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「縁結び戦略」「ソーシャルメディアのソーシャル性」...先週のDearMedia Newsletter [2020.1.7〜1.10]

こんにちは、ディアメディアの味岡です。

ディアメディアでは、私が毎朝目にしている約1,000記事の中から、「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップして毎朝お届けしています。

このnoteでは、DearMedia Newsletterの一部をご紹介していきます。

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縁結び戦略

私は普段から氏神様にお参りに行く習慣があるのですが、普段はひとがほとんどいない町の小さな神社も、初詣の時期は鳥居の外までお参りの人々が並んでいて、神様も人気者になって喜んでいる感じがして、こちらも嬉しくなってしまいます。

今は色々な神社で、縁結びのご利益を謳う所が増えました。

その総本山といえば出雲大社ですが、実は、出雲大社が縁結びの神様として有名になった裏には、マーケティング戦略があった、という記事です。

「出雲大社はイメージ戦略のパイオニアなんです」
「最初に『縁結び』を始めたのも出雲大社です。他の神社はその真似をしているんですね」

出雲大社教の布教師でもあり、その教えを今に伝えている出雲大社・和貴講社講社長の酒井嚴貴さんが、そう解説しています。

ことの発端は天正19年(1591年)、毛利輝元の朝鮮出兵に備え、出雲大社の社領は大幅に削減されたこと。

大社は財政再建のために全国に「御師(おし)」と呼ばれる中官級の神主を派遣し、御札を配り祈祷や講話などで収入を得ていたそうです。


「御師」は本来「御祈祷師」を略したものですが、後に神社の参詣の世話をする神職も指すようになり、出雲大社はその後、源頼朝の御師も行ったくらいの大きな組織になりました。

その出雲の御師たちが、全国で御札を売り歩くなか
「出雲大社は男女の縁をむすぶご利益がある」
と宣伝したのが、縁結びの神として知られる最初だったそうです。


もともと出雲には「神在月」の言い伝えがあり、神様が相談をする内容には
・年の良し悪しき
・人事の吉事凶事
・五穀の豊凶
・雨降風吹
・世の中の治る乱る
があったのですが、その中にちゃっかり 、
・男女の縁結び
も入れて触れ回ったというふうに、既存のものをうまく活用したやり方で徐々に広めていったとのこと。


口コミマーケティングだけではなく、神様たちが話し合っているところを目撃した農民のその娘が結婚したという噂話と共に、その話し合いでは、神々が役所のように御札に名前を書き赤い糸をつけて、御札と御札を結び合わせる作業をしている様子の絵を描き
(参考:https://auctions.afimg.jp/item_data/image/20151118/yahoo/g/g164556484.1.jpg )
それを版画として流通させたりもしました。

いまで言うマスマーケティングですね。

こうして、神々による婚活サービスを行っているようなイメージ戦略が功を奏し、出雲大社教の礎を築いた、第80代出雲国造の千家尊福氏により、大正時代には「古來結婚は出雲の大神之を主配し」と宣言されてしまったのでした。

結果的に、出雲大社は縁結び戦略が大当たりし、人々が縁結びの祈願にやってきて大繁盛しました。

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少子化が問題になっている現代だけではなく、江戸の昔から、結婚は人々の大きな願いの一つだったのですね。

・・・以下、省略・・・

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ソーシャルメディアのソーシャル性

スマートフォンが普及し、SNSが流行するようになった2010年代。

ソーシャルメディアは、外国に住んでいる友達の近況がわかったり、10年前別れたきりの恋人と再開したり、1年に1回しか合わないけれど、気になる知り合いの考えていることを伝えてくれる時間と場所を超えられるツールとして、私達のコミュニケーションに浸透してきました。

