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福井県大野市でクラウドファンディングをやろうと思ったので裏側をお話します。

こんにちは、中村和幸と申します。ご覧いただけて嬉しいです。

わたくし、WEB戦略や制作を企業様向けにサポートする事業を営む個人事業主で、「福井県大野市」という日本一水のおいしいと言われる街で田舎暮らしをしています。

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今回は、来る10月17日に僕たちの住んでいる大野市において「城下町キャラバン」というイベントを開催するにあたり、クラウドファンディングを立ち上げた(けしかけた)ので、その裏側を忘れないようにつづっておこうと思いました。

クラファン募集ページだとキレイなところしか見れないので、ちょっぴり裏側をこのnoteでお見せしちゃおうと思います。

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https://readyfor.jp/projects/joukamachi-caravan

もし、共感&ご支援をいただけたらすごく嬉しいです。

この記事はこんなあなたのお役に立てると思います。

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・大野にご縁やゆかりがあるものの、仕事や家庭の都合で大野に住んでおらず、でも大野のことが気になっている人

・地方で何か仕掛けたいと思うものの、資金集め・仲間集めに苦慮しているプレーヤー的なあなた

・一度大野に遊びに来てくれた中村の友人・知人

昨年、まちは今まで見たこと無いような人で一杯になりました。

「自分たちの住むまちがこのまま元気をなくしていくのは嫌だ!今こそ、どこか遠くに行くのではなく、大野を舞台にした、大野の魅力を再発見できるイベントをしよう!」という想いから、2020年10月、「城下町キャラバン」を初開催しました。https://readyfor.jp/projects/joukamachi-caravan

あなたが大野市のことを知っている前提で書かせていただきますと、昨年私はこのイベントでたくさんの衝撃を受けました。

寺町通りを駆け回る子供たちの姿や(今までこんなの見たこと無い!)、

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たくさんの人で賑わう七間通りや、

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原宿かと錯覚するかのような5番通り

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横断歩道待ちの人数たるや。

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単に「多くの人が来てくれたから」ということではなく、

イベントメッセージとして掲げた、地元の人が地元の店で買い物をすることを楽しむ「地産地消ループが一つの形として表れたこと」「なんか面白そうだからと市外からも噂を聞きつけて遊びに来てくれた方がいらっしゃったこと」にものすごく価値があるなと感じたわけです。

ちなみに、私が大野に移住して以来、おそらく最大のイベントである城まつりは3年連続で中止になり(涙)、個人的にも在大野中のインパクトの大きなイベントだったりします。

「次もやって」はありがたいけど、簡単じゃないし、手弁当も多い問題

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話を10ヵ月前に戻して、、、

おかげさまで大盛況をいただき、運営メンバーも驚くぐらいたくさんの「ありがとう」のお声をいただけました。

それと同時に「次もやってね」「次も楽しみにしてます」という応援の声も多くいただきました。


でも私個人としては、内心は素直に応じることはできませんでした。


(いや実はですね、これ相当な労力かかってまして・・・)

(そもそもお金だってたまたまコロナ対策の補助金が市から出たからできたのでありまして・・・)


どっちがエライとかそういう話ではなく、「仕掛ける側・参加する側・応援する側に認識の隔たりがあるな」と思ったわけです。

企画力・実行力はあるけど資金がない。モチベーションはその時次第なのでどうしても波やムラが出る

お金はいくばくかあるけど、うまく使いこなせていない

コロナでいろいろズタズタになったこともあり、変化に対応していけてない

色んな構図がおぼろげながら見えてきたわけです。

大野のポテンシャルはこんなものじゃない。でも、続かないと意味がない

なにより、びっくりするぐらいに変化の波が激しい時代に

「ええと、補助金使えることが確実になってから動き出しますね」

では遅すぎるわけでして、人を育てる・関係性を醸していくという長期的な視点が必要なものに、お財布事情が単年度措置という構造的なこともあって、平たくプレーヤー視点で言うと、持続可能な仕組みとフットワークの軽さを両立させないとそろそろいけないんじゃないでしょうか?と思ったりするわけです。

