どこに買われるのか?と言われていた時代ですから、さもありなん…。建て直しのためにギル・アメリオがスピンドラーの後を継いで  CEO になったのがその直前の 1996 年の 2 月のことでした。

そういえば、就職活動中は髭を剃っていましたが、入社時にはまた元の姿に戻っていたため、人事の担当の方には「詐欺!」と言われた記憶がありますね…。まあ、自分にとっては違和感ないわけですが、人からしたらびっくりしますよね(笑)。

最初の 3 ヶ月間は様々な部署を回っての研修。幕張のオフィスにも行きましたし(当時サポート部署が幕張にいました)、習志野のジャパンオペレーションセンター(でしたっけ??)でマシンに OS をインストールするなんていう体験もしました。そして最後の 1 ヶ月間はコンシューマ市場本部という一つの部署で落ち着いてお手伝いをすることに。当時 Apple には Performa というコンシューマ向け製品ラインナップがあり、夏のボーナス商戦で様々なイベントが組まれていたりしたので人手も必要だったのでしょう…。

そして本配属されたのは営業。4 人の同期がいたのですが、1 人は研修の 3 ヶ月が終了する前にオペレーション本部に早々と拉致られ(笑)、残りの 3 人が営業に配属となりました。そして営業に配属された時に、本部長から「自分よりも歳上に見える」という理由にて髭を剃るよう言われたわけです。さすがにそこまでの貫禄はなかったと思いますが(汗)、まあ、髭は別にいつでも生えてきますし、経験もない自分が何かビジネスの邪魔になるのも本意ではないので、素直に剃りました。(でもこの後マーケティングに移ることになってまた髭を伸ばし始めて以来は完全には剃ってないので、もう 23 年ものなんだなぁ…。)

アップルの商流は当時はほぼ代理店を通じて二次店(小売店)に流れていて、小売との直接チャンネルは限られたものでした。自分もある大手代理店担当の営業アシスタント的な役割だったわけですが、当時は今ほど酒も飲めなかったし、もともと社交性の高くない自分としてはなかなか大変でしたね…。3 ヶ月ほどで営業推進の部署に移り、そこからは二次店のサポートで、新店オープン時の什器設置の確認、販売ヘルプなどで、仙台、広島などにも出張した記憶があります。友達紹介キャンペーンのお手伝いをしていたのもこの頃かな…。千駄ヶ谷から初台のオペラシティへの引っ越しもこの頃です。

そしてその次の 3 ヶ月は法人向けの二次店サポートで、展示会の手伝いをしたり、セミナー開催のサポートをしたり。今では実践ソリューションフェアと呼ばれていますが、当時はネオダマフェアと言われていた大塚商会のプライベートショーにも行きましたねぇ…。ネオダマ知ってる人は歳がバレます(笑)。

なお、Apple が NeXT を買ったのが 1997 年の 2 月。ちょうどこの頃の話です。

しかしこうして見てみると、3 ヶ月に一度は、全体ミーティングで大きな組織変更の話を聞くのが恒例という感じでした。すごい会社だったな…。

1 年目は本当に経験もないし、お手伝いさせてもらうだけで精一杯!という感じだったと思います。逆にいえばいろんなところで少しずつ関わらせてもらうという感じだったので、会社のことを広く知る意味でも貴重な体験だったと思います。

しかし、1 年目のこと書いてるだけでこんな字数になってしまいましたね…。1 年で 1 投稿になっていくんだろうか…。不安になってきましたた…。


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