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自称HSPは、どう生きたらいいんだ。

少々過激なタイトルになってしまったが、正直本心だ。
何を隠そう、僕こそが自称HSPで、世間や周りの反応を聞いていると
そう思えてくることも紛れもない事実だ。

だからといって大っぴらにこんなことを言えるわけはないので、
インターネットの匿名性にものを言わせて書くことにした。
少しでも、誰かに、ひっそりと、共感されると嬉しいかも知れない。

HSPは病気じゃない。だから甘えなんだそうだ。

HSPとはHighly  Sensitive  Personの略。
端的に言えば「いろんなことに敏感な人間」だ。
接している人間の機嫌を、過度に感じ取ってしまい疲れたり、
些細な物音にも必要以上に驚いてしんどかったりする。
まあ細かいことは他サイトの説明に任せるとして、
ここでは僕の経験をメインで書かせてもらおうと思う。

僕が自分の事をHSPかも知れないと思ったのは、ごく最近のことだ。

小さい頃からずっと、他人の怒りが苦手だった。
他人が怒られている場面に出くわすと、心臓が締め付けられる感じがする。
一気に情報が整理出来なくなり、それまで会話していた内容が分からなくなる。
結果その場面では生返事しかできなくなる。

家にいる時に、他人の物音が聞こえることが耐えられない。
何かを引き摺る音、床に落とす音、テレビの音。
一旦音が聞こえると、その音が何の音なのか気になって仕方がない。
次になる物音が怖くて、全身が引き攣ってしまう。

これらのことは、今までは自分が情けないだけだ思っていた。
親に相談しても我慢するしかないと一蹴されるし、
友人にこぼしてみても面倒臭そうな愛想笑いしか返ってこない。
酷い時は、気になるならお前が努力して何とかしろと言われた
(正直その通りなので何も言い返せなかった)。

しかしごく最近有名になったHSPという概念を知り、
その当人のブログには、自分の悩みや思考とそっくりのことが書いてあった

かくして、僕はもしかしてHSPなんじゃないかと思うようになったのだ。

しかし困ったことに、HSPは病気じゃない
あくまで人間の持つ一性質だと位置付けられている。
具体的な病気でない以上、僕はいくら主張しても「自称」HSPに過ぎない。

極め付けに、Twitterなどで調べると自称HSPに対する辛辣な批判がたくさんある。
所謂、「俺らも辛いんだから、病気じゃない癖に甘えるな」軍勢だ。

僕は弱いから、そういった大衆の声を無視できない。
世論などの大集団の意見は常に複数あるから、
それに囚われていると振り回されてしまう。
それはわかっているのだが、どうしても心を傷つけられてしまうのだ。

折角自分の悩みの正体が分かりそうだったのに、
それによって分類されたHSPという括りのせいで、
僕は世間一部からの意見によって攻撃される(と妄想する)羽目になったのだ。

アドバイスがアドバイスになってないんだよ。

やっぱりそういうのは辛いから、
少しでもマトモになりたいと思い、改善策を探したりもした。

HSPに対するアドバイスで目に留まったのは、
「自尊心を向上させましょう」といった類のものだ。

どうやらHSPは自尊心が低いと分類されるらしく、
それを向上させることが緩和策の一つとしてあるという。
細かいことは気にしない勇気を持ちましょうとか、
あなたは幸せになる権利があるので幸せになっていいのですとか。

正直、そんなこと無理です。

どんなに対策したって、些細な物音が気になるし、
人間と接する時相手の機嫌が気になる。
直近の悩み事が消えたら、すぐ別のことが悩みに昇華する。

ただ生まれただけの僕に、幸せになる権利なんてないし、
幸せになれると思っていると失敗した時の辛さが肥大するんです。
いっぱい対策しましたが、無理なんです。

苦しさに耐えかねて誰かに相談しても、
社交辞令しか返ってきません。
もしくは怒りあたりが妥当なところです。

自分に近い分類を見つけたと思ったら、その分類は批判の的でした。
いつか批判されると思うと、自称することは厳しいです。

そんな状況で、自分は素敵だなんて思うことは絶対に出来ません。

みなさんも毎日辛いんだと思います。
でも、僕も辛いから、そんなに攻撃しないで欲しいです。

言いたいことは山ほどあるけど、キリがないのでこの辺でやめておこう。

まあ、解決なんてしないという絶望感が募るだけという現状なのだ。

明日、どうやって生きていこう。

時々、どうせこの先もずっと苦しいのだから、死んでしまおうと考えることもある。
でも結局死ねないから、今日もこうして生きているのだ。

生きている限り続くこの苦しみに、どう向き合って行こう。
息を吸って吐くだけの人生は、正直あまり意味がないと思う。

だから、せめて生に意味を見出すために、
目の前にあるこの障壁をどうにかしたいと思うこともある。

毎日が暗中模索で、毎日正しさから遠ざかる、そんな日々だ。

きっと、みんな辛いのだ。
その発現の方法が、僕はHSPのようなものだっただけなのだ。
それがわかるようになりたい。

明日、どうやって生きていこう。

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