WILLFUを辞めたいと思ったあなたへ【卒業生の立場から】

WILLFU STARTUP ACADEMYを2020年に卒業した中村と申します。

WILLFUは、ただ受け身で授業を受けていればいいわけでなく、起業を実践するプログラムのため、事業立ち上げのタイミングのたびに少しずつ実参加者が減っていきました。最後まで受講していたのは半分程度だと記憶しています。(出欠を取らない大学の授業よりは、断然完走率高かったですが...)

私も、事業アイデアを考えたり、ニーズ調査を行っている段階では、楽しく議論していました。ただ、実際に事業立ち上げのタイミングに入り、営業活動や広告宣伝などを開始すると、現実の難しさと向き合うことになり、大変だなと思うことがありました。一方で、自分が考えたサービスでお客様が喜んでくれた声や収益が生まれた経験の嬉しさがその大変さを遥かに凌ぐため、私の場合は最後まで卒業できました。

私は今、卒業生コミュニティに所属する中で、後輩の皆さんが少しでも成功へと前進できればいいなと思い、今回は、WILLFU受講中で、辞めたくなっている皆さんの相談役となるため、この記事を書いています。


1:WILLFUを辞めたくなる方の分類

おそらく、本当に辞められる方は、このページにきていないと思います。
このページを探して、見つけている時点で、「本当に辞めていいのか...」と、悩んでいるのではないでしょうか?

私は、同じクラスの仲間や後輩の皆さんの相談にのる中で、辞めたくなる方は、大きく6つのパターンに分類できると捉えています。

①受講中の事業が収益化に成功「あとは1人でできる」と感じた方

おそらくこのカテゴリの皆さんは、第一クールか第二クールの前半くらいの状況ではないでしょうか?

WILLFUのプログラムは、第一クール、第二クール、第三クール、第四クールと順を追うごとに要望値が上がり、フィードバックの水準が上がってきます。

WILLFUの受講生は、受講前には事業経験がない方がほとんどのため、第一クールは、「とにかくゼロから事業を立ち上げて収益化する」こと、要は成功体験を積むことに集中しています。

そのため、事業内容自体、短期的に収益化できるものが多くなり、授業内でもらえるフィードバックもいかに確実性高く収益化できるのかの観点でフィードバックを頂くことが多いです。

一方で、第二クールからは、再現性・拡張性ある事業構造を作るという形にテーマが変わり、
さらに第三クールからは、自分自身が中長期で取り組む事業の検証という位置付けに変わります。
ただ、売上を作るだけでなく、売上が生まれている構造を分析した上で、そもそもの市場選定から、顧客の本質的な購入理由の言語化、競合優位性の構築まで、再現性・拡張性ある事業を設計していくことが求められます。
第一クールで収益化できていた方も、ここから苦戦し始める方が多いです。

私自身、第一クールで取り組んでいた事業を振り返ると、「思考が浅く、継続・拡大させるための事業の本質を何も理解していなかった」と痛感します。
しかし、そんな私も第一クールを終えた時点では、黒字化に成功したこともあり、「俺って意外と起業できるじゃん」と勘違いしていました。

自分を過信している段階で、自分の能力を客観視をすることは、確かに難しなと実感します。ただ、先のステップを見据えて成長し続けておくことは、中長期で見ると必ず意味があると感じています。


②事業立ち上げで失敗が続き、「自分には無理だ」と感じた方

このカテゴリの皆さんは、事業立ち上げ期間の「事業進捗振り返り」の授業に参加していないのではないでしょうか。

私のクラスでも、中間振り返りの授業を、うまくいっていないからという理由で休む方がいました。
例外なく、そういった方は、事業収益を生み出していませんでした。

うまくいっていないから「どうするかを考える」のではなく、
うまくいっていないから「諦めて思考停止している」のですよね。

気持ちはよくわかります。
ただ、事業立ち上げにおける厳しい現実から目を背けている限り、成功も成長もありません。

③事業立ち上げで生じる営業や情報発信が勇気が出ずに動けない方

このカテゴリの皆さんは、きっと、最初の段階から、営業が怖くて全く動けていないのですよね。

同じクラスの仲間にも、全然動けない方がいました。

私は、今、会社で新規事業の立ち上げを担当していることもあり、
また、そもそも新規事業は立ち上げ段階では営業ばかりのため、すっかり慣れてしまいました。
経験値を重ねていくと、お客さんに怒られても、それによって何が起こるわけでもないため、大した問題でもないと気づけるようになります。

ただ、そんな私も最初は怖くてなかなか勇気が出ませんでした。

これは慣れだと感じているため、慣れるまでの最初の一歩目は、何とか頑張るしかないですよね...。

④テスト勉強やサークルで何度か休んで、行きづらくなった方

クラスメンバーの人数が減り始めた段階で、最近授業に来ていない方々に「授業来ないの?」とLINEしてみたときに返ってきた反応の最多がこれでした。

2-3回休むと、事業が進捗していないため、授業で自身の事業へ突っ込まれても苦しい思いをするため行きづらくなると。

第三クール第四クールになってくると、毎回の授業で、自身の事業進捗を共有・フィードバックを頂くことになるため、確かに少し休んでしまうと行きづらくなる気持ちはわかります。

ただ、私も人数が少なくなると寂しかったので、「せっかくだから頑張ろうよ」としばらく休んでいた同じクラスの仲間に声をかけ、授業に来させてみると、意外とケロッとして再度参加を始めていました。

