NAIリークと「技術に罪はない」

 画像生成AIに関して、「技術に罪はない」という言葉をよく聞きますが、違います。技術に罪はあるんです。少なくとも、今の画像生成AIの技術は、全て罪です。なぜなら、現存のモデルで、NAIリークが含まれていないモデルなど、ほとんどないからです。

「いやいや、waifuとかtrinとかnijiのモデルにはNAIリークはないし、ACTはNAIリークが入ってないことを売りにしてるじゃん。それに他のモデルには実写系モデルにはNAIリークなんて入ってないよ。だから画像生成AIの技術自体が罪だなんていうのは、論理が飛躍している」と私はかつて多くの人間に言われました。しかし、それは違うのです。

 なぜなら、彼らはNAIリークが盗み出されてきたものであると知っていながら、このNAIリークの氾濫に対して無視を決め込んできたからです。剰え、「NAIリーク警察」などという激しく傲慢でこの問題に対しての知識がなく、さらに倫理観さえ欠如している言葉さえ見受けられました。事実、画像生成AIに関わる少数の方はNAIリークを批判していますが、長期に渡ってNAIリークを批判し続けているのは、私ともう一人だけです。NAIリークを咎めることを、技術の停滞だとか、国際競争に遅れるとか、色々聞きました。しかし、それよりもまず、守らなければいけない倫理があるはずてす。盗んだものを使ってはいけない。盗まれたと知っているものを使ってはいけない。この最貧国の住民でさえ墨守する倫理を、画像生成AIに関わるものは捨てている。そういう倫理なき動物であるのが、今のAI絵師です。

(2023年2月15日)

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