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効果的なロールプレイワークショップ

2月5日(金)に公務員人材開発研究会を開催しました。

公務員人材開発研究会について

こちらは、公務員人材開発研究会のHPです。
先日、発売されました株式会社ぎょうせいが発行している月刊ガバナンス2021年2月号で、見開きページでご紹介いただきました。

書店でも販売していますので、よろしければぜひご一読ください。(P.70~71です)

実践につなげるロールプレイ

さて、今回はワークショップを行う際にロールプレイを行いました。この勉強会では以前にもロールプレイをチャレンジしてみて、知識で学ぶことから実践につなげる取組をしていました。今回、久しぶりにロールプレイを行うにあたり、さらに工夫を考えてみました。

以前は、ケーススタディを複数用意して、各グループで参加者個々の課題の状況に近いものを選んでいただき、取り組んでいただきました。これは、それなりに自身の状況に置き換えることができたり、3人1組で行って、自分が感じたこと、相手が感じたこと、第3者の視点から感じたことを意見交換する手法です。自分で実感したこと、自分では気づけないことをさらに気づかせてくれる効果がありました。

今回は、ある程度の共通した課題認識がある中で、どのように行うか考える必要がありました。必要なことは、可能な限りのリアル感です。自分のことを自分の言葉で置き換えてみることが必要だと感じました。しかし、それをどのように行うのがいいのでしょうか。

まずは事例を見せる

演劇ごっこをするわけではありません。でも、しっかりとなりきって体感することが求められる。そこで、まず事務局側で「ダメダメ事例」をやることにしました。ワークショップはどうしても正解を見つける作業になりがちですが、きれいごとだけでは、学べてよかったねで終わってしまいます。

ダメダメ事例を事務局の迫真の(?)演技で参加者に見ていただきました。
2パターンで立場を入れ替えて演じます。かつて学生演劇をやっていた血が騒ぎますw

さて、ここからワーク本番です。といっても参考事例を見せて、「はい、どうぞ」では何も考えていないのと一緒。まずは、ダメダメ事例で何がだめだったのかを参加者同士で意見交換して出していただきました。

ダメな事例を見ると、いろいろなことに気が付く。でもいざやってみると・・・

何がダメだったのか。各グループで共通した意見、それぞれの視点からの意見が様々に出てきました。気づきで学びます。でも、ここで終わりにはしません。当初は、この気づきを意識して、ご自身の状況に応じたワークを予定していましたが、急遽、ダメ事例を実際にやってみて、どうすればうまくいくかを考えるワークに取り組みました。

すると、どうでしょう。参加者からは難しいとの意見が・・・。言葉にすることはだんだんできるようになってきても、実践につなげる課題は、また別のところにあるわけです。参加者同士からは、より深い、様々なことの必要性を理解する有効なワークとなったようです。終了後の共有の時間では、参加者の実感のある言葉がさらに学びを深めることとなりました。

ロールプレイの効果的な手法

ロールプレイは、その必要な状況に応じた事前の準備や設定が必要になるかもしれません。その中で、今回は、
①まず失敗事例を見ることで、視点をフラットにして考える。
②気づきを言語化する。
③そして、そのあとに体感することで言葉と現実のギャップをしっかりと認識する。

この流れで考えることができたことがよかったのではないかと感じました。

会の内容とともに、手法の効果を実感できる機会となりました。

みなさんは、ロールプレイに対して、どう考えますか?

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