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【マニュアル】強チオグリコール酸とオイルストレートバージンで強いうねりのバージン毛を柔らか縮毛矯正

波状毛などで強いうねりのある髪質の方の場合「これまで医薬部外品の縮毛矯正をかけてきたけど伸ばせませんでした」ということも少なくありません。しかし、縮毛矯正の強いチオグリコール酸薬剤を使い続けると、髪のダメージが進行してしまいます。

縮毛矯正をおこなう場合、1剤でキューティクルを開いて髪の内部に薬剤を入れるが、クセが強い髪向けの縮毛矯正剤はキューティクルへのダメージが大きい。

そんなお客さまのために、NAJEYオイルストレートでは「オイルストレートバージン」という強い髪質のバージン毛むけのストレート剤を開発しました。

オイルストレートバージンをブレンドしてチオグリコール酸の強度を下げることによって、キューティクルをほどよく開いて還元することができる

「オイルストレートバージン」は単体で使うものではありません(単体で使った場合はOS90程度の強さしかありません)チオグリコール酸の強い縮毛矯正剤にブレンドして使うことで、オイルストレート380以上の強さを出すものです。

ブレンド比率と強さ


【1】オイルストレートバージンを使う髪質とは?

【例1】もともと強いくせ毛のお客さま。前回のオイルストレートから4ヶ月後に再来店

オイルストレート単体で一番強いのはOS380。対象は「髪が太目でうねりのあるバージン毛」です。

小学生・中学生・高校生はのくせ毛は、若い分勢いがあって量が多く、
髪が強い分クセの出方も強くて
また、校則の関係もあってくせ毛のヘアアレンジが難しい

しかし、特に10代のお客さまは髪の強度がしっかりしていて、OS380を使ってもなかなか還元しないことがあります。そんな時はオイルストレートバージンとチオグリコール酸(医薬部外品の縮毛矯正剤)の出番です。

ボリュームが大きく、結んでも髪に跡がついてしまって髪をおろせない

なお「オイルストレートバージン」はその名の通り「バージン毛」が対象です

カラーリングや縮毛矯正をされている髪については、バージン毛ではありません。根元のバージン毛だけバージン+強チオを使い、中間、毛先にはOS90とOS380を使い、髪質や強さを見ながらOS230以下にブレンドして塗分けてください。

※オイルストレートバージンは、強チオの強度を下げるための成分で作られています。バージン液そのものは強さはさほどありませんし、単体では使えません。ご注意ください。

【2】1剤はたっぷり塗るのがポイント

髪が強く、クセも強いということは、ブレンドを強くするのと同時に、量もたくさん使うのがポイントです。(強チオとオイルストレートバージンの組み合わせで最大450まで強くできます)

リタッチ部分にブレンドした1剤を塗布。たっぷり塗るのがポイント

強グリコール酸の縮毛矯正剤と、オイルストレートバージンをブレンドして1剤を作ります。ブレンド表の比率は目安です。

※なお、オイルストレートは通常の縮毛矯正よりもじっくりと時間をかけて還元させます。そのため、20分以上放置できる強さで薬剤をブレンドするのが髪を傷めないコツです。

縮毛矯正剤は、メーカーによって強さが異なります。初めて使う場合は、お使いの縮毛矯正剤だとバージンとブレンドした時どのくらいの強さが出るのか、事前に専用チャットにてご確認いただく方が安全です。
(オイルストレート商品ご購入の方には、専用チャットへのご案内があります)

リタッチの場合の1剤塗布は、リタッチ部分のみです。
毛先などは事前にCMC処理をしておきましょう。

もしはじめてのオイルストレートで、根元以外はカラーや縮毛矯正などがある場合は、根元-中間-毛先など強さを変えて塗分けます。

乾燥しないようラップを巻いて放置

オイルストレートバージンは、ブレンドする薬剤が強いチオグリコール酸の縮毛矯正剤なだけで、あとはオイルストレートとやり方は一緒です。

20分程度放置した後に還元・軟化チェックをおこない、中間水洗をします。

【3】還元・軟化チェック

①くせが取れているかどうか(還元チェック)
②髪のダメージ度合いを確認する(軟化チェック)

①還元チェック

お客さまの髪を一筋とって、指先でチェックします。くせのある髪は多少なりともうねりやザラつきがあります。1液がうまく還元していると、手ざわりがザラザラ・ボコボコ➡スルスルなめらかになっています。
還元が十分でない場合は、放置時間を伸ばしてください。過還元にならないように注意しましょう。

②軟化チェック

1液をつけたままの髪をひとずじとって指に巻き付けます。巻き付けた髪が、ゆっくりと髪が戻るのが良い状態です。

指に巻き付けた髪は貼りつくが、指を離すとゆっくりと戻るのが良い状態

巻き付けてもすぐに弾かれて戻るのは、髪の体力がありすぎて還元がまだ十分でない状態。放置時間を延ばしてもそのままの時は、ブレンド液が弱すぎた可能性があります。

逆に、巻き付けた髪を指から離してもそのままで戻らない場合は、髪の体力が失われ過ぎていたり、過還元で危険な状態です。すぐに洗い流してください。

【4】中間水洗

1液を洗い流します。

※この時に、オイルコートトリートメントをすることで、仕上がりをよりつややかにすることができます。

お客さまのカウンセリング時やリタッチ時にぜひご提案ください。

洗い流してアフターコートを塗布し、ドライした状態。まだこの時はツヤ感がない場合もある

【5】アイロンはしっかりと熱を入れて

中間水洗➡アフターコートの後完全ドライしてからアイロン

中間水洗後、アフターコートを髪全体に塗布してからなじませ、完全にドライヤーで乾かします。

1液はたっぷり使うが、アフターコートはつけすぎるとドライヤーで乾かしづらくなり、アイロンでダメージになるので、表面に行き渡る程度でOK

その後、アイロンの熱で髪をコーティングします。アイロンはアドストアイロン推奨。温度は180℃です。

元の癖が強い髪の場合は、アイロン前後の差がよくわかる

アイロンでアフターコートが髪表面にコーティングされることでツヤ感が出ます。

アイロン後

アフターコートを完全にドライしてからしっかり熱を入れるのがポイント。ラミネートされキューティクルが整いツヤが出ます。

【6】2剤塗布・仕上げ

2剤の塗布

2剤は全頭(リタッチの場合は根元メイン)に塗布し、5分ほど放置します。ドライの状態で塗るので、塗り漏れがないようにしてください。

髪の状態に応じて、オイルプレックス(ジマレイン酸)などを入れて架橋を強化すると、より仕上がりがキレイになります。

2剤5分放置後、シャンプーとドライしただけの仕上がり

オイルストレートは、シャンプーとドライのみで、柔らかでツヤのある仕上がりになります。
お客さまにも髪を触ってもらってください。

当日にヘアアイロンなどのアレンジも可能です。
こちらは毛先を軽く巻いています。

うねっていた中の部分もキレイに。つなぎ目がわからない仕上りです。

オイルストレート施術について、わからないことがありましたら、ぜひ事前にチャット等でお問い合わせください。

参考動画

NAJEYオイルストレートリンク集

https://oil-straight.i10.bcart.jp/

NAJEYオイルストレート公式Instagram

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