NAIリーク問題の最悪な顛末

NAIリーク問題に対する、AI絵師の反応の顛末について御報告させて頂きます。

結論から申し上げますと、AI絵師はNAIリーク問題を黙殺し、NAIリーク排除運動は失敗し、結局NAIリーク・改造モデルを使い続けることに決定したようです。

まず、NAIリーク問題の黙殺についてご説明させて頂きます。過去にNSFWの画像をめぐってサーバーがBANされた、AI絵師の大手日本語discordコミニュティ(注1)は、「リーク」に関して、あらゆるものがリークであるかどうかの議論を禁止する、という声明を出しました。確かに、この一文がNAIリークをそのものを指しているかどうかは不明(注2)ですが、2022-2023年のAI絵師の「リーク」といえば、それがNAIリークであることは読者の方々もご賛同いただけるでしょう。つまり、これがAI絵師の総意というつもりはありませんが、少なくともAI絵師の大規模コミニュティは、NAIリークを完全に黙殺する姿勢を取っているのです。

またいわゆる「NAIリークフリー」運動は、私見では、ほとんど失敗しているように思われます。なぜなら、https://twitter.com/NAILEAKproblem/status/1672680947018354689で私が呈示した課題をひとつもクリアできていないからです。私の提示した課題が絶対とは言いませんが、この三つの課題をクリアしていないのであれば、客観的に「NAIリークフリー」モデルに移行するメリットは皆無です。出力が良ければAI絵師がNAIリークモデルを使うのは歴史が証明しているのだから、この三つの課題をひとつもクリアしていないのでは、AI絵師はNAIリーク・マージモデルを使い続けます。よって、AI絵師はNAIリークフリーモデルの作成に失敗したと断ぜざるを得ない。

さらに、SDXLもこの3つの課題をどれもクリアできませんでした。中途半端な表現、「資産」の非互換性、技術力のなさ。そして何よりSDXLを駆動させる為には1.x系よりハイスペックなPCが必須な時点で、SDXLは死産しています。なぜなら、何十万円もするPCをAIユーザーの大多数が所持しているとは思えないからです。

大規模コミニュティの戒厳令、「NAIリークフリー」運動の失敗、SDXLの死産。これらの事象を見るかぎり、AI絵師たちはNAIリークを黙殺して、現時点で排除運動は失敗したと断じて間違いではないでしょう。そしてさらに最悪なことに、AI絵師たちは、一度は反省したふりをみせつつも、結局NAIリークに回帰しています。「バレないから」、「法的問題はないから」(?)と妄言を吐いてNAIリークに回帰する態度は、はっきり言っておぞましいです。人はここまで堕落するのか、と唖然としてしまいます。私はかつてAI絵師のヒエラルキーを「カスが頂点にたつ構造」と述べましたが、それは悪化の一途を辿っています。AI絵師にモラルを期待することが間違であることは理解しつつも、同時代人として、彼らがこれ以上業を増やさず、善良な人間になるのを願うばかりです。これでは救いがなさ過ぎる。


(注1)https://twitter.com/AI7798725394868(最終閲覧日2023年8月14日)参照。公式の反応、https://twitter.com/AiArt_Official/status/1641033343578828809(最終閲覧日2023年8月14日)と比較する限り、彼の発言には一定の信憑性があると感ぜられる。

(注2)

AI界隈はモデルの流出が茶飯事(!?)であり、それがNAIリークのみを指すとは限らないから。直近では、SDXL0.9がリークした。

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