見出し画像

ナカさんの寄席日記 雷門小助六三笑亭夢丸リレー落語会十回記念「十戒」篇

最近、小助六師匠がとても気になってます。弟弟子の音助さんも良く聴いてます。雷門助六一門好きです。軽みがありながら本寸法な感じがイイです。

自宅から徒歩圏内の日暮里サニーホール。このホールはホテルラングウッドという大きなホテルの4階にありますが、荒川区の施設です。公共施設なのでとてもコロナ対策が厳しいらしい。座席数も通常100席を約25席に減らし、椅子を並べる場所まできっかり決められているようです。立川流寄席もこのコンサートサロンというホールで月2回興行をしていましたが、この厳しい規制のためなのか、日暮里寄席だけは未だ再開しません。まぁしょうががないですね。高座の前にも透明なアクリル板が設置され、アクリル板の外で両師匠がトークするときはフェイスシールド着用と念の入った対策。入り口で検温手の消毒は当然。本当にお席亭さんも大変ですねぇ。。。

開場からずっと中森明菜の「十戒」が流れていて(なんでだろう・・)とぼんやりしていたら今回の会、10回目記念ということで「じっかい」にかけてたんですね。鈍くて気づきませんでした。。。で、ネタもモーゼの十戒に因んだ、というか、無理くりこじつけた(笑)ネタを4席。プログラムにネタのヒントが書いてあります。例えば「汝盗む勿れ」これはきっと泥棒の出てくる噺よね、で「出来心」のように。洒落てますね。トリの夢丸さんのネタのヒントには十戒のうち4つも書いてある!う~ん、難しい。。。

落語の前に両師匠の立ちトーク。夏に小助六師匠のお父さんのご実家に仲間で出かけて楽しむのが毎年恒例だそうで、今年はコロナだから遠方に出かけるのはやめて小助六師匠の千葉のご自宅に皆が集まってワイワイやった話。バーベキューしたりと噺家仲間で楽しく過ごした様子が目に浮かびます。
前座さんの出来心のあとは夢丸師匠の「町内の若い衆」。明るく朗らかな高座ですね。ワチャワチャ感がイイです。丸顔で笑顔が可愛いです。
次に小助六師匠は「猫定」。初めて聴きました。さすが小助六師匠、ジックリ聴かせてくださいました。猫がお好きな師匠ですので猫を懐に入れて撫でる仕草に猫好き感が出てました。殺しの場面もから後半もジットリしている中に笑いもあり、聴きごたえありました。また小助六師匠で猫定聴きたいです。小助六ファン歴が浅いし、寄席で聴く事が多かったので、中ネタ位しか聴いたことないので、圓朝ものとか大きいネタも聴いてみたいです。

仲入り後は小助六師匠でなんと「宗論」!!ご本人、とても恥ずかしそうでした(笑) そして客席の小助六師匠ファンは大喜び&大爆笑!こういうのは小さい会ならではですね。いつもと違う弾けた小助六師匠の高座が見られただけでも来たかいがありました(笑) 「絶対にこの噺家さんがやりそうもない落語特集」というご趣向で会をやったら面白そうですね。逆に考えれば宗論ってやるの、けっこう恥ずかしくて勇気いるネタなんでしょうか。。(笑)
トリは夢丸師匠で「御神酒徳利」。長いネタですが夢丸師匠の持ち前の明るさで突っ走った感ありました。慌てふためき感もよく出てたと思います。

プログラムに過去の番組・演目の一覧が出ていて毎回テーマに沿った面白いネタが上がっています。次回も楽しみです。あ、落語会の名称が「リレー落語」ですから子別れとか圓朝ものとかも聴きたいです。
で、はやく日暮里サニーホールで立川流寄席も聴きたいです(切望)

2020/9/27 日暮里サニーホール
リレー落語会十回記念 十戒編

オープニングトーク
楽ぼう 出来心
夢丸 町内の若い衆
小助六 猫定
 仲入り
小助六 宗論
夢丸 御神酒徳利

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?