そして新しい機械や文化が流行ると、そこにまつわる問題も色々と出てきます。

今日はピックアップするニュースは、2020年は、ソーシャルメディアのソーシャル性が低くなるだろう、というものです。

SNS管理ツールのHootSuiteが毎年発表している「ソーシャルメディアトレンド」の報告書が、今年も発表されました。

それによると、2020年のSNSの特徴はメッセージングアプリや、クローズドなグループなど、よりプライベートな場所での会話やコンテンツの共有が加速する、とのこと。

現在63%の人が、プライベートチャネルでの交流を好んでおり、FacebookのCEOザッカーバーグ氏も開発者カンファレンスで、「未来はプライベート」であると発表しました。

メッセンジャーやストーリー機能、小さなグループは、Facebookで最も成長している領域です。


インスタグラムでも、「親しい友だち」限定の「Threads」というチャットアプリが出てきたり
(参考: https://jp.techcrunch.com/2019/10/04/2019-10-03-instagram-launches-threads-a-close-friends-chat-app-with-auto-status/ )
Facebookが開発したportalというタブレットデバイスも、1対1での会話のための機器です。
https://portal.facebook.com/

しかし逆に、トランプ大統領の爆弾発言が瞬時に世界中に広まったり、訴訟の代わりにセクハラ被害を告発する#MeToo運動が世界中で展開されたりと、SNSがなければ、密室に閉じ込めておけたかもしれないことが、世の中に出やすくなっている時代です。

これは、プライベートチャネルが加速するのとは逆に、情報の透明性を求めるユーザーの要望でもあります。


SNSのユーザーインセンティブである一方で、問題も引き起こしていた、いいね数やフォロワー数などの指標は、インスタグラムではその数を非表示にしたことから、今年はより進化し、様々なSNSで同様のことが見られるかもしれません。

なぜなら、数に惑わされることなく、自分にとって有意義なエンゲージメントを作ることができるからです。

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「ソーシャル=相互の、他者とのコミュニケーション」の部分と
「メディア=情報発信の拡声器」の部分が
それぞれ別の形で加速し、改良されていく流れが、とても面白いと思います。

一昔前、ソーシャル疲れという言葉とともに“クローズドSNS”というジャンルが流行りました。

・・・以下、省略・・・

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得意なこと、の罠

「こんなにダメ人間の僕が、エースとして組織を引っ張っていくにはどうしたら良いですか?」

朝起きることが苦手で、大学の5限目(それ夕方)のテストすら寝坊し、臨機応変さを求められる接客業はまったく役に立たず、仕方なく、トラックの助手席で寝てるだけというアルバイトをする---。

そんな若者にこんなふうに質問をされたら、あなたは何て答えますか?

今日は、冒頭のダメ人間=ライターの岡島さんが、周囲に「エース」として第一想起されるようなビジネスパーソンにエースの秘訣を聞くというインタビュー記事をピックアップしました。

インタビュー相手は、博報堂でコピーライターを務められたのち、カラス / 文鳥社を設立され、エードット役員を務められている牧野圭太氏です。


牧野氏は、冒頭の質問に対し、「“自分だけの得意”を突き詰めていくのが
結果的に組織内での活躍につながるんじゃないでしょうか。」と答えます。

また、「コピーライターの目のつけどころ」というFacebookページを運営しているのですが当時は約7万のフォロワーがいて、それが社内では珍しく、一目置かれるようになり、それまでとは異なる軸で評価されることが増えたといいます。


牧野氏はもともと営業職を希望していましたが、蓋を開けてみると、クリエイティブ職に配属になってしまい、最初の3年間ほどは良いコピーなんて書けず、企画も通らないので、下っ端の企画書づくりを続ける毎日で、自分の無力さを痛感する日々でした。

そんなふうに、ひたすら先輩の後を追っていると、だんだんと基礎的な仕事力がついてきて、最初は企画書をつくるスピードを上げようと必死に工夫していましたが、戦い方を変え、チームを作って総合力で勝負するようになりました。

このように、苦手なことを克服するよりも、得意な領域を見つけてそこで戦うことも大事です。


ただ、苦手を克服しない戦い方といっても仕事ができない人が最低限果たすべき義務は「量をこなす」ことだと牧野氏は指摘します。


また、牧野氏が「成長しそうだな」と感じる人は、学ぶ意欲が感じられ、自分が何者でもないことを自覚できる謙虚さを持った人。

アウトプットに対するフィードバックを素直に受け入れられるかどうか、といったところに、それは現れると述べています。

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「得意領域を伸ばす」
「圧倒的な量をこなす」
「素直」
といったことは、私も同じように考えていて、これまでも口に出したりニュースレターに書いたりしてきました。

