「太宰治」は実は燃え上がるように熱い人、「人間失格」は希望の本、という話

こんにちは!!初めてnote書いてみます。そして、いきなりテーマが、太宰やら人間失格やらでなんか固めですね。。誰もが一度は聞いたことある人、本だと思いますが、それゆえなんとなくのイメージがこびりついていて、しかもそのイメージが暗くてネガティブでしかないようにみえて個人的に辛いです(しかも、読み込んだような人でさえ)

筆者は、この人、この本に助けられた経験もあることから、ぜひイメージ払しょくしたい、そして、同じように救われる人が一人でも増えてほしいという想いから書いてみます!!あ、あと筆者は一時期このような哲学チックな本にはまりましたが、今はいろいろ考えるのが面倒になったのでこういう本読むのやめてますwなので昔の記憶を辿りつつなので雑な説明多々あると思いますが許してください<(_ _)>

まずはどのような本か?なのですが、主人公がとにかく暗いですww他人と接するとき相手に合わせて疲弊してしまう、しかも、相手に合わせた自分自身というのはある意味自分を演じているということになっているということで、自分は他人を騙して生きているのではないか?と罪悪感。挙句の果て、こんな自分はダメなのか、罪の意識に耐えられず自殺にまで動いてしまう(未遂です)。そして、薬や酒に溺れどんどん堕ちていくという話です。

確かに、、ただただ暗くてネガティブな本かもですね。。ただ、ここで終わってはいけません。まず考えたいのは、この主人公はタイトル通り「人間失格」なのか?です。筆者が思うに、むしろとても人間味溢れる人なのではないかと思います。主人公が演じている(この表現が正しいのかは置いといて)のは相手と仲良くやっていきたいからです、相手に一緒にいる時間を楽しんでもらいたいのです。少し言葉を変えるとサービス精神旺盛な方なのですね。というより、誰しも人と接するとき相手によってどうしても自分の出し方変わってきますよね。(最近、「自分らしく」とかのフレーズの本が売れたりしてることから、元々は自分をおさえてる人多いんですよね、程度の違いはあれど)ただ、この主人公は、本来の自分で接していない、相手を騙してる、自分は悪い、と罪悪感まで感じてしまう人なのです。(自責はんぱないっすね)そもそも罪悪感を感じてる時点で十分人間らしいと思いますけどね。実際世の中では、この主人公と比べ物にならないほど悪いことしても、罪悪感持つどころか、自覚すらせずにうまく自分を肯定していかにも自分は善人ですって顔で生きてる人で溢れてます(吐き気がします)少しは自責持てよって感じですね(恥を知れ)

ちょっと個人的な毒でてしまいましたが、、話戻して、途中でこの主人公を理解し、助けようとする女性が現れたりするんです(安心ですね)ただ、またこの主人公の悪い癖がでてしまいます。「自分のせいでこの人を不幸にしている」と思い、この人から逃げます、、、、、、、、!!!!こんな心のきれいな人いるのでしょうか。。。。。そう、主人公は、誰も傷つけたくない、少しも偽りたくないと、あまりにもまっすぐできれいすぎる人間なのです。「人間失格」どころか、人間超えて天使なのでは?とすら思いますね。実際、物語の最後に主人公をよく知る人物からのコメントがそれを表してます(←ここは読みましょう)

ぜひ、素直すぎる人や真面目すぎる人に読んで欲しいですね。自責が強い人って自分で自分を潰してしまったりするので。。そして、本当に悪い人のいいように使われてしまうのです。。

で、最後に「人間失格」の作者、太宰について書きますね♪

本は変わって「もの思う葦」というもので、なぜ、太宰は本を書いているのかが伝わるものがあります。太宰は、最も美しい行為とは「打算のない善意の行動」と考えてると思います。この「打算のない」というのは、自身にメリットがないどころか、相手に自分がやっていることすら伝わっていないんです。もっと掘り下げると、対象となる相手に命を捨ててまで助けているのですが、そのこと自体相手にはわからないのです。打算ないというか、究極のギバーというか、私心一切無しに、この人に幸せになってほしいというただただその一点の想いなだけなのです。

そうすると誰にもわからないですよね。。そこで、太宰の出番となります。「そんなの辛すぎる。だったら俺が小説として出して世の皆さんに知って頂く。こんな素晴らしい人がいたということを!」これが太宰の小説を書く想いです。それで何か変わることではないのだけれど、これが太宰の考えうる、先人に対する精一杯の敬意なのだと思います。こんなところまで考えて小説を書き続けた太宰は、暗いとかネガティブどころか、燃え上がるような熱い男なのだと思います。

以上となります。少しは印象変わりましたでしょうか??最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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