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2021年12月の記事一覧
嫌いだったアイツの家に行った話
A組のアイツを助けたことがある。
その日は、何でもない日だった。夏を少し過ぎた蒸し暑い夜、喉が渇いたので近所のコンビニに行くため家を出ると、人通りの少ない路地にソイツは落ちていた。
黒めのシャツに黒いスキニー、細めの指輪に整えられた眉、そしてお決まりのようなとんがり靴。そんな身なりとは裏腹に、だらしのない格好で地面に寝転んでいた。
酔っ払っている人が地面で寝ていたら声をかけることにしている。
A組のアイツを助けたことがある。
その日は、何でもない日だった。夏を少し過ぎた蒸し暑い夜、喉が渇いたので近所のコンビニに行くため家を出ると、人通りの少ない路地にソイツは落ちていた。
黒めのシャツに黒いスキニー、細めの指輪に整えられた眉、そしてお決まりのようなとんがり靴。そんな身なりとは裏腹に、だらしのない格好で地面に寝転んでいた。
酔っ払っている人が地面で寝ていたら声をかけることにしている。