かといって、自分たちで手弁当で頑張ったとしても持って数年。それは過去企画されては立ち消えになったイベントを見れば歴史が物語っています。

・プレーヤー側としても行政の補助金にいつまでも頼りすぎてはいけない

・大野のポテンシャルはまだまだこんなものじゃないのでなんとか続けたい

・無理なく楽しく続く仕組みを模索しないと

というもどかしさは、大野に限らず他のまちに住む皆様にとっても心当たりがあるのではないかと思います。

何となくふわっとイベントが出ては消え、出ては消え・・・。長~い時間軸で見れば連続しているとの見方もできますが、ケアをしない畑のような自然任せのままが果たしてベストなのだろうか?と思ったり思わなかったり。

大野の外にいる人と、中にいる人の「ありがとう」の輪を可視化する試み。

だったら、「じゃぁクラウドファンディングでもやってみるか!」と思ったのが今回のきっかけです。イベントの余韻がまだ残る2020年の12月に、福井新聞社さんを訪問し、READYFORさんを活用したクラファンの相談に伺いました。

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(その時使った資料の一部)

表向きはイベント運営費を少しでも自分たちで獲得してみる。というものですが、根っこにあるのは、大野の外から大野の中にお金の循環を生み・実感することです。

「お金」という言葉に抵抗がある人もいるかもしれないので表現を変えるなら、要は「大野のためにこんなことしてくれてありがとう」とか「あの時すごく楽しかったのでお返しさせてもらいます」のループを作ってみよう。ということです。それが今回のクラファンの真の狙いです。

運営メンバー自身も、やりたいことを実現するために自分たちでお金を集めた。それに取り組んだ。という経験がすごく宝になると思いますし、

仕事や家庭の事情で今は大野に居ないけど、いつかは地元へ・・・と思っている方にとっても、「こんなに楽しそうで人々がイキイキしているんだったら・・・」と思ってくれたら嬉しいですし、

「働き方」の選択肢を増やすという意味で、イベントは小商いの一番小さな始め方でマーケティングや自立心を学ぶいい経験の場になります。大きな企業や組織に依存しすぎず、自分の力で稼げる人が増えたら、ライフスタイルの自由度もぐんと増えるはずです。

もとより、400年以上続く城下町で、昔ながらの個人商店も多く地産地消や小商いのカルチャーが根付いている街。なんだか相性がいいような気がするんですよね。

分断ではなく、横のつながりへ

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私が大野に移住するさらに1年前のことです。

2018年の3月に初めて大野に足を踏み入れた時、直感で「この町は何かが良い…!こんな場所に住めたらいいな…」そう感じました。(本当に1年後ここに住めるとは!)

一方、外から来た私に見える魅力が、地元の人にとっては当たり前すぎて「そうかな?」と自信無さげな返事が高確率で帰ってきます。いい意味で超ウルトラスーパー謙虚です。

このギャップがすごくもどかしいなと思いつつ、自分がこれまでやってきたことで、住んでいる街が今まで以上に魅力的になるお手伝いができたらうれしいなと思い、クラウドファンディングをけしかけてみたわけです。

コロナコロナでいろんなものがズタズタに分断されているように見えますが、仕事柄いろんな人のいろんな想いを伺うと「あふれるほど十分にあるのは郷土愛。足りないものはちょっとのきっかけ」そんな風にも見て取れます。

今こそ、横のつながりを見える化してみませんか?というのが私からの提案であり、そのきっかけとして、今回のイベントに関わりを持っていただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。

そして地元の皆様におかれましては、皆さんが思っている以上に大野のことを、福井のことを好きな人ってたくさんいるんですよ。というのを感じていただき、今後一層自分たちの住むまちの魅力を磨く原動力にしていただけたら嬉しいなと思っております。

というわけで、ご興味がある方はぜひこちらのページより、ご支援いただけると嬉しいです。

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https://readyfor.jp/projects/joukamachi-caravan

ご支援いただいた暁には「ワイも支援したんやでぇ!」とイベント本番ドヤリに来てください。当日お会いできるのを楽しみにしております。当日来られなくても、カニやスノボのシーズンに是非遊びに来てください。

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