宇宙人の視点で考えてみる??三島文学「美しい星」

今回は三島由紀夫の本を取り上げてみます。三島文学ってメッセージ性が強いというか、魂のこもった文章書きますよね、、なんというか人というのを知り尽くしたような、、ただ情けないことに筆者の能力ではそれがなんなのかはっきり受け取れなかったりします。。

。。。で、今回「美しい星」を取り上げます!(映画化もしましたね♪)この本というのが、人というのを新しい視点で考えてみる上ですごく考えさせられるな!(三島さんもそういう視点でみてたのかな?)と思ったのでそのことについて書いてみました。三島さんの意図とは違うかもしれませんが、そんなの誰にもわかりませんよね!!(とひらきなおってみます笑)

どのような内容かというと、大杉家という家族が実は全員宇宙人だったと自分達が気づくことで始まります。で、核兵器実験が盛んに行われて滅亡へと進む人類を救おうと使命感を持って活動します。そこには、逆に人類を滅亡へと望む宇宙人もいたりして、その人達への説得、戦いも始まります。

というような、これだけみるとちょっとふざけてる内容?と思われるかもしれませんが、すごくリアルに描かれていて引き込まれます!(普通に読んでておもしろいですよ♪)

で、この主人公となる大杉家ですが、ホントに善意だけでできているというか、純粋でいい人達なんですよね!にも関わらず、その守る人類なのですが、どちらかというと汚いというか、ちょっとひねくれてるような感じなんです。しかも、この守ってくれる大杉家に対して噂話したり、なんか意地悪してやろう、とかそんな感じ。。

なんか読んでて複雑な気持ちになっていくんですよね。で、ここからが(ここからも?)筆者の妄想になるのですが、実は大杉家って自分が宇宙人と思ってるけど実は人類だったということなのではないか?と思います。加えて、大杉家だけでなく、この対立する宇宙人も含めてです。

何が言いたかったかというと、三島は、もし自分がある日宇宙人と気づいた時、人類を滅ぼす側にまわるのか?守る側にまわるのか?というのを考えてほしかったのでは?と考えました。で、その上で考えるポイントとなるのが、人類がどうみても良い存在というかきれいな存在で書かれていないのです。現実でも、国の為に動いてる人が国民から叩かれたり、会社の為に動いてる人がその会社の人達に叩かれたりしますよね。この皮肉を三島は伝えたかったのでは?と思います。で、更にややこしいのが、タイトルは「美しい星」なんですよね。これだけ述べといて「美しい」。。

もしかしたら、自分達が人間という立場で考えてるからわからないのかもしれません。ぜひ、この本を読んで、「宇宙人」という立場から人間をみてみるとまた新しい気づきや発見があるかもですね!!

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