言葉を磨く、わたしを磨く③うまい文章といい文章、どちらが伝わるのか?
第1回内観心身美「言葉を磨く」の内容です。
内観心身美「言葉を磨く」
1回目:話し言葉を磨く
参考図書 3行で撃つ 近藤康太郎著
まずは「話し言葉と書き言葉の違い」から。
いちばんはテンポの違い。
話すときは、話しながら同時進行で自分を客観的に見ながら、聞いてる人のリアクションを見ながら、話す必要がある。
書くときは、何度か推敲してから出すことができる。
テンポが違う。
1回目は「話すための言葉を磨く」という観点から
「3行で撃つ」という本から抜き出した部分を元に話を進めていきました。
ー何が「3行で撃つ」なのか?
ツカミが大事である。
なぜなかと言えば、読者(聞き手)はあなた(の話)に興味がないから。
学校の先生も念頭においてくれていたら!
どんなに授業がエキサイティングになることでしょうか。
こちらには229段と下の句もいれましたが、本の中では省略されています。
というのも3発「すべる文章」内で、捨てる勇気ー固有名詞と数詞を減らす、と書かれてあり、この本の中でも一貫して減らしてあることも注目です。
徒然草の引用です。
「よき細工は少し鈍き刀を使うといふ」
文章を刀に例えています。
うまい文章を書きたい、うまく文章を書きたい、
うまく話せるようになりたい、
と思う人が沢山いるけれど、、、
「うまい」とはなんだ?
うまい文章の原則は三つだけ。
だが「うますぎる文章」は「よく斬れる刀」
「うまい文章は斬れる刀のように読者をなぎ倒す」と書いてあります。
これを話し言葉で想像すると「論破する」「言い負かす」にあたるかもしれません。
論破されたとき、人は本当に相手の言葉を受け取っているのでしょうか?
参加者さんが「うまい言葉は『いいこと書いたった!』という感じ」と言ってました。
こんな感じ?
自分の感情が相手に受け取ってもらえたとき「伝わる」ということなのではないかと。
話し言葉において書き言葉より更に「伝わる」というのは大切なことではないかと。
うまい文章より「いい文章」を受け取りたいと思う人が多いというのなら…
参加者さんにも聞いてみました。
Aさん「共感をうむ文章」
Bさん「分かりやすい文章」
Cさん「気づきを与えてくれて行動にうつせる」
ちなみに私は「余韻が残る文章」
絵理子さんは「情景が浮かぶ文章、共感が浮かぶ文章」
筆者が提案する伝わる「いい文章」とは。
話すときも「人を落ち着かせる話し方」の方が耳に入り心地よい。
風通しがよくなる話の方が心に入ってくる。
ギラギラしていなくて、切れすぎないいい話し方をするには。
「余裕」がほしい。
話すとき、自分が自分の話に溺れていたら余裕うまれない。
話している自分を客観視する余裕がほしい。
聞いてる人の様子を見る余裕がほしい。
それには、どうすれば余裕ができるのかを考え準備しておく必要がある。
「ふくらみ」がほしい。
「文章には」とあるので、話は膨らませすぎるのは良くないかもしれません。
「ふくらみ」とはなんなのか。
「誤読の種を孕むこと」
これは、まさに「うまい文章」を考える時に多くの人が思う「誤解の無いように」という気持ちの真逆をいくのではないでしょうか。
参加者さんの中には、この本が手元にない方も最後まで読まれてない方もいたので、ネタバレにはなりますが、この25発、最後の部分を音読しました。
これは「書き言葉」にまつわることなので、二回目で取り上げようと思っていたのですが、重要な部分、多くの人が何か書こうと思っても止まってしまう理由なんじゃないかと思ったので、触れておきました。
自分が、本当に誤解無く気持ちを受け取って欲しいのであれば、直接会って話すことが一番です。
けれども、気持ちが言葉にならない。
なぜなのか?
講座の後半④へとつづきます。
「言葉を磨く」2回目は書くための言葉
4/15 21時〜です!
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