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キリンだけ描けた

2年ほど前からイラストを描いています。
アメリカンでポップなタッチに柔らかい色味を合わせた感じとでも言いましょうか。
アメコミやカートゥーンも好きだけど、バレリーナとかフリフリも好きで欲張った結果です。
似顔絵から始めましたが、最近は動物、食べ物、風景など様々。「こころが躍ったものを描く」を良い理由に、ジャンルは問わず気ままに描いてます。

高校生の時には授業中に落書きばかりしていました。それでもノートは綺麗にとりたかったので、わざわざ新ピンのルーズリーフ一面に落書きしていました。特別絵がうまい訳でもなく、特に人の顔を描くのが苦手で、美術の成績も微妙だったし、褒められた記憶もないです。

何を思い立ったかペンタブを買い、ゆるっと描き始めて2年ほど。
継続すると上手くなるものですね、、、。
自分で言うのもなんですが、タッチも落ち着いて、似顔絵だったら似せ方もわかってきて、私の絵だって気づいてもらえたりもします。嬉しい。少しですがお仕事としてご依頼をいただくようにもなりました。有難い。

あ、描くのやっぱり好きなんだ
って最近気がつきました。

いつから好きかというと小学校1年生の時の写生会まで遡ります。動物園で友達同士わいわい描いているのを横目に、画用紙を横向きに描く人が多いから
私は縦向きでキリンを描いてやるんだと、少しひねくれた様子で場所取りをし、黙々と描いたのを思い出します。
小1のお絵描きなんて、画用紙いっぱいに余白を無くせば「上手」です。時間をかけて集中したんですから、そりゃ「上手」ですよ。
結果、学年の中で入選し、全校朝礼で表彰されました。その時の得意気のなんのって。褒められて結果が出たのが嬉しかったんでしょうね。
今思い返せば本当はみんなとわいわいしたかったと思います。それでもスカした感じで、チヤホヤされる優越感の記憶が絵を描くのが好きに繋がったんだと思います。
ませてて可愛いよ、もはや。

でもそれ以降は特に入選もなく、高学年になると本当に絵がうまい人がいるんです。
エンキンホウを使う友達を見て目を見開きました。
「私そんなの知らない!!!大きく強くは!?」
絵の具の水加減でインエイを付ける人もいます。
「滲んで混ざる!!!」
絵を習っている子や、漫画を描く子なんかが出てきますから、私は別に絵がうまい人ではなかったんだと自覚したんです。

それでも久しぶりに描いてみると楽しいものですね。友達との何気ない写真をイラストに起こしてみたり、見つけた素敵なカフェで食べたものを記録したり、愛犬をLINEスタンプにしてみたり。
描いている時間はずっとその対象を考えますから、ますます愛着が湧きます。日常の中でキュンとしたものを愛でる感覚。
目まぐるしく過ぎる日々の中で
小さな幸せに目を向ける時間。
こんなにも素敵なものに囲まれて生きているんだと
心があったかくなります。

本当はゾウが好きなのに、キリンを描いた小1の私より、今の方が純粋な気持ちで表現できている気がします。でもあの時キリンを描いて入選しなかったら、褒められなかったら、「絵を描くのって楽しい」には繋がっていなかったかもしれないので、承認欲求の強かった女の子に感謝したいと思います。

最後に、最近書いたイラスト達を載せておきます。
良ければ見ていってください。

最近のイラスト

secret valentaine
はじめてアーモンドを食べたリス
街で見つけた帽子屋さん


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