ぼくの場合は「秋冬春夏」

おいっ子が小学１年生のとき、学校の先生から「１年は春夏秋冬の順番」と教えられたことに対して「納得いかない」と言っていた。ぼくは「そのとおりだ！」と思った。
だって１年のはじまりは冬だし、もっというと生まれた日によってもちがうでしょう。ぼくは10月生まれですが、そしたら秋冬春夏の順番になるはず。

たしかに学校は春からはじまるし、春夏秋冬という四文字熟語も存在している。しかし、１年は春夏秋冬の順番ではないはずだ。

ぼくはおいっ子のこの話を聞いたとき、とても誇らしい気持ちになった。一つひとつの物事に、ちゃんと疑問を持てる子なんだなと。
きっと教室では主張していないと思う。主張したとしてもすぐに引っこめただろうな。そういう子だからこそ「まちがってないぞ」と伝えた。照れると話をそらされるのだけれど、こればっかりはちゃんと伝えなきゃと思ってもう一度言った。

おいっ子とその妹のめいっ子が住んでいるのは北海道の島牧村という場所で、日本で６番目に広い村に1500人ほどが住んでいる。
あるとき、クマが出たとニュースになり、東京からテレビクルーが来た。島牧村の人たちはクマが出るからと家にこもっていたものの、東京の人がいるからと外にでたそうだ。

島牧村はとても自然豊かで、のどかというよりは自然は厳しいということを表現しているカッコいい景色がひろがっている。１年の大半が寒くて雪が降っているし交通の便もよくないので、観光客はほぼいない。海沿いを走りたいバイカーや釣り人、キャンパーなどがちらほらいるぐらい。
でもね、ホントに魅力的な場所です。「機会があればどうぞ」なんて言えないほど気軽には行けない場所だけど、近くには寿都（すっつ）という町があって、弁慶岬という弁慶が義経を待っていた場所があるので、弁慶ファンは必見です。
しかし寿都もそうなのだれど、長万部（おしゃまんべ）や倶知安（くっちゃん）など、北海道はたのしくて言いたくなる地名が多い。夏は気候がいいので、また行きたいな。

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