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ナカさんの寄席日記 連雀亭昼席

朝起きて、ツイッター見てたら偶然発見してしまった。今日の連雀亭の番組に大好きな国本はる乃さん、前から気になってた三遊亭金の助さんが入ってる。これは行くしかない。遅い起床だったけどこれから支度しても余裕で13時半の開演に間に合う。軽く朝食とって自転車で出かける。30分かからずに到着。自宅からは不忍通りをほぼ直進で、思ったより近かったです。

はる乃さんの声はとても音楽的に聴こえます。こぶしの回し方とか音の取り方がとにかく美しい。ビロードのような滑らかで張りのある声。はる乃さんの声を聴くと、体中の細胞がカッと開いて気持ち良くなる物質が放出されるような、甘美な気持ちになります。はる乃さんの侠客ものはカッコイイ。茨城県出身というのもあるかなと思う。坂東太郎的な何かが。浪曲最年少でこれから歳を重ねていくうちにどんな浪曲師になっていくんだろうと楽しみでなりません。巧さは若手ナンバーワンと思います。

私は三遊亭花金さんのファンなのですが、兄弟子の金の助さんはどんな方なのかな?と気になっていたのでした。コロナ自粛中にUPしていた動画がとても面白かったので、落語も聴いてみなくっちゃ、と思っていたところでした。元ボクサーという経歴なので、出囃子をボクシングでという無茶ぶりな動画(笑)。。。後半のボクシングジムの宣伝も気が利いてます。

で、連雀亭トリの金の助さんはなんと「心眼」!ここの高座でそんな噺を聴けるとは思いませんでした。。。しかも心眼といえばお亡くなりになった師匠、金遊師匠が得意とされていた噺ではありませんか。これは期待!
初めて聴いた金の助さんの高座はすっきりしてるし、お竹さんも良かったです。最後の草むらに隠れていたお竹さんが怒って梅喜さんに飛び掛かるところは、元ボクサーの金の助さんの乗り出した上半身と突き出した拳がとっても「強そうなだな、お竹さん!」と思ってしまいました(笑) 師匠ゆかりの噺ですのでこれからが楽しみです。金の助さんの他の落語も聴いてみたいです。
今日は前に出てきた馬久さんも身体が大きいけれど、金の助さんも大きいですね。座ってるだけでも迫力あります。着物も大変でしょうね。

神田連雀亭はコロナ後初訪問でした。アクリル板が高座の全面に設置されていて、音がこもるとかは気にならないけど、拭き痕(?)がキラキラ光ってちょっと気になってしまった。換気のため窓はすべて開け放しとのことですが、このビルは大通りからちょっと入った場所にあるので外からの騒音は気になりませんでした。客席も通常の半分程度なので20席くらいでしょうか。まあ、普段の連雀亭の観客数から考えたら問題はなさそうです。新宿や池袋の寄席は人が多そうで行くのを躊躇していますが、連雀亭の雰囲気は分かりましたので、これからはフラッと自転車で行ってみようかなと思います。

2020.8.24 昼席
家見舞 志の磨
鮑のし 馬久
国定忠治 はる乃
心眼 金の助

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