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JCGL−というフィールド 02

「まるでシャドーの基地のようだ。」

見学に来て、案内された某特撮マニアの方はそう言われた。 

社長室が秘密のエレベーターになっている訳ではないが。駐車ランプを上がってそこにあるのは西海岸風の洒落た建物。

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地上2階、地下1階の3層構造の2階はプライベートルームと浜美枝事務所。1階は制作/事務等の管理部門、会議室、会社とは思えないオープンキッチンも大型冷蔵庫とともにあった。(勝手口を出ると洗濯機まである)秘密(?)の現場はやはり地下にあった。

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玄関入り口を入ってすぐ右に階段があり、そこを降り、両開きのドアをくぐると、いわゆる(ほぼ)不夜城にしてシャドー司令室?のような、オペレーションルーム、割と広い。

黒いブラインドで外光を遮り、照明を抑えた室内。

壁に向かって配置された各ワークスペース。

正面にはバルコのCRTを最上に奉った様な、VT100とキーボードのコンポジットスペース。

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左側はCRT(デカい)VT100キャラクターディスプレイ(小さい)キーボード(厚い)と、ペイントシステム用のタブレット(デカい)がワンセットになったワークスペース(ステーションと言ったか?)

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右側はベクターディスプレイ(デカい)とキーボードとタブレット(デカい)が左右2セット並ぶ、ベクター線画中割りシステムtweenのワークシステム。

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もちろんマウスなどはない(有線スタイラスペンである)。シリコン・グラフィックスのグラフィック・ワークステーション(デカい)が出てくるのはまだ5~6年先である。


そこここに、目立つメカ的な柱はハロゲン消火柱、噴射前に脱出しないと、命の保証はない。 

tweenシステムの横に立つと、右の方から冷気が感じられる。見るとドアにあるのぞき窓から、大型コンピューター他多数の機械が稼働しているマシンルームがそこにあった。

まさに、でかい冷蔵庫の様である。               


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(昔、文化庁メディア芸術プラザ用に描いたJCGL断面図、暫定お借り)

その他にはスタッフルーム、デザインルーム、資料室、仮眠室、シャワールーム。初期の頃はアニメプロダクション「ビジュアル80」の分室があった。

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(当時でもオペレーションルーム他地下は禁煙で唯一喫煙のできた休憩室はオペレーションルームの外の部屋にあったが、後期には全館禁煙になり喫煙者は非常ドアの外で蛍族を余儀なくされた)。

--to the next JCGL−というフィールド 03


当時(1981ー85)のデジタル環境

パソコン:NECのPC-8001や富士通のFM-8、シャープのMZ-80K2、日立のベーシックマスターPC-6001やJR-100が出始めたころ。

携帯電話:スマホはもちろんポケベルもありません。モトローラ「Motorola DynaTAC」世界初の手持ちできる携帯電話が出たのが1983年。NTT「ショルダーホン」が出るのは1985年。

インターネット:E-MAILはあった(但しまだ英語のみ)。



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