見出し画像

次女、トイレで初うんち

便器にまたがり、オムツに出す

3歳半になる我が家の次女はトイレでおしっこはできるのだがウンチが未だできない。下着はパンツとオムツのハイブリッドスタイル。どういうことかというと、普段はパンツを着用、ウンチがしたくなったら急いでオムツに履き替え、トイレに入る。便座にまたがった上で、オムツの中に出すという希少種。調査したことはないためどのくらい希少かは定かではない。

そこまでできるなら普通にトイレでできるやろ?と考えるのが普通だが、彼女なりの抵抗(?)があるようで。便座にまたがった上であえてオムツに放つという独自スタイルにあくまで固執する。あの手この手でオムツなしでさせようとするのだが、強情な次女には全く効果なし。それどころか態度を硬化させるばかり。

長女のトイレトレーニングにはそんなに苦労しなかった。子どもにはそれぞれ自分のペースがあると言うが、来年には幼稚園入園(最寄りの幼稚園は2年制)も控えており、この段階でオムツが取れないのは親としてやはり気掛かりだ。

僕も妻も無駄な努力に疲れ、半ばあきらめていたが、先日どういう風の吹き回しか、自分から「明日オムツなしでやる」と宣言したそうな。オムツなしでやって、ちゃんとできたらご褒美に(?)お父さんとお母さんにアイスを食べさせてやると。ん?アイスで釣っても駄目だったのに、アイス食べさせてやる権だとOKなの?これは彼女なりの優しさと理解していいのか?何にせよ独特の感性である。

とにかくこの千載一遇のチャンスを逃す手はない。僕は、アイス食べたいわー、チョコレート系がいいなー、明日楽しみー、などと精いっぱいアイス欲しいアピール。

翌日、妻からオムツなしでできた!との連絡があり、いそいそと帰宅。妻が証拠写真を見せる。便器の中の便の画像を見せられるのは初めてだ。とそこには便器の中に漂う石ころ大のブツが二つ。緊張で少ししか出なかったのか、残りはおむつに出したそうな。

ブツの大小はさておき、次女にとっては大きな一歩だ。自慢げな彼女の健闘を称え、晩酌代わりに小ぶりなお祝いアイスをおいしくいただいた。

ムスメよ、次はでっかいのを期待してるぜ!

後日譚その1 〜オマルに後退?

その翌日、次女からオマルになら全部出せるよ、との提案があった。前回の例により、ご褒美に僕にアイスを買ってくれるとのことで(もちろん僕が連れて行って僕の財布で買うのだが)、ここは激しく喜ぶしかない。

再び妻から見事ミッションコンプリートとの連絡あり。帰宅後、オマル内のウンチ画像、今度は全量バージョンを嬉しそうに見せる妻。娘のウンチだからいいものの食前に見せるのはできればやめてほしい…

それはさておき、オムツなしでできたとは言え、戦場はトイレからオマルに逆戻り。これが前進なのか後退なのかは議論の余地がある。遠回りかもしれないが、彼女なりのステップを踏んでいるのだと信じてやるしかない。

後日譚その2 〜サクセスストーリーは突然に

さらにその翌日、三回に分けて便器で全量出したとの報告があった。まあ、結局回り道しながらも前進しているようだし、ここは気長に見守ってやるしかないよな、とか考えていた。

その矢先、今朝のことだ。次女が便意をもよおしたのでトイレについていく。オシッコの後、見せてやると言ってそのまま便器にまたがること数分間…健康な全量うんちを産み落とした。

ムスメよ、良くやった〜!!

次女は石頭オヤジ的な頑迷さの持ち主。一度こうと決めたら泣き叫んでも「動かざること山の如し」であるが、動くと決めたら「疾きこと風の如し」だ。

長期にわたる攻防、スイーツを使っての駆け引きでも一向に進展のなかったトイレトレーニングであったが、親の勝手な思いなどどこ吹く風、この数日で次女自身の意志によりあっけなく決着がついた。

ご褒美に、妻がドーナツを僕が買ってくることを提案するが、やはり少し違うようだ。もちろん自分も食べたいが、お父さん、お母さんに買ってやりたいのだと。金もないのにおごってやるという気風(きっぷ)の良さも昭和のオヤジを彷彿させる。

何はともあれ、娘にご褒美ドーナツをご馳走になるという幸せな日曜だった。