見出し画像

「海」からは離れられない、2022年夏ー最終話 波乗りと”ゆきや荘”、四国最東端

どこ行こかー?

 
夫婦揃った8月14.15日の連休。
この夏、今年の家族旅行を、子ども(7)の骨折トラブル旅行で終わりたくなかった私。
 
よし、リベンジだ~!
 
3回目ワクチン接種か陰性証明で宿泊キャンペーンをやっているところー高知か徳島か愛媛へ行こうじゃないの。

取り急ぎ、3回目ワクチンを接種していない私は陰性証明をゲットせねばなりません。
香川県民で健康であればPCR検査は無料。ふむふむ。
抗原検査の有効期限は2日、PCRは3日間。が、PCR検査希望の人が増えているためPCRは結果が出るまで丸2日以上かかるとか。
 
ということは…8月12日、13日と検査を申し込んだ方がいいってことね。
結果が出るのを待っていたら、チェックアウト時に間に合わないってこともあり得るのか…。
 
今日はもう8月11日。
宿が…空いてない!!!!
お盆だから当たり前か~
 
でもあきらめるのが悔しくて、ちょっと検索を粘ったら、徳島の、四国最東端の岬らへんにある民宿「ゆきや荘」っていうところ、一部屋だけ空いてるやん!
 
さほど遠くもない。
 
宿に問い合わせの電話をかけると、女将さんかな。電話の向こうはいい雰囲気。
宿、決定!!
 
そして12日、仕事終わりに検査を受けに行きました。
抗原検査とPCR検査両方受けることができました。
結果表示のサイトをのぞくと、1時間も経たず「陰性」との表示。
翌13日は抗原検査。15分で「陰性証明書」が手元に。
 
でもこのキャンペーン、使っておいてなんですが、
 
これだけコロナ感染が爆発的に増加していたら、ワクチン3回目の効果―このキャンペーンは安全に、周囲に感染させるリスクを減らして旅行を推奨するもの、だけど、ワクチン効果はほとんどないと言えるわけで。
直前にPCR検査を受けた人のほうがよほど信頼できるよねぇ…。
 
香川県民で、健康で、濃厚接触者でなければ“無料”で検査を受けられるけど、一番受けたいであろう濃厚接触者の人は“6000円”かかるんですよね。なんかこの仕組み、おかしい
むしろ逆、というか、濃厚接触者の人は無料でいいやん、て思うんですよね。
(我が家、1月下旬に、夫と娘がコロナにかかった際、陰性だった私。1度しか公のPCRが受けられなかった。(保健所の指示:娘は学校という集団生活のため、夫が陽性判明した翌日に1回目、7日目に2回目のPCRを受ける流れ。私は7日目のみ)、私は感染有無をはっきりさせたかったのに、濃厚接触者のため、それ以外の検査を受けたければ自費で6000円。自腹を切るのはなんだかなぁ。ただただ26日間もの自宅待機を余儀なくされたのですよね)
 
ともあれ、夫は3回ワクチン打ってるし(介護職のため、職場でちょこちょこ抗原検査を受けているので、一応安心)、私も検査を受け陰性。12歳以下の子供は接種も陰性証明も必要ない。
万事オッケー。

内妻海岸 波乗り、再び。 

サーファーたちの姿


徳島南部は、サーファーのポイントがいくつかあります。
高知の室戸岬へ続く55号線沿いをドライブすると、サーファーの姿が見える海岸が幾つかあるんです。
その一つ、泳げるかと、気になっていたのが内妻海岸。
 
サーファーがいるということは波が高い。でも、離岸流は発生しにくいということ。遠浅であるということ。
 
すなわちそこそこ安全なんです。
 
昨年の鳥取・島根旅行で「高波、遠浅=波乗りの遊びができる」ことが分かったため、波乗りができるか気になっていたのです。
 
内妻海岸は川との端境ゾーンがあって、カニやハゼ、エビ、フグの子どもを捕まえたり

川の部分(手前が海へ繋がっていくゾーン)
フグ!!!
(娘の後ろに映っている浮き輪みたいなアイテム←空気を抜いて使用を、両端を海に沈めて網漁みたいにして、フグを捕獲(普通の虫取り網みたいなものではフグを捕まえるのは至難の業。このアイテムが大活躍!)