講師の方も、個々の状況に合わせてフィードバックをくれるので、こちら側が勝手にハードルと壁を作ってしまっているだけなのかもしれません。

⑤資格試験や院試の勉強、就活などで物理的に時間がなくなった方

試験勉強・就活がピークに達して忙しいから、時間がないという方もいました。

ただ、本当にいい会社に就職が決まっている方は、授業も事業も就活も全て同時並行でしていました。

ここが難しいポイントですよね...。

WILLFU自体、就職支援サービスもやっているみたいなので、他クラスメンバーはWILLFUに就活の相談をしている人もいました。

また、同時並行で全てを動かすために、プロジェクトマネジメントを突き詰めて実行している方もいました。

⑥授業内容が期待しているものと違った

他、もっと確実に稼げる「ノウハウ」が得られると思っていたという方もいました。

こういった方は、さっさと辞めていいのかなと思い、私は同じクラスにいてもあまり引き留めませんでした。

ビジネスというのは、「各論まで落とし込まれてノウハウ化」された時点で、競争が激しくなり、即「儲からないノウハウ」になるのは市場原理で考えると当たり前です。

にも関わらず、「確実に稼げるノウハウ」が落ちている、売っていると考えて行動しているような思考が浅い方は、どこでどんな行動をとっても依存的で失敗する方なのだと思います。

WILLFUの卒業生コミュニティには、自分でゼロから事業を生み出す方が集まっているため、そういう依存的な方はいない方が面白くていいなと個人的には考えています。


以上が、私がクラスメンバーや後輩からの相談で受けた辞めたい理由の分類になります。
※他にもあれば、追記していくのでお気軽にコメントください^^

2:WILLFUの卒業生コミュニティに所属し、活躍している起業家と話して感じたこと

WILLFUの卒業生で、活躍している方々とお話をしていると本当に刺激的で楽しいです。

チャンネル登録100万人を超えたYoutubeプロデューサーの林さん
https://willfu.jp/willfulab-2/40_hayashi/

スタートアップで新規事業の責任者になり、起業された新見さん
https://willfu.jp/willfulab-2/40_shinmi/

創業初月から100万円売り上げ、急成長させているIOBI石井さん
https://willfu.jp/willfulab-2/kindai_ishii/

証券会社の内定を辞退して、子会社社長で就職した林さん
https://willfu.jp/willfulab-2/shunsuke_hayashi/

皆さんから感じるのは、
大変なことがあっても一切言い訳せず、
結果を出すためにものすごいエネルギーで突破していく姿勢。
また、常に新しいことに挑戦し続けている姿勢です。

事業立ち上げというのは、成功するものを生み出すのが難しいものですが、事業をちゃんと形にされている方は、膨大な試行錯誤を積み重ねており、その過程の失敗や挫折を当たり前のものとして気にせず挑戦を続けている方なんだなと感じました。

3:私自身が、卒業へ到り、他クラスメンバーをみて感じたこと

私個人の話としては、卒業までやり切ってよかったと確信しています。

今、辞めようか悩まれている方に対しても、ぜひ、卒業までやり切って頂きたいと考えています。

「辛かったら辞めたらいいよ」
「まだ色んな選択肢があるんだからさ」
などの甘い声も多々あると思います。

他の選択肢を営業目的で提案してくる方もいると思います。

ただ、WILLFUのプログラムというのは、卒業までやり切って初めて意味があるんだなと感じました。

起業家に求められるスタンスや基礎力、本質的な思考プロセスは、複数回の事業立ち上げを繰り返して初めて深まり、得られるものなのだと思います。

諦めないことの大事さや試行錯誤の重要性は、表面的な言葉ヅラで理解することは簡単だと思います。ただ、本当に心底理解し、自分自身の行動に落とし込んでいくには、うまくいかないことや葛藤があっても、それを乗り越えて結果を出して初めて実感できるんだなと感じています。

皆さんがどんな意思決定を取られても、最終的には自分で「成功」と言えるようにしていくのだとは思いますが、私はWILLFUについては卒業までやり切った方が成功・成長に近いと確信しています。

4:辞める前に確認しておくべきこと
①契約書の内容を確認する 諸説ある

ネット上の記事では、途中で退会した場合には返金されるという話もあるようですが、私が受講していた時代には、返金規定はありませんでした。

おそらく、時期によって契約内容も変わっているのだと思いますので、ネット上の情報に踊らされず、ご自身が記入した申込書はどうなっているか確認した方が良いかと思います。

正確な情報は、ウィルフにお問い合わせください。

②信頼関係を維持する

ウィルフは、色んな企業の人事責任者や投資家とも繋がりがあるようです。

同じクラスの仲間も、ウィルフの紹介で、色んな投資家に会いに行っていましたし、就職活動で子会社社長に就職した方もいました。

投資家の方や採用担当者が、「受講中、どんな人だった?」とウィルフに問い合わせをすることもあるようです。

当然、個人情報管理はしっかりしているかと思いますが、万一問い合わせがあった時に前向きな口コミを広げてもらうためには、変に関係性を壊す必要もないかと思います。丁寧な説明をして信頼関係が傷つかないように辞められるといいなと思います。

③実績orやり切ったと言えるところを作る

事業を収益化させた実績を生み出していた方が、せっかく学んだ経営スキルを実戦レベルまで引き上げることができますし、ここまでやれば収益化できるんだという自信を持つことができるようになるます。

一度でも成功体験を積んでいると、仮に就職しても、「会社を辞めても最悪1人で食べていける」という確信が持てるので、依存せずに働くことができます。

また、2点目の話にもつながりますが、実績を生み出した上で辞めていれば、就職活動の際や投資家を紹介してもらいたい時に再度WILLFUへ連絡を取ったときもつないでもらえる可能性が高まるようです。

5:最後に

ここまで熟読いただき、ありがとうございました。
そもそもこの記事を続けていけるかわかりませんが、後輩の皆さんのお役に立てればと思っていますので、もしお悩みのことなどご相談があればお気軽にご連絡ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?