「なすびはなすびにしかならない」

タイトルにある言葉は、たまたまつけたTVの中でお話ししていた、革新的なアイデアを次々に投入し、瀕死のUSJをV字回復させたことで知られるマーケター・森岡毅さんの言葉です。

自分の強みはなんだろう?

自分の弱みはなんだろう?

そんなことを就活の中でたくさん分析しました。

そしてその弱みをどうやって克服するか考えました。

これらは自分を知る上でとても大切なことです。



少し話を変えます。

私は大学1年生から3年生まで居酒屋で働いていました。

私の居酒屋の仕事は、お客様のご要望に応えながら、店主とうまく連携し、ドリンク作りや配膳、洗い物、会計の計算(手作業),掃除など全て一人でやるものでした。

この仕事をして気づいたのは、私は,「周りを見て全ての業務を効率よくこなすのはあまり得意ではない」ということです。一つ一つの業務を集中してやってしまい、効率が良くなく店主の顔色をいつも気にしてしまっていました。

しかし、私は「苦手なことは絶対に克服したい!」という思いや、「ここで逃げたら何も続かない!」という思いが強いので、2年間この課題と向き合いながら様々な工夫をしながらバイトをしていました。

結論からいうと、苦手は克服できませんでした。

苦手はやっぱり苦手で、2年間続けてやっと「普通」のレベルになりました。

居酒屋をやめた後、私はコールセンターで働き始めました。

コールセンター業務は、机に向かって電話をひたすら取る仕事なので、周りを見て動く居酒屋とは真逆で、ひたすら個人個人で業務を完結するものです。

実は、電話を取るだけでなく、PCで入力の業務もあり、通話の時間と後作業の時間を全て記録されているのでその時間をいかに短くするかが重要な業務です。

「私は仕事ができないのかもしれない」とアルバイトに苦手意識を持っていた私は、研修の段階からひたすら勉強し、効率的にこの業務を行うための工夫を家でずっと考えました。

その結果、通話件数と通話の時間、後作業を含めた、業務の効率さで、入って2ヶ月でMVPを獲ることができました。

居酒屋アルバイトの経験とコールセンターバイトの経験で何を伝えたいかということ、

活躍できるフィールドは全ての人にある。そして弱みを磨くのではなく、強みを磨き生かすことが大事である。

ということです。

「なすびはなすびにしかならない」

この言葉には続きがあって

「ナスビはナスビにしかならないのです。逆にナスビであること、丸みがあること、紫色が黒光ってることを誇りに思うようにしてあげなくてはいけない。ナスビは立派なナスビにするしかないんです

この言葉を聞いたとき、

「私は周りを見る仕事が苦手」というのは逆に言えば「一つのことを集中し効率的に行える」ということだと思いました。

こんなことをいうと、それは違うと思う人もいると思います。

しかし、弱みは、見せ方を変えることはできても結局は弱みだと思います。

普通人は弱点を治そうと考えるが、弱点を含めて自分を誇りに思えばいい。

強みを徹底的に磨く。

バランスが悪い人間になればいい。

そしてひねくれたナスではなく、最高のナスになればいい。





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