めっちゃ楽しい、内妻海岸!! ギブスをしているところにビニール袋を3重に巻いて、めちゃ大活躍な特殊カバーをはめて波乗りを楽しむ娘。 波乗りは瀬戸内海ではできない遊び。
サーファーの手前で波乗りしまくるヤツ。
これが、骨折14日目とは思えない(笑)!!


ゆきや荘へー椿泊という町の面白さ

 海遊びを終えたあと、向かうは徳島県阿南市にある「ゆきや荘」という民宿。四国最東端に位置する半島の近くにあります。 宿に続く道が細いゆえ、専用駐車場に車を停めてくださいとのこと。そしたら、宿の車で送迎してくれると。
 どれだけ細いんだろ。海が近くて、山道で…ワイルドな場所にあるのかなと予想をしていたのですが、もう見事全く違ったんですよ。細い路地の両脇に家がぎっしり!調べたら約300軒。それが2キロも続くんだから…車が対向できないんです。
(事故も起きていたため、専用駐車場を設ける必要が生じたということ)

この椿泊というまちー阿波水軍の名残りをとどめる地区だとか。各家の手摺が建築的に興味深い。

翌朝、朝食の前に宿周辺を散歩しました

路地のすぐ横は海。透明度が高く、大小何種類もの魚を眼下で見られて、これだけでも面白いんです。水族館みたい。
神社があって、そこに置かれている時計は狂いなく、←ほら、よく止まったままの時計、あるじゃないですか。ゴミも落ちていないくて、コミュニティの良さが伺えるんですよ。

四国最東端

瀬戸内海と紀伊水道を分ける場所


“四国最東端”(近郊も含めて)には、グーグルマップでぐるぐる調べても観光的資源は何にも発見できなかったのだけども、何もなくない。足元にあった。
四国在住者として、最東端、訪問できて良かったナと思うのです。 

 さて、ゆきや荘

ドン!


ドドン!!
〆にコレ!!!

 予想外に古かって、古すぎて、ちょい引いていたところ、超予想外の豪華なご飯。次々と並ぶお刺身や焼き魚や煮魚、天ぷらその他。

 「まだ出てくるの?」

 食いしん坊な夫が「引く」ほどに。
 娘「うめーっ」 お刺身を手づかみで、食べまくり。
 母の介助(利き手骨折→左で箸持ち食べてるけど時間がかかるため)を待ってられないくらい美味しかったという事実。

  マジクソ美味しかったです。

 ちなみに、朝食も、もう最高!!(あえて料理写真は載せません。現地でぜひ味わってください♡)
 前夜あんなに食べたのに、お魚だったからか、きちんと消化してくれていて、ふつうにスッと、胃に収まりました。
 女将さんは、けっこうなおばあちゃんなのだけど、最高な宿主のお方です。あちらこちらにそれが伺えました。

 お会計のとき、そんな高くないのに「こんなに払わせて悪いねぇ…」と言って、娘に「オネーちゃん、好きなもん買うてな」って、200円のお小遣いをくれるというエピソード付き。魚好きの方、もう絶対的に「ゆきや荘」をお薦めします。しかも、大人一泊2食10,000円しないくらいと、リーズナブルです♡

今日「も」。

 チェックアウトしたあとは、四国最東端ー蒲生田岬へとドライブ。長閑な風景がずっと続きました。
椿泊もそうだけど、まったく商店がなくて。あったのは酒店のみ。
この事実もまた、ユニーク。
(畑や田んぼはある。魚は海にふんだんにある。商店なくても、直近の生活は成り立ちますね)

 その後は「あそこ行きたい」との娘リクエストに応え、2日連続で内妻海岸。この日もグングン高波に近づき波に乗る。あいだで、川でフグを捕獲したりと、たっぷり遊んだ一日に。

骨折直後の顔は、私たち両親の心もズシーンと沈んでいたからね、この笑顔が見られて、本当に良かった。

「ゆきや荘」も、内妻海岸も、再訪すること決定です。

骨折の原因のひとつー子どもを見守るという親の役割を疎かにした結果の骨折は反省事項ですけども、

2022年夏、骨折というトラブルを、別の旅というエネルギーをもって変えられたというのは、濃い思い出になりました。

変わらずのコロナ禍。
感染には気を付けながら、「日々の暮らしを楽しむ。非日常も味わうこと」。
「コロナだから」とあきらめたくない。
さ、秋が始まります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?