しかし、この記事を読んで、「得意領域を伸ばす」を伝えるときには、相手の経験値と姿勢を見極めてからでないと違った方向に捉えられてしまうこともあるかもしれない、と気が付きました。

・・・以下、省略・・・

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長続きする抱負

2020年、新年の抱負は何か考えられましたか?

お正月や誕生日に、新しく抱負を作る人はたくさんいらっしゃいますが、それが長続きせず、年末になって「今年の抱負何だったっけ?」となる人も多いようです。

今日ピックアップする記事は、「新年の抱負が長続きしない5つの兆候」というタイトルで、効果的に抱負を作る方法を教えてくれています。

綿密な抱負を作ったとしても、80%の人が2月の第2週までに失敗するという調査があります。

抱負に、以下の5つの要素が含まれていたら、もう一度考えてみることをおすすめします。

1.多すぎる
項目が多かったり、完了するために、複数の手順が必要だったりする場合、失敗しやすくなります。 Widener大学のLuke Ayers博士の研究によると、ルーチンの一部を変更することには嫌悪感を伴うので、もしそれがさらに大きな変更だった場合、かなりストレスを感じることになるそうです。
小さな変化は習慣になる可能性が高いので、ひとつの行動がひとつの習慣になることから始めてみましょう。 

2.具体的ではない
心理療法士のJonathan Alpert氏は、“運動量を増やす””体重を減らす”といった目標は、進行状況がわからないので、1年中やる気を維持するのは難しくなると言います。
その代わりに、“毎日5km走る””小説を1日500字分書く”などの、具体的な行動を目標にしましょう。 

3.~をしない、という言い方をしている
無駄遣いをやめる、ジャンクフードを食べない、といったような~をしないということを目標にすると、脳はそのやめようと思っていることを意識するので、しばしば逆効果になります。
ピンクの象のことを想像しないでと言われた時、ピンクの象を想像してしまいますよね。
目標をポジティブな言い方にすることによって、自らその言葉を聞き、そちらに意識が向くようにします。
ジャンクフードを食べない、ではなく、毎日野菜を◯g以上摂る、と言い換えます。

4.現在の習慣と結びついていない
毎日の瞑想やネットワークの構築など、生活に新しいものを追加する場合は今の習慣に紐付けるようにします。習慣化するには時間がかかるので、すでに習慣になっているものに小さな変更を加えることで、やることを忘れないようにしたり、ルーチンに組み込まれるようにします。 

5.コミットメントがない
願望ではなく、解決策を目標にしましょう。
「素敵な恋人を作る」ではなく、「恋人を作るために、毎週10人の新しい異性を知り合う。そのためにデートアプリに登録し、街コンに行く。服を新調して、清潔感を保つようにする」
という目標を設定し、プランBを手放し、目標にコミットします。

抱負や目標は、どんな小さな変化でもだんだんと気楽ではなくなってきます。

そのため、心が停止させたくなるパターンを知り、いつ不快感が始まるのか、そのことに対してまで計画を立て、達成しやすくしましょう。

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「抱負」の本来の意味は、実は「目標」や「行動指針」とは少し異なり、心の中で抱く決意、のことです。

こう在る、こう生きるという大きな決意から、こういう幸せを味わう、こんな生活にするといった細かな決意まで様々な決意があると思いますが
「~しなければいけない」という役割や欠乏から生まれるものではないのです。

・・・以下、省略・・・

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以上、先週のDearMedia Newsletterでした。

2019年は想像を上回る反響をいただき、2020年も多くの方にお届けできるニュースレターをつくっていけたらなと思っています。
いつも読んでくださっている方も、たまたま読んでくださった方も、2020年もよろしくおねがいたします✨

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