状況整理と関係清算
彼女から誘われるがまま、牛丼屋に入った。
しかし、時間ももう遅い。この3ヶ月で食生活も変わり夜遅い時間に食事をそもそも取りたくない。その上、カロリーの高い牛丼。
彼女は、普通に牛丼に豚汁をつける。いつも通りのオーダーだ。どうせ、僕が払うのだけれど。何も食べないわけにも行かないので、ヘルシー牛丼を頼んだ。
牛丼のオーダーをしながら、ツインレイの話もした。
彼女は、ツインレイについて全く認識はなかったが、話をしたら妙に納得していた。お互いにツインレイの関係で、ちょうど今までがサイレント期間だったこと。それが終わりに近づいていることなど。通常、男性がランナーで女性がチェイサーだけども、僕らの場合は役割が逆になっていることなど。
逆になった原因は、彼女の傷ついたインナーチャイルドのせいかもしれないとその時、ふと思った。
自分がアダルトチルドレンで、傷ついたインナーチャイルドを癒やすことで、自己肯定感も含めて改善の方向へ向かうことがわかってから、彼女に笑顔が戻ったように感じる。
一気に解決したとは思えないが、彼女は解決するヒントを得たのだと思う。
その後、牛丼を食べながら、この3ヶ月間のことを話し合った。
僕は、出会い系アプリで何人かとマッチングしたこと。サクラもいて、それ以来慎重になったこと。そして、最近になってやたらとモテる様になってきたことなど。今週一人とよる食事の約束もしていることなど。
でも、この状況はすでに好転している。だから、彼女と一緒に歩む人生が見えてくる。
そして、「今週会う人は、最終的にお断りすることになる」と伝えた。
彼女もこの3ヶ月で出会い系アプリをして、新しい彼氏が出来ていた。何人か会ってみたらしいが、好きだと言ってくれたので、付き合うことにしたそうだ。
新しく彼氏が出来ていたことに対して、不思議と嫉妬心は生まれなかった。
執着を手放していなかったとしたら、おそらく嫉妬で苦しんでいただろう。
新しい彼氏と上手くやっているのであれば、それでもいいと思った。
彼女も実際モテるのだ。言い寄る男も多いから、良さそうな人を選んだのだろう。
新しい彼氏は2歳年下だという。年上で懲りたのあろうか?と思ったが、どうやら話が全く合わなくて、一緒にいてもお互い無言らしい。そして、一緒にいるとメチャクチャ疲れるという。気も使うのだろう。彼女の場合、面倒見がいいと思われるから年下男性からモテるし、母性も感じるのだろうが、実のところ甘えたいので、年下男性とはなかなか続かないと思う。
お互い休みが合わず、2回しか会っていないと言っていた。しかも前回はディナーに誘われたが、疲れすぎて帰って来たと言っていた。
彼氏は、間違いなく狙っていたのだろうが、残念な結果だ。
そして、今週末にまた会う約束をしていると言うことだった。一緒にプールに行くらしい。そのために水着も買ったと言っていた。
彼女の本心は、すでに彼のもとにはなかった。
「どうやって、断ろうかなぁ」と呟いていた。
僕は、食事をするだけで終わるだろう。話を恋愛の方面に持っていかなければ済む。彼女の場合は、すでに付き合っている。彼氏が納得するだろうか?
僕と同じように未練は残るし、納得は行かないだろう。彼氏の気持ちもよく分かる。彼女と彼氏の関係の清算には少し時間がかかりそうだと思った。
彼女との会話で、彼女の気持ちと心が通じ合うのを感じた。
離れていても、心には彼女がいる。そして、彼女の心にも僕がいる。
理由は分からないが、そう感じる。
彼女の笑顔を見送りながら、僕も家路へ向かった。