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勝ち点『1』、その価値

『サッカーは勝敗がすべて、経過なんて関係ない』と言う人がいる。どれだけそれまでの戦況が良くても引き分けであれば勝ち点は1以上に増えないという意味では正しい。
けれど昨日の試合における勝ち点1は、その数字以上に大きなものになったと感じている。水戸戦の勝ち点と愛媛戦の勝点は同じ『1』だけど、見える景色は全然異なっていた。

ユナイテッドは、前節山形戦まで5戦勝ちなし。さらに言えば攻撃的なチームを標榜しているのに無得点。山形戦をDAZNで見終わって『勝てないねえ…』とため息が出てしまう状況だった。
見ていて辛かったというかすごく歯がゆかったのは、決して一方的にボコボコにされているというわけではなく紙一重な試合が多かったというところ。押し込まれる時間もあったけど逆に押し込む時間も十分にあったわけで、それを決めきれないが故になかなか点数に繋がらなかったというのが見ていてもどかしかった。誰が悪いとか誰のパフォーマンスが落ちているとかではないように見えて、見えるからこそなぜだろうと不思議だった。

スタメンもサブも大きく入れ替えての愛媛戦。去年の経験があったからというのもあってそんなに悪いイメージはなかったけれど、あれよあれよという間に先制点、そして追加点を取られてしまう。先制点を取られるのはもう慣れっこなんだけど、まあ慣れたくはないよね!!笑
所要があって前半終わったタイミングでDAZNを離れないといけなかったのだけど、その時点で先行されていたので用事が終わるまで試合経過を見るのを止めていた。そしてどんな結果であっても受け入れようと決めてJリーグアプリを開くと『2-2』の文字。都合の良い自分の妄想かと思った。笑

Twitterを開くと、圓道選手と野嶽選手のゴールシーンの切り抜き動画が流れてきた。1点目は去年の試合でも見た圓道選手得意の形、2点目も去年の北九州戦のような野嶽選手の美しいミドルシュート。電車の中で見ていたのだけど、比喩ではなく泣きそうになった。ずっと待っていた1点を、同じくずっと出番を待っていた圓道選手が取ったということにも泣きそうになる。そして野嶽選手の1点は、本当に『全員』で取ったものだと感じた。ピッチ上にいる選手はもちろんのこと、ベンチにいる選手スタッフ、そしてサポーター。ラストワンプレーで点が入るシーンなんて奇跡というか都合の良い妄想だと思うけれど、時々こんな風にそれが現実になることがある。そしてそういう瞬間を見ることができるのは幸せなのだと思う。

1点目も2点目も奇跡のようだけどそう呼ぶのは失礼だと思っていて、彼らの努力の成果に他ならない。その努力の結果を見せてもらえるのはやっぱり幸せだと思うし、期待を持たせてもらえるというのはありがたいことだと思う。
願わくば勝ち点3を取ってへべれけを歌いたいところだけど、今はその期待を持つことができる環境というだけで十分気持ちが上向きになれることが嬉しい。『勝ってないのに勝ったみたいな空気』というのは良くないのかもしれないけれど、ここまでの戦況を見るとそうなっても仕方ないよねえ(言い訳)

さあ、次は水曜日のルヴァンカップ。昨年来勢いのあるヴェルディと試合できるというのはすごいことだと思うし期待しかない。個人的にはここまでリーグ戦に出られていない選手たちをたくさん見たいなあと思っているので何卒!!

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